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14 イベントって楽しい出来事じゃないの?
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「何をしている!その汚らわしい手を今すぐ離せ!」
怒気を含んではいるが知っている声に私は安堵した。
「遅いと思って探しにきて良かった。こんなに震えて…よほど怖い思いしたんだね。」
さっきとは打って変わってとても優しい声でもう大丈夫だよって抱きしめてくれた。
いつものハグと変わらないはずなのに…さっき感じた恐怖を一瞬にして霧散してくれた。Sクラスの男性はどの学年も皆紳士的で優しいのに……私の周りの男性にあんな横暴な人はいなかった。
なんか怖い、急に腕を掴まれて怖かった。はしたないと思いながらも自分からギューっとしがみついていた。
さっきから、イベントが台無しよって怒っていたけど、もしかして教科書を水浸しにする事がイベント?
イベントって楽しい事じゃないの?
それに、血走った目で怒鳴り散らし……こんな方達がこの学園にいたなんて…。途端に怖さが増した。
殿下の優しい魔力が私を包み嫌な声が聞こえなくなった。
「貴様、彼女が私の大切な人だと知っていての狼藉か!事と次第によっては覚悟するんだな!」
「な、…私は、そこの……その方が殿下の大切な方だなんて…知りませんでした。ただ、私の恋人がその令嬢にイジメを受けてると言っていたので…その」
「いじめ?」
「そうなんです~!私はその女に教科書捨てられたり酷い事言われたりして~シュヴァ様~その女から離れてこっちにきてください!」
「お前は…またお前か!私はお前に名前を呼ぶ許可は与えていない!不敬だぞ!死にたいのか!」
「ひ!でも虐められてるんですよ!」
「口を閉じろ!彼女がお前を?いじめる?馬鹿が!そんなことありえん!そこのお前!ダダン伯爵の次男であろう、それに取り巻きは子爵令息に男爵令息だな、今後どう振る舞うべきかよく考えるんだな!2度と彼女の前に顔出すな!」
「「「はい」」」
「そこのバカ女も同じだ!連れて行け!」
「えーなんでよ~好感度アップのイベントなのよ~」
殿下は彼女達と何か話をしていたが私が怖がっていたので消音魔法をかけてくれていたのでしょう。すっぽり殿下の腕の中に包まれていてどんな話をしていたのか聞こえていなかった。
「ティア、もう大丈夫だよ。レオンとロムが食事の準備して待っているから行こうか。」
「はい、…シュヴァエル様、来てくれてありがとうございます。」
「うん、シュヴァ、…そろそろそう呼んでくれると嬉しいんだけどな…」
「…、シュヴァ…様…ありがとうございました。」
頬が、熱い、名前を呼んだあと顔がカーッと熱くなりなんとなくその顔を見られたくなくて俯いてしまった。
******シュヴァエル
今日は6人で外で昼食を取ることになり男3人でもてなそうということになり準備することにした。
当然、四阿周辺でゆっくり昼食を楽しめるようにそれぞれの護衛は離れた所に下がってもらっていた。
準備もほぼ整い、彼女達を待っていたが、少し遅れているのか遅い気がして俺が迎えに行くことにした。
少し行くとリリアの護衛が走ってこちらに向かっていた。
まさか、彼女達に何かあったのか?俺も急ぎ向かうと護衛はテイアが噴水に落ちていた教科書を拾い、そのままでは使えなくて持ち主が困るだろうと無属性魔法で新品に復元させたそうだ。
それをすぐ届けるか食事してから届けるか話していたら、持ち主とその取り巻きの令息に言いがかりをつけられ絡まれているようだ。
リリアの指示でちょうど私を呼びに向かっていた所だったそうだ。
俺は急ぎティアの元に向かった。
そこで俺が目にしたのは…、手首を掴みあげられ痛みと恐怖に震え目に涙を潤ませていたティアの姿だった。
怒りで魔力が漏れそうになった。いや、怒気を含んだ魔力が漏れていた。
「何をしている!その汚らわしい手を今すぐ離せ!」
よくも俺のティアに触れたな!雑魚の分際で!すぐにでも消してしまいたかったが、余程怖かったのだろう、ティア自らギューっと抱きついてくれ私の怒りは瞬時に霧散した。
だが、あの馬鹿どもはまたもや俺の怒りに火をつけてくれた。
これ以上ティアを怖がらせたくはない、俺はティアを消音結界で包み抱き寄せたまま馬鹿どもに今後ティアの前に現れるなと少々強めに話した。
余程の馬鹿じゃない限り大人しくするだろうが、…あの女はどうやら、…余程の馬鹿かもしれない…いや、馬鹿だな。要注意人物だ。
なんなんだあの女は!調べた方がいいな、あんな頭のおかしい奴らがこの学園に在籍し得るなんて、どうなっているんだ?
