初めての物語【B面】~First Story~

秋 夕紀

文字の大きさ
50 / 95
第10章 初めての体験

3 嬉しい痛み

しおりを挟む
 真斗はあせりで、汗まみれになっていた。そこで、自分の体勢を変えて、彼女の抵抗はあったものの、脚を持ち上げて思い切り開いた。
~愛海~何?この格好は。かえるみたいになっている。真斗は汗だらけだし、
   焦っているみたい。なかなか入って来ない。もうこの格好は辛抱できない。

 真斗は自分の物に手をえて、彼女の入るべき所を探した。腰を動かすと、吸い込まれるような感触とともに、その部分を探し当てていた。真斗はためらわずに、腰を落とした。同時に、愛海の悲鳴のような声が聞こえた。
「いた!痛―い!痛い!」愛海は必死の形相ぎょうそうで、真斗にしがみ付いてきた。
~真斗~愛海が痛がっているけど、やっと入った。もう少し奥まで入れたい。それに
   しても愛海の穴は狭くて小さい。

「愛海、入ったよ。痛いけど、もう少し我慢してね。」愛海は黙ってうなずいた。
真斗は自分の物を、さらに愛海の開き切っていない狭い部分に突き進めた。その時にはもう、真斗は頂点に達しそうだった。
~愛海~中に真斗のあれが入っているのを感じる。痛いけど、幸せなのかも
   しれない。でも、そのまま動かないでほしい。痛くしないで、お願い!

 愛海は痛さのあまりに、身体を上にずらそうと動いた所、真斗はその刺激に耐えられずに射精していた。彼はしばらくその余韻を楽しんでいた。
~真斗~ああ、気持ち良かった。女の中に出すのは、自分の手とは比べ物になら
   ない。ぬるま湯のように温かくて、何かが絡みついてくるような感触。

 数分経ったところで、真斗は彼女から離れて自身の後始末をした。愛海が布団の中で泣いていたので、優しく声を掛けた。
「愛海、泣いているの?痛いのを我慢してくれて、ありがとう。」
「ううん、違うの。痛くて涙は出たけど、真斗と一つになれて嬉しくて泣いているの。」愛海は真斗の優しい言葉に喜んだが、次の言葉にあきれていた。
「俺も愛海の処女をもらえて、童貞も卒業できて嬉しいよ。」真斗は愛海に対するいたわりよりも、セックスできた事自体を喜んでいるように愛海には聞こえた。
~愛海~処女、童貞?それって今言うべきこと?私は真斗の事が愛おしくてたま
   らないのに、セックスできた事が嬉しいの?男の子は現実的なのかな。

 真斗はティッシュペーパーを彼女に渡し、くように促した。愛海はそれを受け取り、隠すようにして拭いた。ティッシュには赤い血がにじんでいたので、見られるのが嫌で慌てて布団の下にひそませた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...