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サーベルブラックジャガーの実力
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「魔法、だと?」
サーベルブラックジャガーが魔法を使うという情報はなかったのか、隊長は訝しむ。
「だが無理だ。あの魔法を防ぐ程の防御魔法はS級でないと使えまい」
隊長の声は明るかった。すでに勝利を確信しているようだ。
皆が上空を見上げている。
「仮に使えたとしても、完全に防ぎきることなど不可能。そのまま滅びるがいいっ!」
炎の塊はサーベルブラックジャガーの目の前まで迫っていた。
その距離で防いだとしても無傷で済むとは思えない。それ程の大きさ、それ程の熱量を持っていた。
炎の塊がサーベルブラックジャガーの出した青色の魔方陣に触れる、よりも先にサーベルブラックジャガーの四本の足が魔方陣に触れた。
それを見て、優弥はゾクリと背中が冷たくなった。
嫌な予感がする。
隊長達は気付いていないのか、何も次の行動を起こそうとしない。
いや、今更どうこうしても遅い。おそらく次の行動で状況は一変するが、それを打開する術など優弥は持ち合わせていない。
ただ、見守ることしかできなかった。
サーベルブラックジャガーが魔方陣を足場にして、もう一度跳躍するを。
「なっ……!」
余程予想外だったのが、全員が固まってしまい、炎の塊が飛んでいく先を見つめていた。
当のサーベルブラックジャガーはそれを空中跳躍でひらりと躱し、優弥の後方に着地した。
そう、魔法部隊がいる辺りである。
サーベルブラックジャガーはゆっくりと体勢を整えてから、けたたましく吠えた。
「ガアアアァァァ!」
それを皮切りに、魔法部隊に襲いかかる。
まずは両前足で二人を切りつける。
「ぎゃあああ!」
その叫び声でようやく我に返った隊長が指示を飛ばす。
「弓部隊、放て!」
その声にはっとして、弓部隊の七人の兵士が弓に矢をつがえて放つ。
しかし、矢はやはり弾かれてしまう。
さらに最悪なことに……
「もう矢がありません!」
二十本も放たない内にもう終わってしまった。先程大量に使ったのだ、当たり前と言えば当たり前か。
「くっ……!」
隊長は苦虫を噛み締めるように剣を抜いた。
それは随分と立派な剣だった。刀身にも装飾が施されている。
「はあああっ!」
抜くやいなや、サーベルブラックジャガーに向かって行く。
他の兵士が持っている剣では歯が立たなかったが、あの剣ならあるいは……。
その間に魔法部隊が二人、サーベルブラックジャガーの爪の餌食になっていた。
それを見て持つ手に更に力を込める隊長。走る速度も上げ、勢い良く迫る。
サーベルブラックジャガーは向かってくる隊長にカウンター気味に前足を振る。
それを紙一重で躱し、そのまま後ろ足に剣を叩き込む隊長。
「ギャアアァッ!」
剣は弾かれずに足に切り傷を負わせ、初めて攻撃がまともに入った。
「おおっ!」
それを見た兵士達の士気が上がる。
最後列になってしまっていた剣や槍や盾の兵士が一斉にサーベルブラックジャガーに向かっていく。
サーベルブラックジャガーは後ろに飛んで距離を取った。
先程、囲われたのが余程嫌だったようだ。
隊長が追撃する。応戦するサーベルブラックジャガー。
隊長の剣を爪や牙で受け、剣戟音と火花が飛び散る。
剣や槍の兵士達もそれに続ことするが、隊長のような体捌きができず、サーベルブラックジャガーの攻撃を受けて次々と倒れていく。
盾の兵士が再び取り囲もうとするが、それを嫌ったサーベルブラックジャガーは激しく暴れまわり、尻尾も使って盾ごと一蹴されてしまう。
その隙を狙って隊長が剣を二、三発叩き込むがサーベルブラックジャガーの動きが鈍ることはない。傷を負わせるとこはできても、かすり傷程度のようだ。
いつの間にか、サーベルブラックジャガーに相対しているのは隊長だけになっていた。
お互いに決定打を与えられないまま、何度も剣戟音が響く。
しかし、均衡は呆気なく崩れてしまう。