まぁ、あんな馬鹿どもでも少々役に立ったな、ティアに愛称で呼んでもらえたし……それにやっと…多分だが意識してもらえたかもしれない。
俺の名前を呼んで赤くなった顔を見られたくなくて俯いていたが…耳まで赤くなっていたことには気がついていなかっただろう。
可愛かった。
それにいつもの軽いハグでは感じなかったが、……華奢な体…細い腰……なのに……ボリュームタップリの胸……あれはかなりの……、いかんいかん、あらぬ所があらぬ姿になってしまう。
***
「リリア、変なやつに絡まれたんだって、…これ俺が作ったサンドだよ!はい、あーん」
「もぐ、もぐ、そうなの~怖かったわー」
「はい、マリアこれ食べて、買ったものだけど…美味しいんだよ」
「もぐもぐ、美味しいです!これ、すごく人気でなかなか手に入らないタルトですよねー」
婚約者を膝の上に乗せ給餌しあってイチャイチャと自分の世界に入りやがって!
くそ!コイツら俺の気持ち知ってるくせに少しは遠慮しろよ!
いいな、俺も早くティアの婚約者になりたい。
そしたらデロデロに甘やかして……デロデロに蕩けさせたい……、だめだ、今は…想像するな…ここでは…だめだ…。
「シュヴァ様、このパイとても美味しいですよ。シュヴァ様もお一つどうぞ!」
お!これは…あーんか?あーんでいいんだな?食べさせてくれるのか?
迷わず口を開けたら……、食べさせてくれた…やばい!幸せだ!
「どうですか?美味しいでしょ!」
「ああ、美味しいな。」
その辺の草でもティアが食べさせてくれたものならなんでもおいしさ!
俺もティアを膝に乗せて給餌したいよ!
怒気を含んではいるが知っている声に私は安堵した。
「遅いと思って探しにきて良かった。こんなに震えて…よほど怖い思いしたんだね。」
さっきとは打って変わってとても優しい声でもう大丈夫だよって抱きしめてくれた。
いつものハグと変わらないはずなのに…さっき感じた恐怖を一瞬にして霧散してくれた。Sクラスの男性はどの学年も皆紳士的で優しいのに……私の周りの男性にあんな横暴な人はいなかった。
なんか怖い、急に腕を掴まれて怖かった。はしたないと思いながらも自分からギューっとしがみついていた。
さっきから、イベントが台無しよって怒っていたけど、もしかして教科書を水浸しにする事がイベント?
イベントって楽しい事じゃないの?
それに、血走った目で怒鳴り散らし……こんな方達がこの学園にいたなんて…。途端に怖さが増した。
殿下の優しい魔力が私を包み嫌な声が聞こえなくなった。
「貴様、彼女が私の大切な人だと知っていての狼藉か!事と次第によっては覚悟するんだな!」
「な、…私は、そこの……その方が殿下の大切な方だなんて…知りませんでした。ただ、私の恋人がその令嬢にイジメを受けてると言っていたので…その」
「いじめ?」
「そうなんです~!私はその女に教科書捨てられたり酷い事言われたりして~シュヴァ様~その女から離れてこっちにきてください!」
「お前は…またお前か!私はお前に名前を呼ぶ許可は与えていない!不敬だぞ!死にたいのか!」
「ひ!でも虐められてるんですよ!」
「口を閉じろ!彼女がお前を?いじめる?馬鹿が!そんなことありえん!そこのお前!ダダン伯爵の次男であろう、それに取り巻きは子爵令息に男爵令息だな、今後どう振る舞うべきかよく考えるんだな!2度と彼女の前に顔出すな!」
「「「はい」」」
「そこのバカ女も同じだ!連れて行け!」
「えーなんでよ~好感度アップのイベントなのよ~」
殿下は彼女達と何か話をしていたが私が怖がっていたので消音魔法をかけてくれていたのでしょう。すっぽり殿下の腕の中に包まれていてどんな話をしていたのか聞こえていなかった。
「ティア、もう大丈夫だよ。レオンとロムが食事の準備して待っているから行こうか。」
「はい、…シュヴァエル様、来てくれてありがとうございます。」
