お家乗っ取りご自由に。僕は楽しく生きていきますからね?

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

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上級騎士科

カリキュラムの変化

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 「…この様に、“明けの月”の地下活動は今や王都へ迫る勢いになっている。この地下組織に手を貸しているのが、ロデア国ではないかという予測も立っていて、もしそうならば単純な組織壊滅というわけにいかないかもしれない。」

 僕たちは先生の講義を受けながら、これは資料上の事ではなく、実際に起きている事なのだと緊張で顔を強張らせていた。先生は咳払いして言った。


「この講義を受けるものは実際に剣を持って戦闘の前線に出る前提の学生ではないが、この様に5年前には考えられないほど状況が変化して来た事を考えると、場合によっては戦闘部隊に編入もあり得る。

 寄って君たちは剣術の授業も例年より時間を取って行う事になったので、鍛錬の方を怠らない様に。では今日の講義はここまでだ。」


 先生の退出と共に、教室はザワザワと騒がしくなった。皆一様に不安めいた表情で近くの友人たちと話し合っている。僕は周囲を見回した後、隣に座っているジョナサンに愚痴った。

「ジョナサンは元々学術系に進むかどうか迷っていたくらいだし、剣の腕前は武術系に劣らないから良いよね。羨ましいよ。」

 ジョナサンは資料を片付けながら、チラッと僕を見て言った。

「サミュエルはとんでもないお手本が側に居るじゃないか。そういえばエドワード様はどちらの騎士団に進む事にしたんだ?もう直ぐ発表だろう?」


 僕が一瞬黙り込んだのを見て、ジョナサンは僕の肩を掴んで言った。

「黒騎士団に所属したからと言って、直ぐにどうこうなるわけでもないだろう?それにマシュー様やエイデン様がいらっしゃるんだ。サミュエルがそこまで心配するなんてちょっと意外だね。」

 僕はジロリとジョナサンを見つめて言った。

「いくら大切な人たちが黒騎士団で活動してようが、それが安全には繋がらないじゃないか。エドワードは血の気が多いから突っ込んでいきそうで心配なんだよ。」


 僕のぼやきにジョナサンは肩をすくめて言った。

「戦闘狂と言われるエドワード様をそこまで心配するのはサミュエルだけだと思うけどね。そう言えば、王都に今黒騎士団の遠征組が帰還しているんだろ?…会えたのかい?」

 ジョナサンの探る様な視線に、僕は瞬時に先日のエイデン様との甘い一夜を思い出して、カッと顔が熱くなるのを感じた。それを眺めていたジョナサンは僕から目を逸らしてボヤいた。


「まったく、もうちょっとサミュエルがポーカーフェイスが上手くならないと、私たちまで在らぬ想像してしまって居た堪れないよ。ほんと勘弁してほしいよ。」

 僕はジョナサンの背中を本で叩いて立ち上がった。ああ、剣の授業が増えるのか。参ったな…。



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