持ち前の速度と機動力を駆使し、サーベルブラックジャガーが隊長を手数で圧倒し始める。
捌き切れなくなった隊長は、ついに爪での一撃を受けてしまった。
サーベルブラックジャガーが魔法を使うという情報はなかったのか、隊長は訝しむ。
「だが無理だ。あの魔法を防ぐ程の防御魔法はS級でないと使えまい」
隊長の声は明るかった。すでに勝利を確信しているようだ。
皆が上空を見上げている。
「仮に使えたとしても、完全に防ぎきることなど不可能。そのまま滅びるがいいっ!」
炎の塊はサーベルブラックジャガーの目の前まで迫っていた。
その距離で防いだとしても無傷で済むとは思えない。それ程の大きさ、それ程の熱量を持っていた。
炎の塊がサーベルブラックジャガーの出した青色の魔方陣に触れる、よりも先にサーベルブラックジャガーの四本の足が魔方陣に触れた。
それを見て、優弥はゾクリと背中が冷たくなった。
嫌な予感がする。
隊長達は気付いていないのか、何も次の行動を起こそうとしない。
いや、今更どうこうしても遅い。おそらく次の行動で状況は一変するが、それを打開する術など優弥は持ち合わせていない。
ただ、見守ることしかできなかった。
サーベルブラックジャガーが魔方陣を足場にして、もう一度跳躍するを。
「なっ……!」
余程予想外だったのが、全員が固まってしまい、炎の塊が飛んでいく先を見つめていた。
当のサーベルブラックジャガーはそれを空中跳躍でひらりと躱し、優弥の後方に着地した。
そう、魔法部隊がいる辺りである。
サーベルブラックジャガーはゆっくりと体勢を整えてから、けたたましく吠えた。
「ガアアアァァァ!」
それを皮切りに、魔法部隊に襲いかかる。
まずは両前足で二人を切りつける。
「ぎゃあああ!」
その叫び声でようやく我に返った隊長が指示を飛ばす。
「弓部隊、放て!」
その声にはっとして、弓部隊の七人の兵士が弓に矢をつがえて放つ。
しかし、矢はやはり弾かれてしまう。
さらに最悪なことに……
「もう矢がありません!」
二十本も放たない内にもう終わってしまった。先程大量に使ったのだ、当たり前と言えば当たり前か。
「くっ……!」
隊長は苦虫を噛み締めるように剣を抜いた。
それは随分と立派な剣だった。刀身にも装飾が施されている。
「はあああっ!」
抜くやいなや、サーベルブラックジャガーに向かって行く。
他の兵士が持っている剣では歯が立たなかったが、あの剣ならあるいは……。
その間に魔法部隊が二人、サーベルブラックジャガーの爪の餌食になっていた。
それを見て持つ手に更に力を込める隊長。走る速度も上げ、勢い良く迫る。
サーベルブラックジャガーは向かってくる隊長にカウンター気味に前足を振る。
それを紙一重で躱し、そのまま後ろ足に剣を叩き込む隊長。
「ギャアアァッ!」
剣は弾かれずに足に切り傷を負わせ、初めて攻撃がまともに入った。
「おおっ!」
それを見た兵士達の士気が上がる。
最後列になってしまっていた剣や槍や盾の兵士が一斉にサーベルブラックジャガーに向かっていく。
サーベルブラックジャガーは後ろに飛んで距離を取った。
先程、囲われたのが余程嫌だったようだ。
隊長が追撃する。応戦するサーベルブラックジャガー。
隊長の剣を爪や牙で受け、剣戟音と火花が飛び散る。
剣や槍の兵士達もそれに続ことするが、隊長のような体捌きができず、サーベルブラックジャガーの攻撃を受けて次々と倒れていく。
盾の兵士が再び取り囲もうとするが、それを嫌ったサーベルブラックジャガーは激しく暴れまわり、尻尾も使って盾ごと一蹴されてしまう。
その隙を狙って隊長が剣を二、三発叩き込むがサーベルブラックジャガーの動きが鈍ることはない。傷を負わせるとこはできても、かすり傷程度のようだ。
いつの間にか、サーベルブラックジャガーに相対しているのは隊長だけになっていた。
お互いに決定打を与えられないまま、何度も剣戟音が響く。
しかし、均衡は呆気なく崩れてしまう。
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