「うん、シュヴァ、…そろそろそう呼んでくれると嬉しいんだけどな…」
「…、シュヴァ…様…ありがとうございました。」
頬が、熱い、名前を呼んだあと顔がカーッと熱くなりなんとなくその顔を見られたくなくて俯いてしまった。
******シュヴァエル
今日は6人で外で昼食を取ることになり男3人でもてなそうということになり準備することにした。
当然、四阿周辺でゆっくり昼食を楽しめるようにそれぞれの護衛は離れた所に下がってもらっていた。
準備もほぼ整い、彼女達を待っていたが、少し遅れているのか遅い気がして俺が迎えに行くことにした。
少し行くとリリアの護衛が走ってこちらに向かっていた。
まさか、彼女達に何かあったのか?俺も急ぎ向かうと護衛はテイアが噴水に落ちていた教科書を拾い、そのままでは使えなくて持ち主が困るだろうと無属性魔法で新品に復元させたそうだ。
それをすぐ届けるか食事してから届けるか話していたら、持ち主とその取り巻きの令息に言いがかりをつけられ絡まれているようだ。
リリアの指示でちょうど私を呼びに向かっていた所だったそうだ。
俺は急ぎティアの元に向かった。
そこで俺が目にしたのは…、手首を掴みあげられ痛みと恐怖に震え目に涙を潤ませていたティアの姿だった。
怒りで魔力が漏れそうになった。いや、怒気を含んだ魔力が漏れていた。
「何をしている!その汚らわしい手を今すぐ離せ!」
よくも俺のティアに触れたな!雑魚の分際で!すぐにでも消してしまいたかったが、余程怖かったのだろう、ティア自らギューっと抱きついてくれ私の怒りは瞬時に霧散した。
だが、あの馬鹿どもはまたもや俺の怒りに火をつけてくれた。
これ以上ティアを怖がらせたくはない、俺はティアを消音結界で包み抱き寄せたまま馬鹿どもに今後ティアの前に現れるなと少々強めに話した。
余程の馬鹿じゃない限り大人しくするだろうが、…あの女はどうやら、…余程の馬鹿かもしれない…いや、馬鹿だな。要注意人物だ。
なんなんだあの女は!調べた方がいいな、あんな頭のおかしい奴らがこの学園に在籍し得るなんて、どうなっているんだ?
まぁ、あんな馬鹿どもでも少々役に立ったな、ティアに愛称で呼んでもらえたし……それにやっと…多分だが意識してもらえたかもしれない。
俺の名前を呼んで赤くなった顔を見られたくなくて俯いていたが…耳まで赤くなっていたことには気がついていなかっただろう。
可愛かった。
それにいつもの軽いハグでは感じなかったが、……華奢な体…細い腰……なのに……ボリュームタップリの胸……あれはかなりの……、いかんいかん、あらぬ所があらぬ姿になってしまう。
***
「リリア、変なやつに絡まれたんだって、…これ俺が作ったサンドだよ!はい、あーん」
「もぐ、もぐ、そうなの~怖かったわー」
「はい、マリアこれ食べて、買ったものだけど…美味しいんだよ」
「もぐもぐ、美味しいです!これ、すごく人気でなかなか手に入らないタルトですよねー」
婚約者を膝の上に乗せ給餌しあってイチャイチャと自分の世界に入りやがって!
くそ!コイツら俺の気持ち知ってるくせに少しは遠慮しろよ!
いいな、俺も早くティアの婚約者になりたい。
そしたらデロデロに甘やかして……デロデロに蕩けさせたい……、だめだ、今は…想像するな…ここでは…だめだ…。
「シュヴァ様、このパイとても美味しいですよ。シュヴァ様もお一つどうぞ!」
お!これは…あーんか?あーんでいいんだな?食べさせてくれるのか?
迷わず口を開けたら……、食べさせてくれた…やばい!幸せだ!
「どうですか?美味しいでしょ!」
「ああ、美味しいな。」
その辺の草でもティアが食べさせてくれたものならなんでもおいしさ!
俺もティアを膝に乗せて給餌したいよ!
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