48 / 65
第48話 作戦会議01
しおりを挟む
まるでホラーのような展開に、年甲斐もなく怯えていた僕はエリアスに抱き締められ、宥められてから、部屋に戻った。
「ダーリン怖かったですね、可哀想に。でも、もう大丈夫ですよ。私が戻りましたからね」
大きな冷たい手が背中を撫でるたびに不思議と安心感に包まれた。
まだ、エリックの弱点すらわからないのにこんなに弱腰ではいけないと思いながらもエリアスといると安心してしまう。
あたたかいお茶を飲み、やっと少し落ち着いたところで、先ほどの出来事をエリアスに説明した。
「つまり、知っている人間になりすまして扉をあけさせようとしたのですね」
「そうなんです、それで最後はエリアスになって僕を騙そうとしましたが、ちゃんとエリアスでないと見破れました」
「ダーリン、偉いですね」
よしよしと、まるで小さな子にするようにエリアスに撫でられて少し恥ずかしくもあったけれど、なんだか不思議と幸せな気持ちになった。
すでに体は繋げているけれど心の交流がまだ足りていなかったと変なことに気づいて恥ずかしくなる。
「エリアス、恥ずかしいです」
「ああ、ダーリン。本当に可愛い。今すぐベッドの中で頭のてっぺんから足の先まで食べてしまいたいです」
カプって首筋を甘噛みされて、ちょっといけないスイッチが入りそうになるが、明日も帝国との会議があるので気を引き締めないといけない。
「まだ、だめです。全てが片づいたら好きなだけしましょう」
僕の言葉にエリアスが驚いたように静止したが、すぐに甘い甘い笑みを浮かべた。
「ダーリンはいけない人ですね。私を試すようなことをして……ふふっ」
色香の半端ない笑みをなんとか交わして話題を変えた。
「そういえば、エリアスは皇帝陛下と話して何か分かりましたか?」
先ほどまでの怪しさが一切消えたエリアスの表情は冷たいものへと変わった。
「ダーリンが直接、話さないで良かったと思いました。そして、これは推測ですがエリックの魔法は私とダーリンを引き離して初めて発動するようです。直接聞いたわけではないですが状況的に間違いないでしょう」
エリアスが話してくれたのは、しばらくエリアスを僕と勘違いしたエリック側が、エリアスへ攻撃をしたけたりしたらしいこと、しかし、エリアスに魔法が通じないとを悟り、そこから僕が部屋にいるのではと思って例の状況になったのではとのことだった。
「つまり、皇帝陛下の誘いは罠で、エリックと入れ替わらせるために攻撃されたのですね……。皇帝陛下も全て理解して入れ替えていたなんて、本当に僕のことなんだと思っているのでしょうね」
この時、フェリックスの受けた理不尽に怒り強く感じた。あんな奴らに好き勝手に僕の運命をされてたまるか。
「もちろん、ダーリンにしようとしたことの証拠は別に抑えたので明日が楽しみですね」
黒い笑みを浮かべたエリアスを眺めながら、明日になる前にひとつ確認したいことがあった。
「エリアスは魔法の痕跡を調べたりできますか?」
「もちろん、ダーリンが望むならなんだってしますよ」
エリアスの力強い答えに僕は答えた。
「……でしたら、調べて欲しい人がいます」
「ダーリン怖かったですね、可哀想に。でも、もう大丈夫ですよ。私が戻りましたからね」
大きな冷たい手が背中を撫でるたびに不思議と安心感に包まれた。
まだ、エリックの弱点すらわからないのにこんなに弱腰ではいけないと思いながらもエリアスといると安心してしまう。
あたたかいお茶を飲み、やっと少し落ち着いたところで、先ほどの出来事をエリアスに説明した。
「つまり、知っている人間になりすまして扉をあけさせようとしたのですね」
「そうなんです、それで最後はエリアスになって僕を騙そうとしましたが、ちゃんとエリアスでないと見破れました」
「ダーリン、偉いですね」
よしよしと、まるで小さな子にするようにエリアスに撫でられて少し恥ずかしくもあったけれど、なんだか不思議と幸せな気持ちになった。
すでに体は繋げているけれど心の交流がまだ足りていなかったと変なことに気づいて恥ずかしくなる。
「エリアス、恥ずかしいです」
「ああ、ダーリン。本当に可愛い。今すぐベッドの中で頭のてっぺんから足の先まで食べてしまいたいです」
カプって首筋を甘噛みされて、ちょっといけないスイッチが入りそうになるが、明日も帝国との会議があるので気を引き締めないといけない。
「まだ、だめです。全てが片づいたら好きなだけしましょう」
僕の言葉にエリアスが驚いたように静止したが、すぐに甘い甘い笑みを浮かべた。
「ダーリンはいけない人ですね。私を試すようなことをして……ふふっ」
