5 / 26
5 作戦会議?
しおりを挟む
あの茶会から数日後私は、『ザマァ、回避の作戦会議を開きます!』と意気込む母に呼ばれテラスでお茶を頂いています。
「さぁ、ルーナちゃん、先日の茶会の壁の花ミッションは無事クリアできましたね!」
壁はありませんでしたが…まぁ端っこでこじんまりとお茶していたので壁の花というのもあながち間違いではないですが…
ここはスルーした方がいいでしょう。
「はい、無事クリアしたと思います。殿下方にはお会いしていませんから」
「そうですか、流石です!…ではそんな優秀なルーナちゃんに朗報です!この前の茶会でなんと!ルーナちゃん以外にもテンプレヒロインになりそうな御令嬢が新たに登場したのですよ。ふふふふ、雰囲気、行動、言動、見た目以外はまさにテンプレヒロインでした。」
「???、お母様、テンプレとはなんですか?モブとはまた違う役割のことですか?ヒロインというからにはメインの登場人物でしょうが…お花畑ヒロインとはまた違うヒロインのことでしょうか?」
「えーとなんて言ったらいいかしら、よくある物語の王道ヒロインといったところかしら?普通の物語のヒロインは王子様と結ばれてめでたしめでたしなんだけど、このザマァ系物語はヒロインはぎゃふんされる事が王道なのよ。つまりお花畑ヒロインがテンプレヒロインってことよ!」
ぎゃふん?また聞いたことのない言葉だわ…とにかく奥が深いわ…歴史の勉強より難しいわ…ヒロインにもいろんな書類と役割があるのね、モブになるのも大変だと思ったけど…なんだかヒロインの方が大変そうだわ…。
「…なんとなく?わかりました。私がモブになったことで物語に必要なヒロインさんが登場したという事でしょうか?」
「!!まぁ!ルーナちゃん素晴らしい着眼点だわ!そうね、ルーナちゃんがモブになる決心をしたからあの子がヒロインになったかもしれないわね。」
「お母様、そのテンプレヒロインさんはザマァされるヒロインではなく王道物語のような王子様と結ばれる本物のヒロインってことはないのでしょうか?」
「確かに…その可能性は…あるかも?…それならそれで王子様と…ここでは皇子様とかしら?兎に角めでたしめでたしでいいことよね…でも私の前世の記憶ではヒロインはザマァされるのよねぇ、」
「では、どちらにしても私はモブですから皇子様達とは関わることはないでしょけどヒロインにもヒーローにも関係ない位置で私はこのままモブに徹して静かに過ごした方が安全ですね。」
「そうね、それがいいわ、でも気を抜いちゃダメよ!まだまだモブとしてはヒヨッコなのだから、これからも精進しなさい」
「はい、お母様。」
****
ナーブル王国の姫だった頃からマリアンヌに仕えている侍女長はこの2人のやりとりを見て思った。
ルナティアラ様はとても優秀なお嬢様なのに母であるマリアンヌ様に非常に似ている…いい意味でも面白い意味でも。
年齢の割にしっかりしていそうだが実は恋愛と自己評価に関して残念な思考の持ち主であると思う…
どう考えても目立たず?無理無理。
控えめ?無理無理。
壁の花?もっと無理無理。
その人外な美貌で?毎日鏡見てますよね?
愛らしく優しい性格で?モブになる?無理無理。
モブというのは私のような空気になれる存在の事をいうのだと教えて差し上げたいが、……血筋、外見、全てのスペックが最高基準を超えているのに本人は全く気がついてない、まぁ、こんな自己評価がポンコツなところが面白いから教えてあげないのだ!
マリアンヌ様は最初ライハルト様のあからさまな溺愛求愛行動にもなかなか気付かずじれったいと何度も思ったものだ、この親子には行動より言葉ではっきりと伝えないと斜め上の思考になってしまい何1つ伝わらない場合が多い。
ルナティアラ様もおそらくライハルト様ぐらい重すぎるくらいの愛情を持つ方でなければ心動くことはないだろう。
どんな方がルナティアラ様の心を射止めるのか楽しみだな、多くのライバルを必死に蹴散らしていたライハルト様をふと思い出してしまった。
しみじみ主人であるマリアンヌについてきて良かったと思う侍女長であった。
「さぁ、ルーナちゃん、先日の茶会の壁の花ミッションは無事クリアできましたね!」
壁はありませんでしたが…まぁ端っこでこじんまりとお茶していたので壁の花というのもあながち間違いではないですが…
ここはスルーした方がいいでしょう。
「はい、無事クリアしたと思います。殿下方にはお会いしていませんから」
「そうですか、流石です!…ではそんな優秀なルーナちゃんに朗報です!この前の茶会でなんと!ルーナちゃん以外にもテンプレヒロインになりそうな御令嬢が新たに登場したのですよ。ふふふふ、雰囲気、行動、言動、見た目以外はまさにテンプレヒロインでした。」
「???、お母様、テンプレとはなんですか?モブとはまた違う役割のことですか?ヒロインというからにはメインの登場人物でしょうが…お花畑ヒロインとはまた違うヒロインのことでしょうか?」
「えーとなんて言ったらいいかしら、よくある物語の王道ヒロインといったところかしら?普通の物語のヒロインは王子様と結ばれてめでたしめでたしなんだけど、このザマァ系物語はヒロインはぎゃふんされる事が王道なのよ。つまりお花畑ヒロインがテンプレヒロインってことよ!」
