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ランスが学園に通ってくれると了承してくれたことを、私は両親に報告した。
「それは良かった」
お父様は、ほっとしたように言う。
「編入試験は、数か月後に迫っておりますが」
「あの子に家庭教師をつけよう」
「そうですね」
お母様は頷く。
「優秀な人をすぐに探しましょう」
「あの」
私は提案する。
「それ、私がしても良いでしょうか」
「お前が、か?」
お父様は瞠目した。
「私が直接教えれば、良いのではないのでしょうか」
「だけど、あなたには学校があるわよ」
「そうだ。先の旅は数週間で終わったからまだしも、これは数か月間つきっきりでランスに勉学を教えなければならない。お前の学校生活が危うくなる」
「すでに危ういです」
私は訴えた。
「私は現に今日、婚約者であるリアムに殴られそうになりました。おそらくこれからもきっと、同じようなことが起こると思います。ですが、そんな状況で私を守ってくれる人がいないのに、やっていけません」
「だが」
「もちろん、ランスがちゃんと編入試験に合格し、無事に学園に通ってくれることになったら、私も一緒に通います。彼が学園に通うという話になったのは、ランスの将来もありますが、元々私のことをランスに守ってもらうという話だったでしょう」
「まあ、確かに」
「だから、ぜひ私にランスの家庭教師を任せてください。私はもう、1人じゃ学園に通うのも怖いのです」
「……」
お父様とお母様は、互いの様子を伺い合った。
やがて、お母様が口を開く。
「あなたがそう言うのなら、私は良いと思うけど」
お父様が頷いた。
「お前の言う通りだ。シャーロットがそこまで言うなら、お前をしばらくの間休学にすることを認めよう。しかし、お前をランスの家庭教師にするのは駄目だ」
「ですが」
「お前は確かに優秀だが、それをランスにひけらかしてはいけない。彼の気持ちが一番大事なんだ。家庭教師は別に用意する。お前の分もな」
「……はい」
「何、落ち込むことはない。お前の実力がないと言っているのではない。お前がランスと同い年なのが駄目なのだ。同い年に勉強を教えてもらうという状況は、彼の自尊心を傷つけてしまうかもしれない」
「すみませんでした」
「だけど、あなたが隣で勉強してくれるのも、ランスにはきっと良いことだと思うわ」
お母様は微笑んだ。
「あなたはずっと苦労してきたんだもの。時には何もしない日も必要だわ。だから、この数か月間でゆっくり休みなさい。最低限の勉強はもちろんしてもらうけれど」
「はい、承知しました。ご検討いただきありがとうございます」
私はお辞儀をした。
「それは良かった」
お父様は、ほっとしたように言う。
「編入試験は、数か月後に迫っておりますが」
「あの子に家庭教師をつけよう」
「そうですね」
お母様は頷く。
「優秀な人をすぐに探しましょう」
「あの」
私は提案する。
「それ、私がしても良いでしょうか」
「お前が、か?」
お父様は瞠目した。
「私が直接教えれば、良いのではないのでしょうか」
「だけど、あなたには学校があるわよ」
「そうだ。先の旅は数週間で終わったからまだしも、これは数か月間つきっきりでランスに勉学を教えなければならない。お前の学校生活が危うくなる」
「すでに危ういです」
私は訴えた。
「私は現に今日、婚約者であるリアムに殴られそうになりました。おそらくこれからもきっと、同じようなことが起こると思います。ですが、そんな状況で私を守ってくれる人がいないのに、やっていけません」
「だが」
「もちろん、ランスがちゃんと編入試験に合格し、無事に学園に通ってくれることになったら、私も一緒に通います。彼が学園に通うという話になったのは、ランスの将来もありますが、元々私のことをランスに守ってもらうという話だったでしょう」
「まあ、確かに」
「だから、ぜひ私にランスの家庭教師を任せてください。私はもう、1人じゃ学園に通うのも怖いのです」
「……」
お父様とお母様は、互いの様子を伺い合った。
やがて、お母様が口を開く。
「あなたがそう言うのなら、私は良いと思うけど」
お父様が頷いた。
「お前の言う通りだ。シャーロットがそこまで言うなら、お前をしばらくの間休学にすることを認めよう。しかし、お前をランスの家庭教師にするのは駄目だ」
「ですが」
「お前は確かに優秀だが、それをランスにひけらかしてはいけない。彼の気持ちが一番大事なんだ。家庭教師は別に用意する。お前の分もな」
「……はい」
「何、落ち込むことはない。お前の実力がないと言っているのではない。お前がランスと同い年なのが駄目なのだ。同い年に勉強を教えてもらうという状況は、彼の自尊心を傷つけてしまうかもしれない」
「すみませんでした」
「だけど、あなたが隣で勉強してくれるのも、ランスにはきっと良いことだと思うわ」
お母様は微笑んだ。
「あなたはずっと苦労してきたんだもの。時には何もしない日も必要だわ。だから、この数か月間でゆっくり休みなさい。最低限の勉強はもちろんしてもらうけれど」
「はい、承知しました。ご検討いただきありがとうございます」
私はお辞儀をした。
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