私のお母様は転生者そして私はザマァされるヒロイン?わかりました!立派なモブになって見せます。

キャロル

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20 取調べ

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「皇太子殿下、お疲れ様です。お早いお戻りですね!」

「ああ、来たんだ!おかげでレオンと予定を早め討伐を終わらせてきた。」

「そうでしたか、やはりザカライヤ皇妃の影が行きましたか……」

「それで、例の頭のおかしい女はどうしてる?」

「はい、相変わらず、ですね…殿下に会わせろと、そればかり申しておりまして、兎に角恐ろしいまでに話が全く通じません。それと神殿にて例のネックレスを鑑定してもらったところ魅了魔法を発動させる魔道具のようで、本人は知らなかったようですが、母親にもらったものだと言っていました。現在母親からも事情を聞いているのですが、……」

「なんだ、母親が黙秘でもしているのか?」

「いえ、最初は知らぬと申しておりましたが、それが……」



******取調室

「突然こんな所に呼び出してどういうつもりですか!」

「パルス伯爵夫人、あなたの娘、パルス伯爵令嬢は故意にヴィヴォワール家の御令嬢に危害を加えようと魔法攻撃を放ち、今地下牢にいます。」

「マリリンが?…どういうことですか!聞いたところによると授業中の事故だったはずでは?それなのに地下牢ですって!魔法制御を間違えただけで?そんな、横暴が許されるはずがありません!今すぐ夫を呼んでください!マリリンをそんな所地下牢から出しなさい!」

ヒステリックに捲し立てる伯爵夫人に取調官は淡々と答えてた。

「それは出来ません。あれは事故ではなく故意の殺人未遂です。それに罪状はそれだけではありません。
我が国、いえ、この世界で禁忌となっている魅了魔法を使い数人の令息が被害にあっています。」

「……、魅了?そんなはず、…魅了魔法だなんて…そんな魔法使えませんし知りません!」

「では、これに見覚えは?」

取調官は真っ赤な魔石が埋め込まれたネックレスを夫人の目の前に出した。

「………、これは……」

「もちろんご存知ですよね。これはあなたが娘さんに渡した魅了の魔道具です。その魔道具を使い娘さんは婚約者のいる令息数人を魅了魔法で操り、侍らしていたんですよ。」

「……、し、知りません。み、魅了魔道具だなんて…知りません!…私のものじゃありません…(嘘は言ってないわ!私のものじゃないもの、だって…あれは…)」

「はぁ、あくまで、知らないと仰るんですね。では、夫人は現在お歳はおいくつですか?」

「何よ突然、今、歳なんて関係ないでしょ!」

「もう一度お聞きします。おいくつですか?」

「33よ!」

「ではご覧ください!」

取調官は手鏡を夫人に渡した。

「な、何よ鏡なんて!………!!な、なに、これ、これは…何この鏡…変よ!」

「変ではありません。見たままですよ!どこも変ではありませんよ。」

「そんなはずないわ!だって、…おかしいわよ!…昨日と違う、肌が、皺が…これじゃぁ…まるで……」

「まるで10歳歳をとったよう?ですか?…その通りですよ!あなたは10歳としをとったんですよ」

「そんな、そんな、…嘘でしょ、私の美貌が…なんで?」

取調官はそもそもあんた大した美貌じゃないだろう、と思ったがそこは人それぞれ好みなので口を慎んだ。

「さて、自覚しましたか?ではもう一度聞きます。この魔道具はあなたが娘さんに渡しましたね。」

「…はい…」

「では、これはどこで手に入れましたか?そして魅了魔法は禁忌とされ、しかも使ったものは呪いを受けると知っていなぜ使用したのでしょう?
しかも使用者である本人と持ち主のお二人とも呪いが発動しています。」

「え?持ち主と使用者?」

「ええ、本来なら使用者が呪いを受けるはずですが、持ち主である夫人も呪いを受けています。その魔道具は誰からどこで手に入れましたか?」

「それは、私が神に選ばれた転生者だから、…ある日、目が覚めたら、預言書とネックレスが部屋に置いてあって、それで……その預言書には娘がこの国のヒロインで、…本人が望めば…皇太子妃にも公爵夫人にもなれるって、ただし学園に通っている間にしか効果は出ないって、幸せのネックレスだと…そう思って……望めばどんな男も虜にできる…そのはずだった。
だから、マリリンは皇太子妃になれるはずだったのに、私は皇太子妃の母に…」

「夫人、本人が望むだけで?そんなこと本気で思っていたんですか?皇太子妃になるには最低でも学年10位Sクラスに入れるくらい優秀でなくてはならないんですよ!それにあなたは魅了の代償を知らないわけではないでしょう!なぜそんな危険なものを娘さんに渡したんですか?」

「だって、私たち親子は神に選ばれた存在なのよ!その神から与えられたネックレスがたとえ魅了の魔導具であっても…神の…神から与えられた物なら代償なんてあるはずないじゃない!」

「夫人、どんな理由があろうと魅了魔法を使うことは重罪です。既にその代償として呪いが発動しているようですね。
まさか、この目で見る事になるとは思っても見ませんでしたが、夫人と令嬢にはおって沙汰が下されると思います、それまで地下牢に幽閉となります。
既にパルス伯爵には連絡してあります。」

「夫に…夫に…会わせてください!(なんとしてもここから出してもらわなければ、彼は私に甘いからきっと出してくれる)」

「残念ながら、それは出来ません。それに伯爵は離縁を望んでいますので手続きが済み次第、あなた方親子は平民となります。」

「そ、そんな、そんなの嘘よ!彼が私を見捨てるなんて!そんな事あるはずないわ!」

「夫人、今回のことだけではありませんよ。伯爵は夫人が違法に若い男を買って不貞を働いていたこともご存知で、近々離縁するつもりだったそうです。
今回のことで、それ離縁が少し早まっただけですよ」


「そんな、…そんなはず……あーーーーーーー、なんでよーーーーー!」


泣き叫ぶ夫人は護衛に連れられ娘がいる地下牢の隣に収監された。




___そして冒頭に戻る。


「とまぁ、聴取は以上です。それで、娘には母親のことを説明したんですが……埒が開かず。皇太子殿下は自分と結婚したいと思っているとか、愛されてるとか、ルナティアラ様に騙されてるとか洗脳されてるとか、兎に角、殿下に愛されてるのは自分だと、皇太子妃になったら、みんな処刑してやると…凄い形相で…未だ叫んでいます。」

「……、そうか」

「それと、令嬢にも呪いが発動してまして既に見た目は20代半ばですね。母親もそうでしたがこの目で呪いを見る事になるなんて思いもしませんでした。
改めて恐ろしくなりました。1年でやく20歳歳をとるんでしたよね。」

「ああ、そうらしい。女神の洗礼を侮った者が我が国民にいる事は国の恥ではあるが、同じことが起きないように全土に周知するべき案件だろうな。
父上と相談しよう。」



頭の痛い案件であるが、もたもたしている時間はシュヴァエルにはない。卒業まであと半年を切ってしまった、とっとと片付けてルナティアラに気持ちを伝えるという大イベントが待っているのだ。






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