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言葉にして、抱きしめて。
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≪side 鈴掛清彦≫
その日は、妃亜子にお使いを頼まれ、デパートの地下街にある洋菓子コーナーに来ていた。ある店のロールケーキが妃亜子のお気に入りで、よく買いに行かされる。今回も美蒼や智世理と食べるのだろう。
佐熊の家に招かれた時も、ここのロールケーキを買って行った。その次の日、佐熊から「母さんがとても喜んでいたわ。ありがとうな!」と、再度お礼を言われた。妃亜子のお使いもたまには役に立つもんだな。
「鈴掛じゃん!おまえも買い物?」
聞き覚えのある声が聞こえて顔をあげると、伊坂が立っていた。
「おう。ロールケーキを買いに来た」
「甘いもん好きなの?ここのケーキ、みんな美味しいよな!オレはイチゴのショートがお目当て」
「オレは食べない。妃亜子に頼まれただけ」
「あぁ、ヒコちゃんの代打ね。おまえも苦労してるな」
伊坂、気の毒そうな目でオレを見ないでくれ。慣れているから割と平気なんだ。
「ちょっと2人で茶でも飲まねぇ?ここのケーキ、すべて生だろ?買ったらすぐ帰った方がいいからさ、時間があるならロールケーキを買う前に付き合ってくれよ」
妃亜子に言われた時間までは余裕があるので、伊坂の誘いを受けることにした。
「オレが誘ったし、おごるわ。先に座っててよ。何がいい?」
「じゃあ、ブレンドで」
「OK!」
デパートの近くにあるチェーンのコーヒー店に入った。伊坂の言葉に甘えることにし、奥の2人用のテーブル席に腰を掛けて待つ。
「お待たせ!オレも同じやつにした」
「すまんな。じゃ、遠慮なくいただく」
「召し上がれ」
伊坂と2人きりというのは初めてだから、変な感じがする。
「いつもはさ、谷本や佐熊がいるから、変な感じだな」
「オレも今同じことを考えていた」
「やっぱな!オレさ、鈴掛にお礼と、あと、聞きたいことがあって」
「お礼?聞きたいこと?」
「そうそう。まずはお礼の方。鈴掛と佐熊の協力で、はっきりできた想いがあってさ。そのお陰で、先に進むことができた。ありがとう!」
「…よくわからないが」
伊坂に深々と頭を下げられるが、ここまで丁寧にお礼をされるようなことをした覚えがない。伊坂にしたことと言えば、王様ゲームでの肩揉みくらいだ。
「おまえの両瞼にチュウさせてくれたじゃん!」
伊坂、頼むから声のボリュームを下げてくれ。まわりの視線が刺さる。…気がする。
「鈴掛には悪いけど、その時にコレじゃない!って確認できてさ。オレの中で想いがはっきりしたんだよ」
「役に立てたんなら、よかった」
「大いに役立った!ありがとう!!」
また頭を下げられる。
「次に聞きたいことの方だけど、佐熊とは、あれからも散歩でよく会ってるのか?」
「まあな」
「で、佐熊に好きって言われたか?」
「ブッッッ…!」
思わずコーヒーを噴き出してしまった。ペーパーナプキンで慌てて口元とテーブルを拭う。
「ハハハ!すげぇ動揺してる。わりぃ、わりぃ!」
悪いなんて微塵も思っていない表情で、伊坂が謝ってくる。
「…言われてないが」
「佐熊はオレ達みたいにニブクないから、先に進んでいると思えば、そうでもなかったんだな」
「…何の話だ?」
「オレはてっきり、佐熊はおまえのことが好きなんだと思ってたんだ。違うのか?」
………オレに佐熊の気持ちを聞かれてもわからん。
