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6 母いわく、まるでシンデレラね!
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私は14歳となり努力の甲斐あって無事試験に首席合格し半年後には魔法学園に入学が決まりました。
更なる高み目指し、現状に甘んじることなく日々立派なモブになるべく語学と魔法のスキルアップに励んでいます。
今日は情報収集係?のお母様と定期モブ作戦会議と称したお茶会を開いています。
最近気がついたのですが、屋敷中が私とお母様のモブ作戦?に協力的で特にお父様とお兄様は嬉々としてお母様が言うところの攻略対象様である男性に私が接触しないようにしてくれています。
持つべきは家族です。ありがたいですね。
もちろん屋敷の使用人の人たちも大事な家族ですよ。
みなさん協力の甲斐あって今では世間では私とお母様は滅多に見れない幻の珍獣扱いとなっているようです。
「ルーナちゃん、ふふふふ、昨日お友達のイザベル(リード伯爵夫人)のところにお邪魔した時に面白い話を聞いたのよ」
「えー!リリアのお宅に行ったのですかー!お母様狡いですー私も一緒に行きたかったです」
リリアは私の唯一のお友達であり、つい最近お兄様の猛プッシュにより婚約者になったリード家の御令嬢なのです。
それはそれはしつこ……コホン、熱烈なお兄様の求愛に観念したようで今では人目も憚らずイチャイチャしています。
まぁねぇ、あの女性に一切興味のなかったお兄様に私の友達としてリリアを紹介した瞬間に一目惚れしちゃったらしく、兎に角そこからが凄かった。
おっと、今はお兄様の話は置いておきましょう。
「あら、ごめんなさいね、ルーナちゃん昨日は隣国の神聖国の語学の先生がお見えになる日だったから~声かけなかったのよ~今度はルーナのスケジュール確認してからリード家にお邪魔するから次は一緒にいきましょうね。」
「はい、ではその時はお兄様がいない日でお願いします。お兄様がいるときっと…間違いなく付いてきます。お兄様はリリアを独占して話どころではなくなりますから!」
「ふふ、確かにそうね、」
「それより、面白いお話聞かせてください!」
「ふふ、それがね~、最近やっと第2皇子殿下と皇太子殿下の側近候補の令息達の婚約者が決まった話は知ってる?」
あーお兄様がぼやいていた件ね!皇太子殿下が候補者から婚約者を決めてくれないから他の方達(側近候補)が決められなかったって…
決まったということは皇太子殿下も決まったということかしら?
「いえ、お兄様が候補は決まったけど中々選んでくれなくて困ってるとは聞いてましたが…では皆様の婚約者も決まったんですね!陛下と皇帝妃様もお喜びでしょうね」
「それがね~どうやら皇太子殿下は想い人がいるらしくて学業も公務も頑張るから学園卒業まで猶予が欲しいって直訴したそうなの…」
「直訴…ですか?」
「その想い人を探して思いを告げるチャンスをくれと陛下にお願いしたらしいのよ。
それが叶わなかったら、陛下の決めた令嬢と素直に婚姻するから時間が欲しいっていったんだって!」
「それのどこが面白い話なのですか?面白いと言うより素敵なお話だと思うますが」
「あら!そう言われればそうね、……では改めてその素敵なお話聞いて頂戴!……ルーナも一度参加したあの皇城庭園でのお茶会で少しの間お話した女の子に恋をしたらしいんだけど、どこの誰かわからなくてあの後から必死に探しているらしいのよ、どんな子探しているのかイザベルに聞いたんだけど教えてくれなかったから、私にはわからないんだけど…まるでシンデレラと王子様みたいだなって思ったの…、」
「シンデレラですか?あのお母様が話してくれたお伽話の王子様とめでたしシリーズのお話の1つの」
「そう、そのシンデレラよ!なんか素敵よね~。レオンもだけどシュヴァエル皇太子殿下も女性には普段塩対応のイメージだったから……皇室の血筋って一途なのかしらね?他の国は側妃やら愛人やら侍らしているのに陛下もお父様も先帝も妻は1人で浮気もしないでしょ~一途な男性って素敵よね~皇太子殿下の想いが実るといいわね~」
