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水曜日の授業

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今日は水曜日。
2階層で様々な国籍の人達が、アメリカグループや日本グループなど4つのグループに別れて集まっていた。
新たに魔法素質ありと鑑定された者達だ。
水曜は魔法士に自覚させる日と決めたのは、俺だ。

火魔法 アメリカ1人 フランス2人 イスラエル1人
水魔法 日本1人 アメリカ1人 インド2人
風魔法 日本2人 アメリカ2人 ギリシャ1人 イギリス2人
土魔法 日本1人


噂に聞くと、元村長の神田じいさんは、5日間で18980人も鑑定したらしい。
渡米事件で失墜しっついした信用を取り戻す為に頑張った結果だ。
その中で国際ギルドからの依頼枠は、3000人にも及んでいる。
比率から考えても国際以来枠は、鑑定率が素晴らしい成果だ。

そんな神田じいさんの努力の結果。
息子の神田武士かんだたけしが村長に当選。
あっちこっちに頭を下げ回ったらしいぞ。
聞いた話だと鑑定報酬で根回しをしたとかしないとか・・・



静まり返った広場で、皆が見守る中で魔法試射が行なわれよとしている。

アメリカ男性のフリックが、「ブツブツ」とささやいている。

野球ボール位の火球が出現。
「shoot」の言葉で発射されて壁に命中して燃え広がっている。

見守るメンバーから「やるなーー」や「俺の方が威力があったぞ」などと聞こえている。
ここでは29歳のフリックが最年長で、自慢げな顔でにやけている。


そんな場面なのに、最後に残った彼女が「三上鈴みかみすず15歳です。よろしくお願いします」
どうどうと名乗りでたのだ。

【三上鈴 15歳】

土魔法素質あり


背中に触れて、習得した土魔法を俺なりに魔力循環の手助けをしてやる。
すると彼女の中で目まぐるしく魔力循環が始まりだしている。
それが心地良いのか、「う、いい」と声が漏れ出してるぞ。

見守る受講生の目線が怪しみだしたぞ。
もうやめてくれよ。変に誤解されてるではないか・・・

彼女の魔力に対しての親和性がいいのか、それが快感として感じているらしい。
もう頃合だと思った俺は、そっと触れていた手をはなした。

「さあ、土魔法が習得したはずだ。メンバーがやったように魔法を試しごらん」


むくっと立上がった彼女は、手を突き出して「石礫いしつぶてよ、撃ちだせ!」と叫んだ。
無数の大小の石が下から出現して、回転して十分な回転数に達したのか撃ちだされた。

「バン、バン、バン・・・・・・」と壁に無数の穴が・・・


「わたしの水魔法が負けるなんて」

「うそだ!」

そうなのだ。彼女は、ここに参加したメンバーでぶっちぎりの威力を見せている。




3階層のコボルト相手に戦い中だ。

初めて戦いで戸惑うメンバーに、激を飛ばすのはフリックだ。

「fight!fight!」と連呼してるぞ。
そのフリックは、炎の盾で仲間を守り続けている。

ようやく落ち着いたようで、3人が同時に魔法攻撃を放った。
5体のコボルトは、呆気なく死に絶えた。


徐々に慣れてくると無双だ。

「わたしにの番よ」と言って水球が放たれる。
その威力が凄く1体を貫いて、後ろのコボルトにも命中させて仕留めた。

「わたしに掛かればこんなものよ」


そして3階層の激戦地だ。広い場所には、数多いコボルトが見え隠れして待構えている。

「数が多いな・・・俺が相手しようか」

「大丈夫です。ここも任せて下さい。皆!やるぞーー」

33体を包囲しての魔法攻撃が開始。
しかし、魔法攻撃による爆煙で視界0だ。
そこから突破したコボルト3体が、三上鈴の方へ向かい走りだしている。

「スズ、そっちに行ったぞ!」

「任せて!石礫よ、撃ちだせ!」

スズによって蜂の巣にされて粉々に吹飛ばされている。
防御に使った盾も穴だらけだ。

「コボルトだからと甘く見たな・・・油断したら大怪我をするぞ。包囲しての魔法攻撃をするなら連携して魔法攻撃しろ!」

楽勝続きで油断したのが原因だ。




学園の戻った俺らは、ノア姉妹の帰国を惜しむお別れ会に参加。

「私たち姉妹に良くして頂き感謝してます。今後はダンジョン攻略にチャレンジして、完全攻略をなしとげて見せます」

拍手がわいた。

「それでは佐々木学園長からの挨拶をお願いします」

「わたしは、覚醒者のより良い発展に努力を惜しまない積もりです。そしてダンジョン脅威から人類を解放すべく全身全霊を注ぐ積もりです。それではノア姉妹の前途を祝して乾杯!」

会場は立食パーティーで、豪華な食や酒なのが揃っているらしい。

あ!ハルとスズが食べながら話してるぞ。いつの間に仲良くなったんだ。

「先生」

え!誰だ。振る向いたらノア姉妹居るぞ。

「帰っても魔法に困った時は相談に乗ってくれますか?」

「ああ、いつでも相談してもいいぞ」

「じゃあ、電話番号の交換を・・・お願いします」

取り出したスマホを取られて、ちゃちゃちゃ番号交換をさせらたぞ。

「ありがとう御座います。先生」

「先生、帰ったら即連絡しますから、LINE登録も済ませてるので・・・」



そんな俺らとは別に、向こうのメンバーはどうなってるんだ。

魔法士になったばかりのメンバーが、思い思いに食べてるが変だ。
泣き出してるメンバーも居るぞ。

ああ、帰国するメンバーとの別れに泣いてるのか・・・
そんなに仲がよかったか、しんみりとした場面がここでは目立ち過ぎだぞ。

そんな中でフリックだけが笑い飛ばしてるな、隣にいる仲間のジョアンナがあきれ返ってるぞ。


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