色香の半端ない笑みをなんとか交わして話題を変えた。
「そういえば、エリアスは皇帝陛下と話して何か分かりましたか?」
先ほどまでの怪しさが一切消えたエリアスの表情は冷たいものへと変わった。
「ダーリンが直接、話さないで良かったと思いました。そして、これは推測ですがエリックの魔法は私とダーリンを引き離して初めて発動するようです。直接聞いたわけではないですが状況的に間違いないでしょう」
エリアスが話してくれたのは、しばらくエリアスを僕と勘違いしたエリック側が、エリアスへ攻撃をしたけたりしたらしいこと、しかし、エリアスに魔法が通じないとを悟り、そこから僕が部屋にいるのではと思って例の状況になったのではとのことだった。
「つまり、皇帝陛下の誘いは罠で、エリックと入れ替わらせるために攻撃されたのですね……。皇帝陛下も全て理解して入れ替えていたなんて、本当に僕のことなんだと思っているのでしょうね」
この時、フェリックスの受けた理不尽に怒り強く感じた。あんな奴らに好き勝手に僕の運命をされてたまるか。
「もちろん、ダーリンにしようとしたことの証拠は別に抑えたので明日が楽しみですね」
黒い笑みを浮かべたエリアスを眺めながら、明日になる前にひとつ確認したいことがあった。
「エリアスは魔法の痕跡を調べたりできますか?」
「もちろん、ダーリンが望むならなんだってしますよ」
エリアスの力強い答えに僕は答えた。
「……でしたら、調べて欲しい人がいます」
650
あなたにおすすめの小説
婚約破棄を提案したら優しかった婚約者に手篭めにされました
多崎リクト
BL
ケイは物心着く前からユキと婚約していたが、優しくて綺麗で人気者のユキと平凡な自分では釣り合わないのではないかとずっと考えていた。
ついに婚約破棄を申し出たところ、ユキに手篭めにされてしまう。
ケイはまだ、ユキがどれだけ自分に執着しているのか知らなかった。
攻め
ユキ(23)
会社員。綺麗で性格も良くて完璧だと崇められていた人。ファンクラブも存在するらしい。
受け
ケイ(18)
高校生。平凡でユキと自分は釣り合わないとずっと気にしていた。ユキのことが大好き。
pixiv、ムーンライトノベルズにも掲載中
遊び人殿下に嫌われている僕は、幼馴染が羨ましい。
月湖
BL
「心配だから一緒に行く!」
幼馴染の侯爵子息アディニーが遊び人と噂のある大公殿下の家に呼ばれたと知った僕はそう言ったのだが、悪い噂のある一方でとても優秀で方々に伝手を持つ彼の方の下に侍れれば将来は安泰だとも言われている大公の屋敷に初めて行くのに、招待されていない者を連れて行くのは心象が悪いとド正論で断られてしまう。
「あのね、デュオニーソスは連れて行けないの」
何度目かの呼び出しの時、アディニーは僕にそう言った。
「殿下は、今はデュオニーソスに会いたくないって」
そんな・・・昔はあんなに優しかったのに・・・。
僕、殿下に嫌われちゃったの?
実は粘着系殿下×健気系貴族子息のファンタジーBLです。
帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。
志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。
美形×平凡。
乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。
崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。
転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。
そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。
え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された
あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると…
「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」
気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
初めましてです。お手柔らかにお願いします。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しております
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる