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24.社畜サラリーマンは竜帝陛下にじわじわ溶かされている事実を知る※

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※軽く小スカ要素があるので苦手な方はご注意ください。


元の世界にいた頃に好きだったアーティストのアルバムのキャッチコピーに『トイレにふたりで入れますか』という文言があったのをぼんやり思い出す。

その時はそんなプライベート空間にはなるべくひとりで居たいと心から思ったのだが……。

「あの、竜帝陛下」

「どうした、シヅル??」

今、まさにその言葉のようにトイレの個室にふたりっきりという状態だった。

竜帝陛下の部屋のトイレは竜帝陛下用のためか大小問わず広い個室、具体的には普通のワンルームマンションの一室くらいの広さがあるので閉塞感はない。

しかし、竜帝陛下が息がかかるほど側で私を見ているので正直広さは関係なく恥ずかしい。

「もう少し離れてくれませんか??」

「どうしてだ??」

明かにおかしいことに対してやんわり拒否をしたのに竜帝陛下は笑顔を浮かべている。この場合、どうするのが正解か分からない。

本来なら突飛ばしても良いはずなのに、この間の『聖根』事件以降私の中でよくない性癖が首をもたげてしまっていて今のこの状況に興奮してしまっていた。

(……恥ずかしいのに、見られていると快感を覚えるなんて……私は変態だ……)

知りたくなかったが、私は恥ずかしいことをされることに性的な快感を覚えてしまうなのだ。辱められれば辱められるほど汚されたいなどと思ってしまっていた。

だから今も、排尿しようとしいるところを見られるなんて嫌なはずなのに視線を感じる度に体が妙な熱を帯びていくのが分かった。

「シヅルは余に見られるのが好きだろう??」

「好きなわけありません……っん!!」

否定するが首筋の呪印付近を甘く吸われて思わず体がビクリと跳ねてそのまま漏れてしまいそうになる。

「漏れるから離れてください……っん」

最後の理性で涙目になり訴えるが、竜帝陛下はそのまま呪印に舌を這わせながら答える。

「愛し合う相手に対しての異世界人の『嫌』は否定でなく肯定の意味を持つと『異世界人のきもち』にも書かれていた。余とシヅルは深く繋がりあった仲、つまり愛し合っているのでその拒否は肯定かと思っているのだが違うのか??」

「違います、うっ、違う……はずだ……私は変態じゃないんだ……」

前ならはっきりと否定した。しかし、変な性癖が目覚めたせいで今後のことを考えて否定しきれないでいると竜帝陛下に後ろから両足を掴んで抱えあげられる。

それは小さい子が排尿する際にさせることがあるシーッの体勢だ。

「なっ!!」

「あまり尿意を我慢するのは体に悪い。心配しなくていい。『異世界人のきもち』でちゃんと勉強した。シヅル、シーッしてごらん。そう、ゆっくりゆっくり」

耳元でそう囁かれて尿意を我慢していた体が別の快楽込みで一気に弛緩するのが分かる。

そして……。私は、竜帝陛下に赤子のような恥ずかしい体勢を取らされたまま排尿をしてしまった。

(……恥ずかしい、情けない、でも……)

ありえないほどに解放されたような感覚が体を突き抜ける。

「あっ……ああっ」

「いっぱい出たね」

甘い囁きと水音が混ざり合って脳みそがバグるような気がした。そして言い知れぬ快楽に完全に体が支配されていった。

そのまま、放尿が終わっても放心状態だった私の陰部を、竜帝陛下が手慣れた手つきで驚くほど肌触りの良いトイレットペーパーで丁寧に拭う。

紙が擦れる度に謎の快感により敏感になっていたそこが感じてしまい、ビクビクと体が動いてしまう。その何とも言いがたい感覚に不覚にも若干勃起してしまった。

「うっ……こんな……こんなことで…うっ……くやしぃ」

自分の痴態が恥ずかしくなり、いい年した社畜なのに涙が止まらない。

「シヅル……泣きたかったらいくらでも余の前では泣いて構わない。どんなシヅルも余は好きだから。だから、恥ずかしいことをして感じてしまうのも少し虐められる方が気持ち良くなってしまう性癖も気にせず余に曝け出して構わない。全て受け止めよう」

そう言って、諸悪の根源に腕の中に優しく抱きしめられたのに、そのあたたかさが嫌ではなくなっている、落ち着くようになっている。

私は境遇的に、他人のぬくもりが苦手だった。それなのに今自分は、恥ずかしい姿をさらした相手の腕の中でなぜか安心していて、むしろすべてを晒したいような暴いてほしいような感情を抱いてしまっている。

(こんな、感情いけないのに……)

「シヅル、可愛い」

そう言って涙を竜帝陛下が舐めとる。まるで小さな子供みたいに甘やかされて、それが嬉しいなんて、どうすればいいのか自分で自分が分からなくなる。

「らみゅさまぁ……」
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