「今度、直接聞いてみるか。鈴掛も、佐熊について何かあればオレでよかったら話聞くけど?本人には言えないけど、誰かに聞いて欲しいってことあるだろ?」
「……」
「あれ?オレ、かなり見当違いなこと言ってる?何も話すことはないってか?」
「…ある」
「おー!遠慮しないで言ってみ!」
「…互いに、そばに居ると安心するし」
「安心するし?」
「…もっと触れたいと思うのだが」
「思うのだが?」
「…好きとは言われてないし」
「言われてないし?」
「……言ってない」
これでは、オレが佐熊のことを好きだと言っているようなものだ。伊坂に促されるままに話してしまったが、これはかなり恥ずかしい。
「鈴掛ー!おまえ、かわいいキャラだったんだな!ギャップ萌え?これがギャップ萌えというやつか?!」
伊坂がなぜか戦慄いている。手の動きがコワイ…。
「なんだ!オレが思うに両想いってことか!ちゃんと好きだって言葉にしてさ、それからギュッと抱きしめちゃえよ!オレはそうした」
伊坂が、フフンッと笑いながら得意げ言う。
「それでうまくいったのか?」
「いった!いった!また4人で飲もうな!関係性が変わってから4人で集まるのも面白そうじゃねぇ?」
「また4人で?関係性が変わってから?」
「あー!オレの相手、谷本なんだわ」
「…!!」
「ハハハ!今日の鈴掛、表情がコロコロ変わって飽きねぇーわ!」
「普通、驚くだろ…」
「ハハ!だよな!あ、そろそろケーキ買いに戻るか?あまり遅いとあいつに文句言われる。イチゴのショート、小さい頃からイッちゃんの大好物でさ」
楽しそうに話す伊坂とデパートまで戻り、それぞれ目当てのケーキを買う。
「おまえ達も、早くはっきりさせちゃえよ!大丈夫、きっとうまくいくから!またな!」
手を振りながら伊坂が去っていく。いろんな感情がごちゃ混ぜだ。妃亜子にロールケーキを渡したら、いつもより早いがムムさんの散歩に出かけるか。軽くジョギングしてすっきりしたい。
ジョギングしながらムムさんとK公園まで来た。佐熊達が来るにはまだ時間が早い。
いつも佐熊と腰掛けているベンチがある広場へ移動し、ムムさんを構いながら一人考える。
「ムムさん、ルシアンといつも何話してんの?ルシアンはムムさんのこと好きだって?おまえら、すげぇ仲良いよな。前、上に乗られてたみたいだし。ルシアンに腰振られて嫌じゃなかった?…会えばじゃれ合えるから、いいよな」
ムムさん相手に何言ってんだか。ハァッと溜め息をつく。
「鈴掛!すぐに息を吸え!」
佐熊の声がして、いつのまにか、ルシアンがムムさんの近くまで来ていた。
とりあえず、言われた通りにスゥッと息を吸い込む。
「幸せが逃げるだろ?すぐに吸い込んだからセーフだな」
佐熊がふわりと笑う。
「どうした?何かあったのか?」
いつものように優しく問いかける佐熊に、今日、伊坂と会ったことを話すことにした。
ムムさんとルシアンがじゃれ合うのを眺めながら、2人でベンチに腰掛ける。
「今日たまたま、伊坂に会った」
「そうなんだ」
「お礼を言われた。…谷本とうまくいったらしいな」
「お!やっとか!それはよかった。あの2人、自分らの想いになかなか気が付かなくてさ、俺の方がもどかしかったんだわ。明日会ったら、からかってやろう」
「伊坂が、おまえも…言葉にして、抱きしめろって」
「!!」
オレの言葉を聞いた佐熊は、ハッとしたような表情をした後に、オレの両腕に手を置いてうなだれた。目の前に佐熊のつむじが見える。
