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アジト襲撃
しおりを挟む俺はホワイトハウスに居た。
地上4階、地下2階の建物だ。
そんな建物に数人の護衛を引き連れて入った。
歩き続けて、後ろに向かった握り拳を見せた。
向かって来る女性職員を護衛官が取り押さえた。
「何をするの・・・私はここの職員よ」
「お前が吸血鬼だとばれてるんだ」
すると凄い力で「ドン、ドン」と壁に跳ね返された。
1人は、そのまま気絶だ。
もう1人は、腕が折れていた。
「人間風情が勝てると思ってか」
「やはり、我らではダメか・・・お願いします」
俺は、その言葉で反応した。
凄い形相の女の心臓に、暗黒吸刀を突き刺した。
女は、驚愕した顔して、俺を睨んだ。
そして、一瞬で粉々になって消えた。
それを見ていた他の職員が、悲鳴を上げた。
「静まれ!!あれは吸血鬼だ」
俺は、大統領執務室へ入った瞬間に、男性2人の心臓を暗黒吸刀で突き刺していた。
男2人は、一瞬で粉々になって消えた。
「ナッシュとハリーも吸血鬼だったの・・・」
「大統領、全てを見終わりました」
「それで・・・人数は」
「31人です・・・」
「そんなにも・・・対策は」
「強力ライトの照射を10分以上も照射すれば、正体を現すでしょう」
「すぐに用意を・・・」
あわただしくホワイトハウスは、動き出した。
ー ー ー ー ー ー ー ー
道路一面にアスファルト舗装された場所で、選ばれた海兵隊が整列していた。
その数は100人だ。
「しばらくここで待機しろ」
その言葉を言って、隊長は黙って海兵隊を見続けた。
照りつける太陽光で、アスファルトの照り返しも海兵隊に襲い掛かった。
5分で我慢できなくなった兵隊の1人が逃げ出した。
すでに20人の狙撃者が包囲していて、「撃て!!」の合図で撃ちだした。
吸血鬼の心臓を数発が撃ち込まれた。
その途端に体が、土に変わって崩れ去った。
更に逃げ出した兵隊にも、弾丸が襲い掛かった。
高くジャンプした兵隊の手足に命中して、バランスを崩した。
そのまま地面へと落下。それでも心臓部をかばうように歩き出した。
それでも執拗に狙われ続けて、心臓を貫通した途端に崩れ去った。
何も知らされてない海兵隊は、思わずざわついた。
「なんで俺らを撃つんだ!」
「あの弾丸は、新兵器の弾丸なのか・・・」
「静まれ!!あれは吸血鬼だ。ゾンビは知ってると思うが、ゾンビよりタチが悪い吸血鬼が発生した。諸君らには、吸血鬼の親玉のヴァンパイアを仕留めてもらいたい。今、見てもらった通りに人間界にも吸血鬼が入り込んでいる。それも日光の耐性付きの吸血鬼だ」
ー ー ー ー ー ー ー ー
マリアが潜むアジトを包囲した。
赤外線スコープで観察をすると、窓は厳重に遮られた状態だ。
「今から踏み込みますか・・・」
「日の出を待って踏み込んだ方がいいだろう。闇は奴らの味方だ」
そんな会話を聞きながら、腕時計を俺は見た。
そろそろ日の出の時刻だ。
あ!朝日が見えてきた。
包囲した海兵隊と俺は踏み込んだ。
建物内は真っ暗だ。
後方に居た海兵隊は、吸血鬼によって数十人が絶命。
建物内を銃声が響きパニック状態だ。
俺は、十字剣を呼び出した。
『我に任せろ!』
一瞬で吸血鬼30人を葬っていた。しかし、時すでに遅しだ。
マリアの姿が見当たらない。
「ドン」と鈍い音がした。
俺は、鈍い音がした方へ走った。
「あ!隠しドアだ」
暗黒刀で切り刻んで蹴り飛ばした。
下へ行く階段だ。
俺は、階段を駆け下りた。大きな空間の地下室だ。
「誰も居ません」
俺は慎重に壁を鑑定し続けた。
又も隠しドアだ。丁寧に鍵を掛けやがった。
それも頑丈な鍵だ。
暗黒刀で鍵穴に突き刺して、こねくり回して引き抜いた。
思い切り蹴り破った。抜け穴のトンネルだ。
急いで入ったが途中で落盤で進む事ができない。
「ちくしょう・・・やられた」
マリアの捜索は引き続き行なわれたが、抜け道の先を見つけた時は夜だった。
捕まった吸血鬼は、研究所へ送られたらしい。
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