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聖女の行く先は
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ほら、私のそばに立ってたあの人。
ええ、真っ先に寝ちゃった人。
その人が私の目の前にやって来て、何か言ったの。やけに高圧的だったわ。
でも私は何を言われてるのかわからなかった。
一緒にやって来たおじいさんが困り顔で私に身振り手振り言ってきたから、なんとかわかった。
まあ、私の前に怪我人を連れてきた時点で目的はわかってたけど。
私は歌ったわ。
その人の怪我もちゃんと治った。
兵士は随分と驚いていたわ。
でも急に気味悪く笑い出したと思ったら、おじいさんに向かって何かを言ったの。
おじいさんは最初困った顔をして兵士に何か言ってたけど、兵士はおじいさんに荒々しく言葉を投げつけると、おじいさんは悔しそうに押し黙った。
そして兵士は私の手を掴んで、無理矢理外に連れ出した。
私は抵抗したけど、力では全然敵わなかった。
おじいさんを見たら寂しそうに泣いていた。
それでわかったの。私はどこかに連れていかれるんだって。
私は小屋の外にあった馬車に押し込まれた。
馬車の中は思った以上に広くてびっくりした。
テーブルと椅子が二つ。それにベッドがあって、ビジネスホテルの一室みたいな感じだった。
食事もちゃんと出たし、外で兵士が見張ってたけど誰も入ってこなかったし、小屋に比べたら待遇は遥かに良かった。
それでも、どこに連れていかれるのかわからなくてずっと怖かった。食事も喉を通らないくらい。小屋にいた子供達の顔が頭から離れなくてずっと泣いていた。
あの小屋には良い思い出なんて何にもないし、酷い場所だったけど、子供達の笑顔があった。それがすごく懐かしくなっちゃったの。
馬車の旅は小屋にいた時に比べら良かったけど、快適とは言い難かった。怖いし、寂しいし、どこに連れて行かれるのかわからないし。
そんなこんなで二日間くらい経った時、馬車が止まったの。
そして、この国にやって来た。
私を迎えたのはあの人だった。そう、ヤスティス国王、だったっけ? そこで寝転がってる人。
やけにニヤニヤとしてて気持ち悪かった。なんだか信用できない人だなって感じた。
大仰な身振り手振りで、私に何かを言っていたの。言葉が理解できないから何を言ってるのかまったくわからなかったけど、何をやらせたいのかは薄々わかってた。
それから私は一日一回、さっきみたいに歌を歌った。
……歌わさせられたって言った方がいいかな。
私の意思とは関係なく、歌わなきゃいけなかったんだから。
それでも、目の前にいる人たちの怪我が治るのを見るのは純粋に嬉しかった。
その日から毎日毎日、来る日も来る日も私は歌い続けた。
ここでの待遇は、小屋にいた時とは比べ物にならないくらい良かった。
ここの一室をあてがわれて、ごはんもちゃんとおいしいし。今まで食べたことないようなものばかりだったけど。
だけど私はずっと不安だった。ここでの生活がいつまで続くんだろうって。
私はいつまでこんなことをしていなきゃいけないんだろうって。
でも、言葉が通じないから逃げ出したところで生きていけるわけもないし。
そもそもここがどこなのかもわからないし。
私は毎日毎日、求められているからという理由だけで歌ってるだけだった。
そんな生活が一ヶ月以上続いた。
そんなある日、変化が訪れた。
それが今日。
そう、あなたがやって来たの。
私の話はこれで終わり。
あなたはどうしてここにやって来たの?
あなたはなんでこの人たちの言葉がわかるの?
あなたは誰なの?
今度はあなたのことを……
えっ、なに?
何が起きたの!
ええ、真っ先に寝ちゃった人。
その人が私の目の前にやって来て、何か言ったの。やけに高圧的だったわ。
でも私は何を言われてるのかわからなかった。
一緒にやって来たおじいさんが困り顔で私に身振り手振り言ってきたから、なんとかわかった。
まあ、私の前に怪我人を連れてきた時点で目的はわかってたけど。
私は歌ったわ。
その人の怪我もちゃんと治った。
兵士は随分と驚いていたわ。
でも急に気味悪く笑い出したと思ったら、おじいさんに向かって何かを言ったの。
おじいさんは最初困った顔をして兵士に何か言ってたけど、兵士はおじいさんに荒々しく言葉を投げつけると、おじいさんは悔しそうに押し黙った。
そして兵士は私の手を掴んで、無理矢理外に連れ出した。
私は抵抗したけど、力では全然敵わなかった。
おじいさんを見たら寂しそうに泣いていた。
それでわかったの。私はどこかに連れていかれるんだって。
私は小屋の外にあった馬車に押し込まれた。
馬車の中は思った以上に広くてびっくりした。
テーブルと椅子が二つ。それにベッドがあって、ビジネスホテルの一室みたいな感じだった。
食事もちゃんと出たし、外で兵士が見張ってたけど誰も入ってこなかったし、小屋に比べたら待遇は遥かに良かった。
それでも、どこに連れていかれるのかわからなくてずっと怖かった。食事も喉を通らないくらい。小屋にいた子供達の顔が頭から離れなくてずっと泣いていた。
あの小屋には良い思い出なんて何にもないし、酷い場所だったけど、子供達の笑顔があった。それがすごく懐かしくなっちゃったの。
馬車の旅は小屋にいた時に比べら良かったけど、快適とは言い難かった。怖いし、寂しいし、どこに連れて行かれるのかわからないし。
そんなこんなで二日間くらい経った時、馬車が止まったの。
そして、この国にやって来た。
私を迎えたのはあの人だった。そう、ヤスティス国王、だったっけ? そこで寝転がってる人。
やけにニヤニヤとしてて気持ち悪かった。なんだか信用できない人だなって感じた。
大仰な身振り手振りで、私に何かを言っていたの。言葉が理解できないから何を言ってるのかまったくわからなかったけど、何をやらせたいのかは薄々わかってた。
それから私は一日一回、さっきみたいに歌を歌った。
……歌わさせられたって言った方がいいかな。
私の意思とは関係なく、歌わなきゃいけなかったんだから。
それでも、目の前にいる人たちの怪我が治るのを見るのは純粋に嬉しかった。
その日から毎日毎日、来る日も来る日も私は歌い続けた。
ここでの待遇は、小屋にいた時とは比べ物にならないくらい良かった。
ここの一室をあてがわれて、ごはんもちゃんとおいしいし。今まで食べたことないようなものばかりだったけど。
だけど私はずっと不安だった。ここでの生活がいつまで続くんだろうって。
私はいつまでこんなことをしていなきゃいけないんだろうって。
でも、言葉が通じないから逃げ出したところで生きていけるわけもないし。
そもそもここがどこなのかもわからないし。
私は毎日毎日、求められているからという理由だけで歌ってるだけだった。
そんな生活が一ヶ月以上続いた。
そんなある日、変化が訪れた。
それが今日。
そう、あなたがやって来たの。
私の話はこれで終わり。
あなたはどうしてここにやって来たの?
あなたはなんでこの人たちの言葉がわかるの?
あなたは誰なの?
今度はあなたのことを……
えっ、なに?
何が起きたの!
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