「ごめん!鈴掛、ホント、ごめん!!俺、そばに居ることに安心しきっちゃって。心地よいもんだから、もっと、もっとって、触れ合うことばかり先にしちゃって。肝心なことを言葉にしていなかった。伊坂や谷本のことをとやかく言えないわ。自分の事になった途端、視野が狭くなるのな。ダメダメだわ」
今日は頭を下げられてばかりだ。そこまで言うと、佐熊が顔をあげた。
間近で目が合う。
「俺から言葉にしたいんだけど、聞いてくれる?」
オレはやんわりと頷く。
「俺は鈴掛が好きだ。ヒコちゃんとして会った時から気になっていた。もちろん、男だとわかった上で。好きだから、そばに居ると安心するし、好きだから、鈴掛に触れたい」
佐熊のまっすぐな言葉と視線に、胸が熱くなる。
「…オレも佐熊が好きだ。…アンタのこと、初めからきっと好きだった。あんなに人のこと気にしたことなかったし」
目の前に、佐熊の満面の笑みが広がっている。今まで見てきた中で、一番の笑顔だ。
「すげぇうれしい!!俺から抱きしめていい?あ、待って!ここはせーの!で同時に抱きしめようか?鈴掛を俺のモノにしたいけど、俺を鈴掛のモノにもして欲しいから一緒がいいな。あ、せーの!じゃ、ムードないか?」
佐熊の気遣いがうれしくて、くすぐったくて、思わず微笑んでしまう。オレを見つめたままだった佐熊から、額にキスを落とされる。
「ごめん!つい、あまりに愛おしくて」
「…いいけど」
甘ったるい雰囲気に恥ずかしくなる。
「では、仕切り直して―――」
顔を見合わせ、笑い合う。
「せーの!!」
ギュッ、ギュッと、互いに抱きしめ合う。佐熊と抱き合うのは初めてではないが、“好き”という言葉を交換してからは、同じ行為でも幸福感が格段にあがる。全身に感じる佐熊の温かさが嬉しい。
伊坂にお礼をし返さないとな、と思いながら、佐熊の温もりを堪能する。
じゃれ合う2匹のそばで、“抱きしめて”、“抱きしめられて”、オレ達はしばらくそのままで過ごした。
伝えたいことは、ちゃんと言葉にして、それから、抱きしめて……。
その日は、妃亜子にお使いを頼まれ、デパートの地下街にある洋菓子コーナーに来ていた。ある店のロールケーキが妃亜子のお気に入りで、よく買いに行かされる。今回も美蒼や智世理と食べるのだろう。
佐熊の家に招かれた時も、ここのロールケーキを買って行った。その次の日、佐熊から「母さんがとても喜んでいたわ。ありがとうな!」と、再度お礼を言われた。妃亜子のお使いもたまには役に立つもんだな。
「鈴掛じゃん!おまえも買い物?」
聞き覚えのある声が聞こえて顔をあげると、伊坂が立っていた。
「おう。ロールケーキを買いに来た」
「甘いもん好きなの?ここのケーキ、みんな美味しいよな!オレはイチゴのショートがお目当て」
「オレは食べない。妃亜子に頼まれただけ」
「あぁ、ヒコちゃんの代打ね。おまえも苦労してるな」
伊坂、気の毒そうな目でオレを見ないでくれ。慣れているから割と平気なんだ。
「ちょっと2人で茶でも飲まねぇ?ここのケーキ、すべて生だろ?買ったらすぐ帰った方がいいからさ、時間があるならロールケーキを買う前に付き合ってくれよ」
妃亜子に言われた時間までは余裕があるので、伊坂の誘いを受けることにした。
「オレが誘ったし、おごるわ。先に座っててよ。何がいい?」
「じゃあ、ブレンドで」
「OK!」
デパートの近くにあるチェーンのコーヒー店に入った。伊坂の言葉に甘えることにし、奥の2人用のテーブル席に腰を掛けて待つ。
「お待たせ!オレも同じやつにした」
「すまんな。じゃ、遠慮なくいただく」
「召し上がれ」
伊坂と2人きりというのは初めてだから、変な感じがする。
「いつもはさ、谷本や佐熊がいるから、変な感じだな」
「オレも今同じことを考えていた」
