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【ディエゴ視点】最高の夜だったな

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優しく奥をついてやったら、気持ち良さそうな声をあげて、ラスクの手がシーツをぎゅっと握りしめた。

空気を求めて伸びた喉が白くて美味しそうで、思わずチロチロと舐める。それが気持ちいいのか、ラスクの喉から細く悲鳴のような声が漏れた。その可愛い声をもっと聞きたくて俺の耳もぴくぴくと震える。

身体をぴったりくっつけて緩く動いていると、ラスクの切なそうなため息が聞けるし、どんどん早くなっていく鼓動が肌を伝って感じられるのもなんだかすごくイイ。

「ん……っ」

しばらくゆるゆると繋がって心音を楽しんでいたら、ラスクが焦れたように身じろいだ。

「ああ、あ、あ、ディエゴ……っ、あうぅ、気持ちいい……」

「俺も……」

波に揺られるみたいに穏やかで、酒に酔ったみたいに気分がいい。俺はそのまま腰をゆらゆらと揺らした。

「……もっと……」

「好きなだけ擦ってやる」

「あ、あ、んんっ……ふ、あ……っイ、きた……イキ、た、い……っ」

俺はラスクとただ繋がってゆっくり身体を擦り合わせてるだけでも気持ちいいけど、ラスクはもっと激しい方がいいらしい。身を捩ってように腰を回すように擦り付けて、何度も何度も腰を浮かせて突き上げてきた。

「すげぇ積極的だな」

「だって……お尻の中が熱くて、腰が勝手に動くんだ……っ」

なんだそれ。最高にエロくて可愛い。

ご希望に添うべく、俺は思いっきりチンポを突き入れ始めた。

「あああっっっ、ああっ、ああんっ、もっと……もっと……!!!」

ラスクの嬌声が耳に心地良い。

最高に気持ち良くて、夢みたいに楽しい夜だった。

***

「うーーーー……」

くぐもったうめき声が聞こえて目が覚めた。

「い、た……い……」

「ラスク?」

声はガラガラ、動きもとんでもなく緩慢、ギギギ……と軋む音が聞こえそうなくらいにラスクの動きはぎこちない。

「大丈夫か?」

「!!!!!」

心配になってラスクの顔を覗き込んだら、目が合った途端にラスクが真っ赤になってしまった。

めっちゃ可愛い。

「最高の夜だったな!」

「は、恥ずかしい……!」

「すっごくエロくて可愛かったのに」

「あんな……あんな……!!!」

背中を向けて両手で顔を隠すから、俺は後ろからぎゅっと抱きしめてラスクのうなじにすりすりと頬ずりした。

「あのエルフの店で買った薬、使ってみて良かったな! 気持ち良かったんだろ? 最高じゃねぇか。俺はラスクが気持ち良くなってくれてすげぇ嬉しかった」

「や、あんまり顔擦りつけるの、やめて」
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