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新しい力:6

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「おう! 悠夜!」

アイザックの声が、俺の名前を呼んだと思うと背中に衝撃が走る・・・。

そして、パネルに伸ばしていた手が、背中を叩かれた勢いで【Yes】の所を押す・・・。

俺は、振り返ってアイザックを睨みつける。

何なんだ!? 俺の知り合い達は!

知り合いを見つけると、背中を叩く習慣でも有るのか!?


「お・・・? おぉ??」

俺に睨みつけられて、アイザックが表情を引きつらせる。

アイラはカウンターの向こう側でクスクス笑い。

健太は、俺とアイザックを交互に見てオロオロしてる。


アイザックは困惑した表情で、香織さんは怪訝な表情で俺たちを見てる。

憤りが収まらない俺の代わりに、健太がアイザックと香織さんに説明。

「それは悪かった・・・。 結果次第では、俺も資金を出せてもらう。」

頭を下げるアイザック。


「あ、うん。 俺もゴメン。 ちょっとばかし、ムキに為ってた。」

アイザックと建太に頭を下げる俺。


【ピー! ピー!】

再び音が鳴り、パネルに【進化完了】の文字が。


そして次に、浮かび上がった文字【機体ランク:3】。

あれだけ、事が大きくなったにしては、余りにも平凡すぎるランクレベル。


「ははは・・・」

乾いた笑いしか込み上げてこない。

【機体コード:SR-10A  機体名:竜騎兵ドラグーン


だが、次に映し出された機体名を見て、その場の全員の表情が変わる。


何せ、聞いた事もない機体名だ。

次に表示されたのは、竜騎兵ドラグーンの全体表示。

パッと見た目は、飛行タイプのワイバーンに近いが。

決定的に違うのは、ワイバーンの翼の部分の下に人型ヒューマンタイプが着いている点だ。

いや、どちらかと言えば。

人型ヒューマンタイプ)のロボットに翼が着いていると言った方が良いかもしれない。


「飛行可能の人型ヒューマンタイプ)?」

アイラが呟く。


そして、次々に映し出される竜騎兵ドラグーンのステータス。



フレーム硬度:ランク3

機体装甲:ランク2

エネルギージェネレーター:ランク12

メインエンジン:ランク16

バリアシールド:ランク5

サブブースター:ランク10

ビーム機関砲:ランク3

ビーム砲:ランク7



「なんだ・・・これ・・・」

映し出される、ステータスランクを見て思わず言葉が漏れてしまう。


物凄いバラツキの有る機体だ。


確かに、エネルギージェネレーターとメインエンジンの出力は、イーグルの時の4倍以上の性能だけど。

それ以外の機体性能は、軒並み下がっていると言ってもいい。

武装にしても、ビーム砲以外は標準だ。
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