「やっぱな!オレさ、鈴掛にお礼と、あと、聞きたいことがあって」
「お礼?聞きたいこと?」
「そうそう。まずはお礼の方。鈴掛と佐熊の協力で、はっきりできた想いがあってさ。そのお陰で、先に進むことができた。ありがとう!」
「…よくわからないが」
伊坂に深々と頭を下げられるが、ここまで丁寧にお礼をされるようなことをした覚えがない。伊坂にしたことと言えば、王様ゲームでの肩揉みくらいだ。
「おまえの両瞼にチュウさせてくれたじゃん!」
伊坂、頼むから声のボリュームを下げてくれ。まわりの視線が刺さる。…気がする。
「鈴掛には悪いけど、その時にコレじゃない!って確認できてさ。オレの中で想いがはっきりしたんだよ」
「役に立てたんなら、よかった」
「大いに役立った!ありがとう!!」
また頭を下げられる。
「次に聞きたいことの方だけど、佐熊とは、あれからも散歩でよく会ってるのか?」
「まあな」
「で、佐熊に好きって言われたか?」
「ブッッッ…!」
思わずコーヒーを噴き出してしまった。ペーパーナプキンで慌てて口元とテーブルを拭う。
「ハハハ!すげぇ動揺してる。わりぃ、わりぃ!」
悪いなんて微塵も思っていない表情で、伊坂が謝ってくる。
「…言われてないが」
「佐熊はオレ達みたいにニブクないから、先に進んでいると思えば、そうでもなかったんだな」
「…何の話だ?」
「オレはてっきり、佐熊はおまえのことが好きなんだと思ってたんだ。違うのか?」
………オレに佐熊の気持ちを聞かれてもわからん。
「今度、直接聞いてみるか。鈴掛も、佐熊について何かあればオレでよかったら話聞くけど?本人には言えないけど、誰かに聞いて欲しいってことあるだろ?」
「……」
「あれ?オレ、かなり見当違いなこと言ってる?何も話すことはないってか?」
「…ある」
「おー!遠慮しないで言ってみ!」
「…互いに、そばに居ると安心するし」
「安心するし?」
「…もっと触れたいと思うのだが」
「思うのだが?」
「…好きとは言われてないし」
「言われてないし?」
「……言ってない」
これでは、オレが佐熊のことを好きだと言っているようなものだ。伊坂に促されるままに話してしまったが、これはかなり恥ずかしい。
「鈴掛ー!おまえ、かわいいキャラだったんだな!ギャップ萌え?これがギャップ萌えというやつか?!」
伊坂がなぜか戦慄いている。手の動きがコワイ…。
「なんだ!オレが思うに両想いってことか!ちゃんと好きだって言葉にしてさ、それからギュッと抱きしめちゃえよ!オレはそうした」
伊坂が、フフンッと笑いながら得意げ言う。
「それでうまくいったのか?」
「いった!いった!また4人で飲もうな!関係性が変わってから4人で集まるのも面白そうじゃねぇ?」
「また4人で?関係性が変わってから?」
「あー!オレの相手、谷本なんだわ」
「…!!」
「ハハハ!今日の鈴掛、表情がコロコロ変わって飽きねぇーわ!」
「普通、驚くだろ…」
「ハハ!だよな!あ、そろそろケーキ買いに戻るか?あまり遅いとあいつに文句言われる。イチゴのショート、小さい頃からイッちゃんの大好物でさ」
楽しそうに話す伊坂とデパートまで戻り、それぞれ目当てのケーキを買う。
「おまえ達も、早くはっきりさせちゃえよ!大丈夫、きっとうまくいくから!またな!」
手を振りながら伊坂が去っていく。いろんな感情がごちゃ混ぜだ。妃亜子にロールケーキを渡したら、いつもより早いがムムさんの散歩に出かけるか。軽くジョギングしてすっきりしたい。
ジョギングしながらムムさんとK公園まで来た。佐熊達が来るにはまだ時間が早い。
