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第46話 皇帝との対峙と胸騒ぎ(エリアス視点)
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ダーリンをなんとか説得して、私が代わりに皇帝の元へやってきた。
呼ばれた部屋はプライベートルームで防音対策もされている。さらに妙な香も焚かれていたが竜神には効果はないし、さらには何人かの人間が潜んでいる気配もした。
1番の元凶のひとりの元へ来たからか、なぜかずっと胸騒ぎがしているので早く全てを終わらせよう。
「久しぶりだな、フェリックス。あちらで嫌なことはされていないかい?」
優しい父親の顔でそういう皇帝に寒気がした。こいつはダーリンに対して良い人間のふりをしているが実際は、ダーリンの人生を無茶苦茶にした戦犯のひとりだ。
(‥…本来なら血祭りにあげてやりたいが、全てはダーリンとの幸せ家族計画のため、なりきらねば……)
頭の中に愛おしい番いをイメージして私は笑みを作った。
「皇帝陛下も、お元気そうで何よりです」
「……ああ。ありがとう。フェリックス、私と話したいことがあるとのことだったが、どのような話だ?」
皇帝の言葉に、私はダーリンが話したかったこと、あくまで皇帝を父だと思っているフリで話をはじめた。
「どうか、今回の事件の件は引き下がって頂けませんか?皇帝陛下が僕を心配してこの国に帰すために行われたことは理解しています。しかし、僕は国王であるエリアス王の番いであったそうで隣国で大切にされているのです。だから、もう帝国に戻る必要はない」
私の言葉に、皇帝の表情がだんだんと無表情になるのが分かった。
「それは、私が其方のために冤罪をでっちあげたとそう申すのか?」
「違うのですか?」
心底驚いたように反応すれば、皇帝の表情が歪んだ。
その歪んだ笑みは愉悦の表情と呼ぶに相応しいもので、ダーリンには見せたくない類のものだった。
「ああ。フェリックス、本当に其方が私の息子ならば、私は愛おしい息子のためにそうしただろう。しかし、其方は其方が敬愛してやまない大公の我が弟の子であり、所詮身代わりにすぎない。それすら知らずに生きてきたのが本当に滑稽で笑いを禁じ得ないよ」
「……」
私は、その醜悪な態度に吐き気をもよおした。自身のエゴで傷つけた人間を踏み躙り快感を得るなど下衆の極みでしかない。
「そして、わざわざ罠にかかってくれてありがとう。私の本当の息子がなぜか、エリアス王を気に入っていてね。ここで其方と入れ替えてしまえば話が簡単になる」
つまり、あの番い擬きとダーリンを入れ替えると、あまりに杜撰だ。竜神の子孫が番いを間違えるわけがない。
「……入れ替えた後、僕はどうするのですか?」
「入れ替わりの秘密を知った以上は生かしては置けないからな……ここで死んでもらう」
その言葉と同時に、部屋の中に潜んでいた暗殺者が襲いかかってきた。
予測通りすぎて、私はあっさり奴らをかわし、魔法で簡単に気絶させた。
私の急な変わり様に皇帝は焦ると思ったが、その瞳は凪のように静かだった。
何かがおかしい。
「これでよかったかい、可愛いエリック」
呼ばれた部屋はプライベートルームで防音対策もされている。さらに妙な香も焚かれていたが竜神には効果はないし、さらには何人かの人間が潜んでいる気配もした。
1番の元凶のひとりの元へ来たからか、なぜかずっと胸騒ぎがしているので早く全てを終わらせよう。
「久しぶりだな、フェリックス。あちらで嫌なことはされていないかい?」
優しい父親の顔でそういう皇帝に寒気がした。こいつはダーリンに対して良い人間のふりをしているが実際は、ダーリンの人生を無茶苦茶にした戦犯のひとりだ。
(‥…本来なら血祭りにあげてやりたいが、全てはダーリンとの幸せ家族計画のため、なりきらねば……)
頭の中に愛おしい番いをイメージして私は笑みを作った。
「皇帝陛下も、お元気そうで何よりです」
「……ああ。ありがとう。フェリックス、私と話したいことがあるとのことだったが、どのような話だ?」
皇帝の言葉に、私はダーリンが話したかったこと、あくまで皇帝を父だと思っているフリで話をはじめた。
「どうか、今回の事件の件は引き下がって頂けませんか?皇帝陛下が僕を心配してこの国に帰すために行われたことは理解しています。しかし、僕は国王であるエリアス王の番いであったそうで隣国で大切にされているのです。だから、もう帝国に戻る必要はない」
私の言葉に、皇帝の表情がだんだんと無表情になるのが分かった。
「それは、私が其方のために冤罪をでっちあげたとそう申すのか?」
「違うのですか?」
心底驚いたように反応すれば、皇帝の表情が歪んだ。
その歪んだ笑みは愉悦の表情と呼ぶに相応しいもので、ダーリンには見せたくない類のものだった。
「ああ。フェリックス、本当に其方が私の息子ならば、私は愛おしい息子のためにそうしただろう。しかし、其方は其方が敬愛してやまない大公の我が弟の子であり、所詮身代わりにすぎない。それすら知らずに生きてきたのが本当に滑稽で笑いを禁じ得ないよ」
「……」
私は、その醜悪な態度に吐き気をもよおした。自身のエゴで傷つけた人間を踏み躙り快感を得るなど下衆の極みでしかない。
「そして、わざわざ罠にかかってくれてありがとう。私の本当の息子がなぜか、エリアス王を気に入っていてね。ここで其方と入れ替えてしまえば話が簡単になる」
つまり、あの番い擬きとダーリンを入れ替えると、あまりに杜撰だ。竜神の子孫が番いを間違えるわけがない。
「……入れ替えた後、僕はどうするのですか?」
「入れ替わりの秘密を知った以上は生かしては置けないからな……ここで死んでもらう」
その言葉と同時に、部屋の中に潜んでいた暗殺者が襲いかかってきた。
予測通りすぎて、私はあっさり奴らをかわし、魔法で簡単に気絶させた。
私の急な変わり様に皇帝は焦ると思ったが、その瞳は凪のように静かだった。
何かがおかしい。
「これでよかったかい、可愛いエリック」
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