「そうですね~私もいつかお父様のような一途で素敵な方と巡り会えるといいなぁ」
「大丈夫よ、あなたは私の娘ですもの~きっと素敵な男性に巡り会えるわよ!」
「ほんとですか~あ~早くそう言う方と出逢いたいです~、いつか私にも婚約者ができたらリリアとダブルデートできたらいいねって話していたから、私も素敵なレディになるようにもっと努力しないといけませんね!」
「そうよ!その意気よ!ルーナちゃんには素敵なモブライフが待っているのよ!」
「はい!」
******
侍女長は思った。
知らないということが幸せな時がある。まさに今この時だろう。
皇太子殿下の想い人がルナティアラ様だということはあのお茶会の後、皇太子が皇帝妃様に話したことですぐに判明していたがこの話が我が主人の旦那様であるライハルト様の耳に入り迅速な対応により皇太子殿下が自力で探し当てるまで誰も殿下に告げてならないと箝口令が敷かれた。
もちろんマリアンヌ様にも当事者であるルナティアラ様の耳にも入らないようにそれはそれは徹底されていた。
その手腕は恐るべく完璧だった。
いずれ学園に入学すれば自ずと皇太子殿下は想い人がヴィヴォワール家の御令嬢だと知ることになるだろう、その時マリアンヌ様の思っている物語とは別の物語が始まるだろう。
マリアンヌ様の前世の記憶とやらのお陰で今までも楽しかったがより一層楽しい毎日が送れているヴィヴォワール伯爵家の使用人達は皆同じことを思っていることだろう。
『ルナティアラ様に翻弄される皇太子殿下が間近で見たい!』
あの女性には公務以外では超塩対応の皇太子殿下がお嬢様相手にどう変わるのだろうか?
それよりルナティアラ様のハートを皇太子殿下は射止めることができるのだろうか?
それとも全く別の男性がルナティアラ様のハートを射止めるのか?
見たい……、
職員として潜り込もうかしら?
更なる高み目指し、現状に甘んじることなく日々立派なモブになるべく語学と魔法のスキルアップに励んでいます。
今日は情報収集係?のお母様と定期モブ作戦会議と称したお茶会を開いています。
最近気がついたのですが、屋敷中が私とお母様のモブ作戦?に協力的で特にお父様とお兄様は嬉々としてお母様が言うところの攻略対象様である男性に私が接触しないようにしてくれています。
持つべきは家族です。ありがたいですね。
もちろん屋敷の使用人の人たちも大事な家族ですよ。
みなさん協力の甲斐あって今では世間では私とお母様は滅多に見れない幻の珍獣扱いとなっているようです。
「ルーナちゃん、ふふふふ、昨日お友達のイザベル(リード伯爵夫人)のところにお邪魔した時に面白い話を聞いたのよ」
「えー!リリアのお宅に行ったのですかー!お母様狡いですー私も一緒に行きたかったです」
リリアは私の唯一のお友達であり、つい最近お兄様の猛プッシュにより婚約者になったリード家の御令嬢なのです。
それはそれはしつこ……コホン、熱烈なお兄様の求愛に観念したようで今では人目も憚らずイチャイチャしています。
まぁねぇ、あの女性に一切興味のなかったお兄様に私の友達としてリリアを紹介した瞬間に一目惚れしちゃったらしく、兎に角そこからが凄かった。
おっと、今はお兄様の話は置いておきましょう。
「あら、ごめんなさいね、ルーナちゃん昨日は隣国の神聖国の語学の先生がお見えになる日だったから~声かけなかったのよ~今度はルーナのスケジュール確認してからリード家にお邪魔するから次は一緒にいきましょうね。」
「はい、ではその時はお兄様がいない日でお願いします。お兄様がいるときっと…間違いなく付いてきます。お兄様はリリアを独占して話どころではなくなりますから!」
「ふふ、確かにそうね、」
「それより、面白いお話聞かせてください!」
「ふふ、それがね~、最近やっと第2皇子殿下と皇太子殿下の側近候補の令息達の婚約者が決まった話は知ってる?」
あーお兄様がぼやいていた件ね!皇太子殿下が候補者から婚約者を決めてくれないから他の方達(側近候補)が決められなかったって…
決まったということは皇太子殿下も決まったということかしら?
「いえ、お兄様が候補は決まったけど中々選んでくれなくて困ってるとは聞いてましたが…では皆様の婚約者も決まったんですね!陛下と皇帝妃様もお喜びでしょうね」
「それがね~どうやら皇太子殿下は想い人がいるらしくて学業も公務も頑張るから学園卒業まで猶予が欲しいって直訴したそうなの…」
「直訴…ですか?」
「その想い人を探して思いを告げるチャンスをくれと陛下にお願いしたらしいのよ。
それが叶わなかったら、陛下の決めた令嬢と素直に婚姻するから時間が欲しいっていったんだって!」
「それのどこが面白い話なのですか?面白いと言うより素敵なお話だと思うますが」
「あら!そう言われればそうね、……では改めてその素敵なお話聞いて頂戴!……ルーナも一度参加したあの皇城庭園でのお茶会で少しの間お話した女の子に恋をしたらしいんだけど、どこの誰かわからなくてあの後から必死に探しているらしいのよ、どんな子探しているのかイザベルに聞いたんだけど教えてくれなかったから、私にはわからないんだけど…まるでシンデレラと王子様みたいだなって思ったの…、」
「シンデレラですか?あのお母様が話してくれたお伽話の王子様とめでたしシリーズのお話の1つの」
「そう、そのシンデレラよ!なんか素敵よね~。レオンもだけどシュヴァエル皇太子殿下も女性には普段塩対応のイメージだったから……皇室の血筋って一途なのかしらね?他の国は側妃やら愛人やら侍らしているのに陛下もお父様も先帝も妻は1人で浮気もしないでしょ~一途な男性って素敵よね~皇太子殿下の想いが実るといいわね~」
「そうですね~私もいつかお父様のような一途で素敵な方と巡り会えるといいなぁ」
「大丈夫よ、あなたは私の娘ですもの~きっと素敵な男性に巡り会えるわよ!」
「ほんとですか~あ~早くそう言う方と出逢いたいです~、いつか私にも婚約者ができたらリリアとダブルデートできたらいいねって話していたから、私も素敵なレディになるようにもっと努力しないといけませんね!」
「そうよ!その意気よ!ルーナちゃんには素敵なモブライフが待っているのよ!」
「はい!」
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侍女長は思った。
知らないということが幸せな時がある。まさに今この時だろう。
皇太子殿下の想い人がルナティアラ様だということはあのお茶会の後、皇太子が皇帝妃様に話したことですぐに判明していたがこの話が我が主人の旦那様であるライハルト様の耳に入り迅速な対応により皇太子殿下が自力で探し当てるまで誰も殿下に告げてならないと箝口令が敷かれた。
もちろんマリアンヌ様にも当事者であるルナティアラ様の耳にも入らないようにそれはそれは徹底されていた。
その手腕は恐るべく完璧だった。
いずれ学園に入学すれば自ずと皇太子殿下は想い人がヴィヴォワール家の御令嬢だと知ることになるだろう、その時マリアンヌ様の思っている物語とは別の物語が始まるだろう。
マリアンヌ様の前世の記憶とやらのお陰で今までも楽しかったがより一層楽しい毎日が送れているヴィヴォワール伯爵家の使用人達は皆同じことを思っていることだろう。
『ルナティアラ様に翻弄される皇太子殿下が間近で見たい!』
あの女性には公務以外では超塩対応の皇太子殿下がお嬢様相手にどう変わるのだろうか?
それよりルナティアラ様のハートを皇太子殿下は射止めることができるのだろうか?
それとも全く別の男性がルナティアラ様のハートを射止めるのか?
見たい……、
職員として潜り込もうかしら?
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