いつも佐熊と腰掛けているベンチがある広場へ移動し、ムムさんを構いながら一人考える。
「ムムさん、ルシアンといつも何話してんの?ルシアンはムムさんのこと好きだって?おまえら、すげぇ仲良いよな。前、上に乗られてたみたいだし。ルシアンに腰振られて嫌じゃなかった?…会えばじゃれ合えるから、いいよな」
ムムさん相手に何言ってんだか。ハァッと溜め息をつく。
「鈴掛!すぐに息を吸え!」
佐熊の声がして、いつのまにか、ルシアンがムムさんの近くまで来ていた。
とりあえず、言われた通りにスゥッと息を吸い込む。
「幸せが逃げるだろ?すぐに吸い込んだからセーフだな」
佐熊がふわりと笑う。
「どうした?何かあったのか?」
いつものように優しく問いかける佐熊に、今日、伊坂と会ったことを話すことにした。
ムムさんとルシアンがじゃれ合うのを眺めながら、2人でベンチに腰掛ける。
「今日たまたま、伊坂に会った」
「そうなんだ」
「お礼を言われた。…谷本とうまくいったらしいな」
「お!やっとか!それはよかった。あの2人、自分らの想いになかなか気が付かなくてさ、俺の方がもどかしかったんだわ。明日会ったら、からかってやろう」
「伊坂が、おまえも…言葉にして、抱きしめろって」
「!!」
オレの言葉を聞いた佐熊は、ハッとしたような表情をした後に、オレの両腕に手を置いてうなだれた。目の前に佐熊のつむじが見える。
「ごめん!鈴掛、ホント、ごめん!!俺、そばに居ることに安心しきっちゃって。心地よいもんだから、もっと、もっとって、触れ合うことばかり先にしちゃって。肝心なことを言葉にしていなかった。伊坂や谷本のことをとやかく言えないわ。自分の事になった途端、視野が狭くなるのな。ダメダメだわ」
今日は頭を下げられてばかりだ。そこまで言うと、佐熊が顔をあげた。
間近で目が合う。
「俺から言葉にしたいんだけど、聞いてくれる?」
オレはやんわりと頷く。
「俺は鈴掛が好きだ。ヒコちゃんとして会った時から気になっていた。もちろん、男だとわかった上で。好きだから、そばに居ると安心するし、好きだから、鈴掛に触れたい」
佐熊のまっすぐな言葉と視線に、胸が熱くなる。
「…オレも佐熊が好きだ。…アンタのこと、初めからきっと好きだった。あんなに人のこと気にしたことなかったし」
目の前に、佐熊の満面の笑みが広がっている。今まで見てきた中で、一番の笑顔だ。
「すげぇうれしい!!俺から抱きしめていい?あ、待って!ここはせーの!で同時に抱きしめようか?鈴掛を俺のモノにしたいけど、俺を鈴掛のモノにもして欲しいから一緒がいいな。あ、せーの!じゃ、ムードないか?」
佐熊の気遣いがうれしくて、くすぐったくて、思わず微笑んでしまう。オレを見つめたままだった佐熊から、額にキスを落とされる。
「ごめん!つい、あまりに愛おしくて」
「…いいけど」
甘ったるい雰囲気に恥ずかしくなる。
「では、仕切り直して―――」
顔を見合わせ、笑い合う。
「せーの!!」
ギュッ、ギュッと、互いに抱きしめ合う。佐熊と抱き合うのは初めてではないが、“好き”という言葉を交換してからは、同じ行為でも幸福感が格段にあがる。全身に感じる佐熊の温かさが嬉しい。
伊坂にお礼をし返さないとな、と思いながら、佐熊の温もりを堪能する。
じゃれ合う2匹のそばで、“抱きしめて”、“抱きしめられて”、オレ達はしばらくそのままで過ごした。
伝えたいことは、ちゃんと言葉にして、それから、抱きしめて……。
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