私のお母様は転生者そして私はザマァされるヒロイン?わかりました!立派なモブになって見せます。

キャロル

文字の大きさ
18 / 26

18 え?ヒロインさんの暴走

しおりを挟む
ん?なんとなく違和感を感じて背後を振り返った。

なんか、嫌な予感がする……あ!!

“ドーン“と爆発音のような音と共に土煙が舞、火球がこちらに飛んできた。


「「「「きゃ~!火が、火が、ぶつかる~」」」」

「「みんな、こちらに集まって!早く!」」

怯える生徒達をリリアとマリアが一箇所に集め私はみんなを包むように半円状に結界を張った。


咄嗟に張った魔法無効化結界に触れた火球は吸収されるように結界に触れた瞬間霧散して衝撃波を受けることなく私達治癒魔法組は全員無事だった。

(~間に合った。魔法無効化も同時に展開させておいて、よかった~結界だけでも防げたけど激突の衝撃でどんな被害が周りに出るか予想不可だったから、……、ほんとは特殊魔法だから人目が多いのこの場では使わないように言われていたんだけど……、もし被害が出てしまったら後悔してしまうから…いいわよね……)


私が張った結界と同時に私とリリアとマリアには個別に賢固な魔法障壁が張られていた。

もちろんこれはそれぞれの護衛が私達を守るために張った物だった。




『お嬢様、大丈夫ですか?』
『ええ、なんともないわ、ありがとう!…ちょっと気になることがあるんだけど、あなたも気がついたでしょ!』
『はい、殺気…ですよね、殺気を漏らして攻撃してきたので素人(生徒)だと思いますが、大事なお嬢様方にこんな事するなんて!排除しときますか?』
『…い、いえ、排除は考えなくていいわ!それより調べた方がいいかしら?とりあえず被害がなかったから、お兄様が帰ってきてから相談してからがいいわよね?』
『恐らく、その方が良いかと…すぐ皇太子殿下にも報告が届きますので(どの道排除されるでしょうが)殿下にお任せしたほうが良いかと、殿下がお帰りになるまでにできる限り情報収集しておきます。』
『え?シュヴァ様に?お兄様じゃなくて?』
『はい、皇太子殿下に…です。』
『……、そうなの?』
『当然です。』
『……、』





流石、精鋭揃い素早い対応ですね……(皇室じゃなくヴィヴォワール伯爵家の護衛よね…なんでシュヴァ様に報告?)





「皆様、無事ですよね!大丈夫ですわよね?」

「「「「「はい、無事です。あ、ありがとうございます」」」」」


私たちSクラス3人以外の治癒組は5人しかいない全員女子、ダダでさえ少ない治癒魔法師は我が国にとって貴重なのです。    

治癒組のリーダーであるリリアは私たち以外の生徒の安全を確認してくれた。

「ありがとう、ルーナの結界(無効化)のお陰で衝撃波の影響もなくみんな無傷だったわ!」

「ええ、突然のことで驚いたけど、間に合ってよかったわ!咄嗟の事だったから……、でもどうしてここに火球が飛んできたのかしら?」

私同様マリアもおかしいと思ったようで、

「おかしいわよね、確かに指導員教師は今回防御魔法組をメインに指導することになっていたとしても、攻撃組には第2皇子殿下がリーダーとして指導していたはずよ!それにロム様もいたはずなのに……攻撃魔法を放つ方向はこちらと反対側なはずだし、始まる前に注意事項として告げられていたのに……ルーナが結界張らなければかなりの被害が出ていたんじゃないの!」

うん、私もそう思う、被害がなくてよかったけど……、僅かに殺気を感じたような気がしたのよね…だからあの音より先に火球が飛んでくる方向に気が付いたんだけど…。


「確かに攻撃魔法組とここはかなりの距離が離れているし、その間には防御魔法組が訓練していたはず、なのにそこを飛び越えて火球が飛んでくるなんて、おかしいわよね!攻撃魔法組では第2皇子様と婚約者のローズ・グラス公爵令嬢様とロム様マリアの婚約者がいたはず、一体何があったのでしょうか?」

「確実に何かあったんじゃないの!ほら、向こうにはあの自称ヒロインさんのマリリン・パルス伯爵令嬢がいたはずよ!あんな思考のおかしい人が攻撃魔法組を選択するじたい怖いんだけどね」

リリアに言われて、そういえばと思い出した。
訓練の説明中にもかかわらず、前回噴水で会った時とは別の男性と仲良くしていて、第2皇子様をみた途端すぐ側に侍っていたわね、婚約者のローズ様に諌められてもお構いなしで話しかけていたけど…。





******

「サミュエルさま~、わたし~マリリン!サミュエルさまと同じ火属性魔法が得意なんです~でも~制御が苦手で~困っていたんです~色々教えてくださいね~」

「なんだ、お前、…」

「あなた!皇子殿下であるサミュエル様をいきなり許可もなく名前呼びするなんて!不敬ですよ!お控えなさい!」

「あんたこそ誰よ!」

「私はサミュエル様の婚約者のグラス公爵家の娘、ローズ・グラスと言いますわ!」

「ローズ?……様?あんたがローズ様?じゃぁ、あの女は誰?ローズ様って皇太子シュヴァエル様の婚約者じゃないの!あんたがローズならあの女は誰よ!」

「あなた、何言ってるの?私が…皇太子殿下の婚約者なわけないでしょ!皇太子殿下の想い人は前から変わらず同じ方よ!それに許可もなく皇子殿下と皇太子殿下を名前呼びはするなんて!不敬よ!罰せられたいの!それにあの女ってまさか、あの方のことじゃないでしょうね」