ぎゃふん?また聞いたことのない言葉だわ…とにかく奥が深いわ…歴史の勉強より難しいわ…ヒロインにもいろんな書類と役割があるのね、モブになるのも大変だと思ったけど…なんだかヒロインの方が大変そうだわ…。
「…なんとなく?わかりました。私がモブになったことで物語に必要なヒロインさんが登場したという事でしょうか?」
「!!まぁ!ルーナちゃん素晴らしい着眼点だわ!そうね、ルーナちゃんがモブになる決心をしたからあの子がヒロインになったかもしれないわね。」
「お母様、そのテンプレヒロインさんはザマァされるヒロインではなく王道物語のような王子様と結ばれる本物のヒロインってことはないのでしょうか?」
「確かに…その可能性は…あるかも?…それならそれで王子様と…ここでは皇子様とかしら?兎に角めでたしめでたしでいいことよね…でも私の前世の記憶ではヒロインはザマァされるのよねぇ、」
「では、どちらにしても私はモブですから皇子様達とは関わることはないでしょけどヒロインにもヒーローにも関係ない位置で私はこのままモブに徹して静かに過ごした方が安全ですね。」
「そうね、それがいいわ、でも気を抜いちゃダメよ!まだまだモブとしてはヒヨッコなのだから、これからも精進しなさい」
「はい、お母様。」
****
ナーブル王国の姫だった頃からマリアンヌに仕えている侍女長はこの2人のやりとりを見て思った。
ルナティアラ様はとても優秀なお嬢様なのに母であるマリアンヌ様に非常に似ている…いい意味でも面白い意味でも。
年齢の割にしっかりしていそうだが実は恋愛と自己評価に関して残念な思考の持ち主であると思う…
どう考えても目立たず?無理無理。
控えめ?無理無理。
壁の花?もっと無理無理。
その人外な美貌で?毎日鏡見てますよね?
愛らしく優しい性格で?モブになる?無理無理。
モブというのは私のような空気になれる存在の事をいうのだと教えて差し上げたいが、……血筋、外見、全てのスペックが最高基準を超えているのに本人は全く気がついてない、まぁ、こんな自己評価がポンコツなところが面白いから教えてあげないのだ!
マリアンヌ様は最初ライハルト様のあからさまな溺愛求愛行動にもなかなか気付かずじれったいと何度も思ったものだ、この親子には行動より言葉ではっきりと伝えないと斜め上の思考になってしまい何1つ伝わらない場合が多い。
ルナティアラ様もおそらくライハルト様ぐらい重すぎるくらいの愛情を持つ方でなければ心動くことはないだろう。
どんな方がルナティアラ様の心を射止めるのか楽しみだな、多くのライバルを必死に蹴散らしていたライハルト様をふと思い出してしまった。
しみじみ主人であるマリアンヌについてきて良かったと思う侍女長であった。
10
あなたにおすすめの小説
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
転生したら没落寸前だったので、お弁当屋さんになろうと思います。
皐月めい
恋愛
「婚約を破棄してほしい」
そう言われた瞬間、前世の記憶を思い出した私。
前世社畜だった私は伯爵令嬢に生まれ変わったラッキーガール……と思いきや。
父が亡くなり、母は倒れて、我が伯爵家にはとんでもない借金が残され、一年後には爵位も取り消し、七年婚約していた婚約者から婚約まで破棄された。最悪だよ。
使用人は解雇し、平民になる準備を始めようとしたのだけれど。
え、塊肉を切るところから料理が始まるとか正気ですか……?
その上デリバリーとテイクアウトがない世界で生きていける自信がないんだけど……この国のズボラはどうしてるの……?
あ、お弁当屋さんを作ればいいんだ!
能天気な転生令嬢が、自分の騎士とお弁当屋さんを立ち上げて幸せになるまでの話です。
失踪していた姉が財産目当てで戻ってきました。それなら私は家を出ます
天宮有
恋愛
水を聖水に変える魔法道具を、お父様は人々の為に作ろうとしていた。
それには水魔法に長けた私達姉妹の協力が必要なのに、無理だと考えた姉エイダは失踪してしまう。
私サフィラはお父様の夢が叶って欲しいと力になって、魔法道具は完成した。
それから数年後――お父様は亡くなり、私がウォルク家の領主に決まる。
家の繁栄を知ったエイダが婚約者を連れて戻り、家を乗っ取ろうとしていた。
お父様はこうなることを予想し、生前に手続きを済ませている。
私は全てを持ち出すことができて、家を出ることにしていた。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!
貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。
婚約破棄をされ、谷に落ちた女は聖獣の血を引く
基本二度寝
恋愛
「不憫に思って平民のお前を召し上げてやったのにな!」
王太子は女を突き飛ばした。
「その恩も忘れて、お前は何をした!」
突き飛ばされた女を、王太子の護衛の男が走り寄り支える。
その姿に王太子は更に苛立った。
「貴様との婚約は破棄する!私に魅了の力を使って城に召し上げさせたこと、私と婚約させたこと、貴様の好き勝手になどさせるか!」
「ソル…?」
「平民がっ馴れ馴れしく私の愛称を呼ぶなっ!」
王太子の怒声にはらはらと女は涙をこぼした。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる