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14:竜王様の知りたくない秘密をひとつ知ってしまったピヨちゃん
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「分かったよ。ただ、ティラノたんの身に危険が迫った場合は必ず僕は君を助けるし、怪我も絶対に負わせたりしない。ティラノたんのこの綺麗な体に傷がつくなんて考えただけであの国を燃やしてやりたいという気持ちが抑えられなくなるからね」
「……その点は、僕もできるだけ痛い思いはしたくないのでお願いします」
「もちろん。ピヨちゃんに痛いことして良いのは僕だけだからね!!あ、でも心配しないで、僕は縛るのはとっても得意だから跡が残るような失態はしない。なんせいつか出会う最愛の番のために自身の体で世界が始まった日から亀甲縛りの練習をしてきたからね。ちなみに実は今も服の下に……」
変態の知りたくない真実をカミングアウトされかけたので会話を途中で遮った。
「とりあえず、ベテルギウス王国に行きますので、変なプレイに僕を巻き込まないでください」
冷ややかな目でうっかり変態を見たところ、明らかに頬が紅潮したのが分かる。あまり深く考えてはいけない。
「ええ、でもティラノたんとの行為も補給しかできないのだから日常にささやかな刺激はひつよ……」
「後、僕が望む復讐についてと、計画について話します」
「わかったよ。敢えて僕の秘密に触れないというティラノたんの放置プレイを受け止めよう。はぁはぁ」
あまりわかっていない予感はしたが、もうそこを気にすると話が変態のペースになりいつまでも進まないので、スルーして話を続ける。
「まず、復讐は1年以内に完遂する。復讐の対象は僕を陥れた人達のみ。特に一番復讐を望む相手は父である国王と、正妃。ただ、復讐の前に僕は一度王城に行って母上の形見だけ回収したいと考えております」
「形見、それはとても大切なものだね。一体それはどこにあるのだい??」
「王城の僕の部屋です。まぁ、僕の部屋は物置状態なのですがそこに隠し扉がありその中に母が亡くなるまで毎日つけていた日記があります。その日記を僕は絶対に回収したいのです」
「それくらいなら僕が取りに行こうか??」
「ありがとうございます。でもこれは僕の問題なのでなんとしても僕自身で回収したいのです」
ヨグ様にとって来てもらう方が良いのは分かる。けれど、どうしても僕は母の形見を、母との思い出の品を誰かに触られるのが嫌だった。
これは別にヨグ様が変態だからというのではなく、僕は自身の私物を含めて必要以上に他人に触られるのが実は嫌いだ。もっというと人と触れ合うことが僕はずっと苦痛だった。
成長が遅く性徴も来なかったせいか、はたまた母を亡くしてから人とほとんど触れ合わなくなったからか、その傾向が強く、人以外でも汚れたものに触れるのが嫌だったりするし、最近は弟以外には触れられると体がこわばった。
けれど、ヨグ様と契約して結婚して少しその辺りの傾向はおさまったような気がする。悔しいが腐っても番というヤツなのだろう
(それでも、どうしても母の遺品だけは触られたくない)
「ティラノたん、君の心が伝わってくるよ、まるで僕を汚物のように思っている心が、はぁはぁ。いいね。なんかアレだ自身が汚らわしいって思われるのも案外いいな。やはり縄でしば……」
「とりあえず、汚物が触れて汚れたら嫌なので僕がします。これについては先日イグ様にならった透明化魔法で行けると考えています。まだ体しか消せないので全裸にならないといけないのがネックではありますが……」
「なるほど、そのために透明化を習ったんだね。僕はてっきり全裸で出歩いて見られていないけど見られているようなそんなギリギリを攻めて快楽を貪るプレイがしたいのだと勘違いしていた。あるいはふたりで透明化して……」
「一旦、第1回目の計画は話しましたので、今すぐにでもベテルギウス王国に行こうと考えいるのですが、あちらへの行き方をお伺いしたく」
「そちらでしたら、私の方でお任せください」
いつの間にか、背後にきていたナイアさんが笑顔でそう言った。この間のように謎空間から現れた可能性については一切考えてはいけない。
「ナイア、移動くらい僕だって一瞬でいける」
「ヨグ様、確かにご移動はできますが、ヨグ様の場合、規模感がデカすぎてベテルギウス王国のどこに移動するかが未知数となります。ピンポイントでの移動魔法は私のが得意です。該当のミッションは時間との勝負と存じますので、ルキオ様の部屋に移動後、速やかに日記を回収し、そのまま私が再びこちらへの移動をさせて帰ってくるのが妥当と思われます」