「あの女はあの女よ!あの女がいるからシュヴァエル様は私のものにならないのよ!」

「おい!お前!兄上を勝手に名前呼びするな!死にたいのか?それにお前があの女呼ばわりしているのが誰か知らないのか?ヴィヴォワール家の令嬢だぞ!我が国の皇帝である父の従兄弟だぞ!」

(なんだこの頭のおかしい女は、兄上が言っていた危険人物はこの女か!確かにおかしい、この女に侍っている令息たちの目つきも気になるな、)

「ローズ、この女に関わるのはやめよう!君の綺麗な目にこんな頭のおかしい女を写したくない、」

「……サミュ様、……サミュ様がそう仰るなら…」

「何よ、サミュエル様まで、どうして?みんな、私のものになるんじゃないの?…私はヒロインなのに…きっとあの女が…あいつのせいね、あの女が邪魔してるんだわ!悪役令嬢がヒロインの邪魔するってお母様が言っていたけど、本当ね!
(あの女は…私より劣るけど、まぁまぁ、綺麗な顔していたわね、醜い顔になればきっとシュヴァエル様に捨てられるわね)
ふふ、」

「お、おい、お前、…何をしてる?」

(なんだ、この禍々しい魔力は…それに凄い殺気だ!…ま、まずい!)

「何って!今は攻撃魔法の訓練の時間でしょ!訓練に決まってるじゃない!!」

「やめろ!おい!……あの方向は……ロイ!まずいことになった。この女を取り押さえろ!」

(兄上の不在中にルナティアラ嬢に何かあったら、……殺される……ブル!…なんなんだ、この女は…ヤバすぎだろ!勘弁してくれよ、よりによってこんな奴が攻撃魔法組だなんて、リーダーである俺の責任になるだろ!)

「アハハハハ、もう遅いわよ!それにこれは訓練でしょ!私は最初に制御が苦手って言ったわよ!ちょっと間違えただけよ!私は悪くないわ!……、何すんのよ!離しなさいよ!」


攻撃魔法組の全員が大惨事を覚悟した瞬間だった。



だが、ルナティアラによってあっさり無効化され、被害が一切なかった為、Sクラスと交流を持てる貴重な時間だということもあり、何事もなかったようにその後訓練は再開され全体のレベルを上げることに成功したのだった。



ただし、騒ぎの元凶1名とその取り巻き2名はサミュエルの護衛騎士に捕縛され、王城の地下牢に入れられたが、この事は訓練が終わってから知ることになる。


「え?ヒロインさんが?暴走?…地下牢?…なんで?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

転生したら没落寸前だったので、お弁当屋さんになろうと思います。

皐月めい
恋愛
「婚約を破棄してほしい」 そう言われた瞬間、前世の記憶を思い出した私。 前世社畜だった私は伯爵令嬢に生まれ変わったラッキーガール……と思いきや。 父が亡くなり、母は倒れて、我が伯爵家にはとんでもない借金が残され、一年後には爵位も取り消し、七年婚約していた婚約者から婚約まで破棄された。最悪だよ。 使用人は解雇し、平民になる準備を始めようとしたのだけれど。 え、塊肉を切るところから料理が始まるとか正気ですか……? その上デリバリーとテイクアウトがない世界で生きていける自信がないんだけど……この国のズボラはどうしてるの……? あ、お弁当屋さんを作ればいいんだ! 能天気な転生令嬢が、自分の騎士とお弁当屋さんを立ち上げて幸せになるまでの話です。

婚約破棄を喜んで受け入れてみた結果

宵闇 月
恋愛
ある日婚約者に婚約破棄を告げられたリリアナ。 喜んで受け入れてみたら… ※ 八話完結で書き終えてます。

失踪していた姉が財産目当てで戻ってきました。それなら私は家を出ます

天宮有
恋愛
 水を聖水に変える魔法道具を、お父様は人々の為に作ろうとしていた。  それには水魔法に長けた私達姉妹の協力が必要なのに、無理だと考えた姉エイダは失踪してしまう。  私サフィラはお父様の夢が叶って欲しいと力になって、魔法道具は完成した。  それから数年後――お父様は亡くなり、私がウォルク家の領主に決まる。   家の繁栄を知ったエイダが婚約者を連れて戻り、家を乗っ取ろうとしていた。  お父様はこうなることを予想し、生前に手続きを済ませている。  私は全てを持ち出すことができて、家を出ることにしていた。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!

貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。

婚約破棄をされ、谷に落ちた女は聖獣の血を引く

基本二度寝
恋愛
「不憫に思って平民のお前を召し上げてやったのにな!」 王太子は女を突き飛ばした。 「その恩も忘れて、お前は何をした!」 突き飛ばされた女を、王太子の護衛の男が走り寄り支える。 その姿に王太子は更に苛立った。 「貴様との婚約は破棄する!私に魅了の力を使って城に召し上げさせたこと、私と婚約させたこと、貴様の好き勝手になどさせるか!」 「ソル…?」 「平民がっ馴れ馴れしく私の愛称を呼ぶなっ!」 王太子の怒声にはらはらと女は涙をこぼした。

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

処理中です...