私のお母様は転生者そして私はザマァされるヒロイン?わかりました!立派なモブになって見せます。

キャロル

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5 作戦会議?

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あの茶会から数日後私は、『ザマァ、回避の作戦会議を開きます!』と意気込む母に呼ばれテラスでお茶を頂いています。

「さぁ、ルーナちゃん、先日の茶会の壁の花ミッションは無事クリアできましたね!」

壁はありませんでしたが…まぁ端っこでこじんまりとお茶していたので壁の花というのもあながち間違いではないですが…
ここはスルーした方がいいでしょう。

「はい、無事クリアしたと思います。殿下方にはお会いしていませんから」

「そうですか、流石です!…ではそんな優秀なルーナちゃんに朗報です!この前の茶会でなんと!ルーナちゃん以外にもテンプレヒロインになりそうな御令嬢が新たに登場したのですよ。ふふふふ、雰囲気、行動、言動、見た目以外はまさにテンプレヒロインでした。」

「???、お母様、テンプレとはなんですか?モブとはまた違う役割のことですか?ヒロインというからにはメインの登場人物でしょうが…お花畑ヒロインとはまた違うヒロインのことでしょうか?」

「えーとなんて言ったらいいかしら、よくある物語の王道ヒロインといったところかしら?普通の物語のヒロインは王子様と結ばれてめでたしめでたしなんだけど、このはヒロインはぎゃふんされる事が王道なのよ。つまりお花畑ヒロインがテンプレヒロインってことよ!」

ぎゃふん?また聞いたことのない言葉だわ…とにかく奥が深いわ…歴史の勉強より難しいわ…ヒロインにもいろんな書類と役割があるのね、になるのも大変だと思ったけど…なんだかヒロインの方が大変そうだわ…。

「…なんとなく?わかりました。私がモブになったことで物語に必要なヒロインさんが登場したという事でしょうか?」

「!!まぁ!ルーナちゃん素晴らしい着眼点だわ!そうね、ルーナちゃんがモブになる決心をしたからがヒロインになったかもしれないわね。」

「お母様、そのテンプレヒロインさんはザマァされるヒロインではなく王道物語のような王子様と結ばれる本物のヒロインってことはないのでしょうか?」

「確かに…その可能性は…あるかも?…それならそれで王子様と…ここでは皇子様とかしら?兎に角めでたしめでたしでいいことよね…でも私の前世の記憶ではヒロインはザマァされるのよねぇ、」

「では、どちらにしても私はモブですから皇子様達とは関わることはないでしょけどヒロインにもヒーローにも関係ない位置で私はこのままモブに徹して静かに過ごした方が安全ですね。」

「そうね、それがいいわ、でも気を抜いちゃダメよ!まだまだモブとしてはヒヨッコなのだから、これからも精進しなさい」

「はい、お母様。」


****


ナーブル王国の姫だった頃からマリアンヌに仕えている侍女長はこの2人のやりとりを見て思った。

ルナティアラ様はとても優秀なお嬢様なのに母であるマリアンヌ様に非常に似ている…いい意味でも面白い意味でも。

年齢の割にしっかりしていそうだが実は恋愛と自己評価に関して残念な思考の持ち主であると思う…

どう考えても目立たず?無理無理。

控えめ?無理無理。

壁の花?もっと無理無理。

その人外な美貌で?毎日鏡見てますよね?

愛らしく優しい性格で?モブになる?無理無理。

モブというのは私のような空気になれる存在の事をいうのだと教えて差し上げたいが、……血筋、外見、全てのスペックが最高基準を超えているのに本人は全く気がついてない、まぁ、こんな自己評価がポンコツなところが面白いから教えてあげないのだ!

マリアンヌ様は最初ライハルト様のあからさまな溺愛求愛行動にもなかなか気付かずじれったいと何度も思ったものだ、この親子には行動より言葉でと伝えないと斜め上の思考になってしまい何1つ伝わらない場合が多い。

ルナティアラ様もおそらくライハルト様ぐらい重すぎるくらいの愛情を持つ方でなければ心動くことはないだろう。

どんな方がルナティアラ様の心を射止めるのか楽しみだな、多くのライバルを必死に蹴散らしていたライハルト様をふと思い出してしまった。

しみじみ主人であるマリアンヌについてきて良かったと思う侍女長であった。
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