「ナイアさん、お願いいたします」
変なところに飛ばされて全裸でうろうろするというのは考えただけで嫌だったので、即断した。ヨグ様が不満そうにこちらを見ているが、とりあえず計画は大体決まった。
「……その点は、僕もできるだけ痛い思いはしたくないのでお願いします」
「もちろん。ピヨちゃんに痛いことして良いのは僕だけだからね!!あ、でも心配しないで、僕は縛るのはとっても得意だから跡が残るような失態はしない。なんせいつか出会う最愛の番のために自身の体で世界が始まった日から亀甲縛りの練習をしてきたからね。ちなみに実は今も服の下に……」
変態の知りたくない真実をカミングアウトされかけたので会話を途中で遮った。
「とりあえず、ベテルギウス王国に行きますので、変なプレイに僕を巻き込まないでください」
冷ややかな目でうっかり変態を見たところ、明らかに頬が紅潮したのが分かる。あまり深く考えてはいけない。
「ええ、でもティラノたんとの行為も補給しかできないのだから日常にささやかな刺激はひつよ……」
「後、僕が望む復讐についてと、計画について話します」
「わかったよ。敢えて僕の秘密に触れないというティラノたんの放置プレイを受け止めよう。はぁはぁ」
あまりわかっていない予感はしたが、もうそこを気にすると話が変態のペースになりいつまでも進まないので、スルーして話を続ける。
「まず、復讐は1年以内に完遂する。復讐の対象は僕を陥れた人達のみ。特に一番復讐を望む相手は父である国王と、正妃。ただ、復讐の前に僕は一度王城に行って母上の形見だけ回収したいと考えております」
「形見、それはとても大切なものだね。一体それはどこにあるのだい??」
「王城の僕の部屋です。まぁ、僕の部屋は物置状態なのですがそこに隠し扉がありその中に母が亡くなるまで毎日つけていた日記があります。その日記を僕は絶対に回収したいのです」
「それくらいなら僕が取りに行こうか??」
「ありがとうございます。でもこれは僕の問題なのでなんとしても僕自身で回収したいのです」
ヨグ様にとって来てもらう方が良いのは分かる。けれど、どうしても僕は母の形見を、母との思い出の品を誰かに触られるのが嫌だった。
これは別にヨグ様が変態だからというのではなく、僕は自身の私物を含めて必要以上に他人に触られるのが実は嫌いだ。もっというと人と触れ合うことが僕はずっと苦痛だった。
成長が遅く性徴も来なかったせいか、はたまた母を亡くしてから人とほとんど触れ合わなくなったからか、その傾向が強く、人以外でも汚れたものに触れるのが嫌だったりするし、最近は弟以外には触れられると体がこわばった。
けれど、ヨグ様と契約して結婚して少しその辺りの傾向はおさまったような気がする。悔しいが腐っても番というヤツなのだろう
(それでも、どうしても母の遺品だけは触られたくない)
「ティラノたん、君の心が伝わってくるよ、まるで僕を汚物のように思っている心が、はぁはぁ。いいね。なんかアレだ自身が汚らわしいって思われるのも案外いいな。やはり縄でしば……」
「とりあえず、汚物が触れて汚れたら嫌なので僕がします。これについては先日イグ様にならった透明化魔法で行けると考えています。まだ体しか消せないので全裸にならないといけないのがネックではありますが……」
「なるほど、そのために透明化を習ったんだね。僕はてっきり全裸で出歩いて見られていないけど見られているようなそんなギリギリを攻めて快楽を貪るプレイがしたいのだと勘違いしていた。あるいはふたりで透明化して……」
「一旦、第1回目の計画は話しましたので、今すぐにでもベテルギウス王国に行こうと考えいるのですが、あちらへの行き方をお伺いしたく」
「そちらでしたら、私の方でお任せください」
いつの間にか、背後にきていたナイアさんが笑顔でそう言った。この間のように謎空間から現れた可能性については一切考えてはいけない。
「ナイア、移動くらい僕だって一瞬でいける」
「ヨグ様、確かにご移動はできますが、ヨグ様の場合、規模感がデカすぎてベテルギウス王国のどこに移動するかが未知数となります。ピンポイントでの移動魔法は私のが得意です。該当のミッションは時間との勝負と存じますので、ルキオ様の部屋に移動後、速やかに日記を回収し、そのまま私が再びこちらへの移動をさせて帰ってくるのが妥当と思われます」
「ナイアさん、お願いいたします」
変なところに飛ばされて全裸でうろうろするというのは考えただけで嫌だったので、即断した。ヨグ様が不満そうにこちらを見ているが、とりあえず計画は大体決まった。
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