公爵様は愛おしい人魚姫♂をアクアリウムへ閉じ込める

『人魚族は恋を失うと泡になってきえてしまうんだよ』

幼い日にそう言って微笑んでいた美しい母は、ある日なんの前触れもなく失踪した。

その原因が父親の心変わりだと知った時、僕は何とも言い難いはじめての感情を抱いた。その仄暗い感情を抱えたまま、人魚に歪な執着を抱くようになった。

そんな僕が愛してやまないのは本来ならば恋を失った時点で『泡』になるはずが、神の怒りを受けて消えることもできないまま狂ってしまった人魚姫のキミ……。

『愛しい僕だけの人魚姫、君はずっと……』

※全体的に仄暗い話。ハッピーエンドでは多分ないです。今書いてる話が煮詰まって少し息抜きで前後編または前中後編くらいで終わる短いお話です。
↑8/20 ごめんなさい、なんかハッピーエンド寄りになる予感がしたのでメリバのタグだけこっそり外しました。

※タイトル、あらすじを一部変更しました。
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