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今年もよろしくお願いします※

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参拝客の押し寄せるこの神社に、お正月に来るのは随分久しぶりだった。あれは高校2年生の時に友人らと来て以来だ。煌びやかな神社は今時なのか、洒落たカフェまで併設してある。僕が来た時より随分雰囲気が変わっていた。

「へぇ、随分お洒落な神社なんだね。若者に人気ってあったからイメージはしてたんだけど、ここまでとは思わなかった。ふふ、商売上手だから、商売繁盛のお守りにご利益ありそうだ。俺も春からコンサルで仕事だからひとつ買って帰ろうかな。」


そう言って楽しげに周囲を見回す茂人さんはひどく目立っていた。人混みの中でも頭ひとつ大きなカッコいい茂人さんはやっぱり自慢の恋人だ。参拝の後、二人でお互いのお守りを買いっこした僕たちはようやく境内から脱出した。


「楓のお守り、それで良かったの?ていうかそれ必要ない気がするけど。神頼み必要ないくらい俺、楓に溺れてるから。」

駐車場に向かいながらそんな事を言われて、僕はじわじわと顔が熱くなってしまう。僕は手の中の恋愛成就のお守りを握りしめて、急いで車に向かった。

「茂人さん、後ろに人も居たのにあんなこと言われたら僕恥ずかしい…。」

僕がそう言って恨めしげに茂人さんを見上げると、茂人さんはクスクス笑いながら車を発進させた。その茂人さんの楽しげな様子に、僕は確かに恋愛は成就している気がした。それでも僕の恋心は、茂人みたいな素敵な人に求められているのが未だに何だか信じられないでいた。


茂人さんは当てがあるのか、迷いなく車を出発させていた。高速に乗った事に気づいた僕は茂人さんをチラッと見た。茂人さんは口元を緩めて呟いた。

「密かに色々リサーチしてあったんだ。楓が帰省して暇だったからね。だからさっき参拝前に予約入れておいた。ラブホテルだけど、いい感じのところだよ。」

1時間ぐらい高速を走った後、観光地で有名な降り口でレーンを降りた車は雰囲気のある景色を切り裂いて進んだ。


「今度ここに観光に来ようか。貸切の別荘もあるし、夏なんかは気持ちいいと思うよ。」

そんな話をしてる間に到着したのは、木立に囲まれたラブホテルというよりは新しい洒落たホテルといった感じだった。男同士で利用するのにも配慮されている雰囲気は、確かにラブホテルなんだろう。僕は初めてのこの手のホテル利用に少し興奮していた。

真っ黒な画像はよく見ると部屋の画像表示がされていて、そっと触れると全部の部屋が利用中か、予約されてあって満室だった。僕の隣に来た茂人さんは、僕の手を繋いで笑った。


「結構ギリギリで予約取れたっぽいから、ラッキーだったな。別にラブホテルならあちこちにあるけど、お正月のスタートはちょっと特別感出したかったからね。ここって料理も美味しいらしいよ。だから篭っても飢えたりしないし。俺、楓が足りないからね…。覚悟して?」

そうぎゅっと手を握る茂人さんは僕に甘い眼差しを向けた。甘いだけじゃない、ギラギラとした欲情を感じる茂人さんの瞳に僕はあっという間に支配されて、増える唾液をごくりと飲み込んだ。


もつれる様に部屋のドアから室内へ進んだ僕らは、まるで何年も離れていた恋人の様に唇を離せなかった。ふいに顔を引き剥がされて、僕は閉じた瞼を開ける事が出来ないくらいぼんやりと茂人さんに蕩けさせられていた。

「楓は甘いね…。俺楓とキスする度に、こんなにキスって甘かったかなって考えちゃうんだ。俺たちよっぽど相性が良いんじゃないかな。運命なんて昔は笑い飛ばしてたけど、楓の事はそんな感じする。」


そう甘く囁かれて、僕は何だか嬉しくて目頭が熱くなった。いつでも茂人さんは僕の不安を吹き飛ばすパワーをくれるんだ。僕は甘えてばかり居ないで、茂人さんにも僕の気持ちを伝えたいと思った。

僕は茂人さんの腕の中から抜け出すと、茂人さんの服を脱がして、その鍛えられた美しい身体を指先でなぞった。僕のされるがままになっている茂人さんの下着を脱がせると、すっかり興奮した昂りを指先で撫でながら、僕は茂人さんに唇を軽く押し当てながら言った。


「茂人さんが僕に会いに来てくれたから今があるよね。僕は茂人さんを一度手放しちゃったのに。ありがとう、茂人さん。僕を見つけてくれて。愛してる。」

手の中の茂人さんがビクリと大きくなった気がして、僕は茂人さんと優しい口づけを交わしながら、次第にズキズキする様な興奮に身体が震えてきた。僕はふいと離れるとひざまづいて、手の中の茂人さんをゆっくりと味わった。


むせかえる様ないやらしい匂いは、僕にこれから繰り広げられるであろう睦み合いを期待させた。僕は優しくキスしてトロリと流れるエッチな茂人さんの興奮を感じながら、夢中になって舐めしゃぶった。あっという間にいきり勃った茂人さん自身に喜びを感じながら、僕は茂人さんを見上げた。

じっと赤らんだ顔で僕を凝視した茂人さんを見つめながら、僕はゆっくりと喉奥へと茂人さんを迎え入れた。僕の髪を優しく撫でながら、時々甘く呻く茂人さんに気を良くして、僕はスピードを上げた。


張り詰めた茂人さん自身は僕に苦しさと同時に疼きを与えたけれど、僕は茂人さんの腰がグッと動くのに耐えて口いっぱいに広がる茂人さんの匂いにうっとりとした。

少しづつ飲み込みながら僕はゆっくりと舌で舐めすすって、果てた茂人さんを名残り惜しい気持ちで唇から離した。荒い息を吐き出しながら少し困り顔の茂人さんが、そんな僕の顔を指先でなぞって言った。

「…ありがとう。凄い愛されてる気がしたよ。今度は俺の番だね、楓。」









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