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障壁② ~ライアン視点~
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2つ目は、我が父、つまりは現国王陛下だ。
彼もまた、俺とナターシャの交際を反対していた。
父が危惧していたのは、ナターシャの身分。
ナターシャは男爵令嬢ではあるが、市井の出身。
男爵家の庶子として引き取られた彼女は、あの女好きの男爵の元で育てられた。
貴族とはいえ、市井の出であり私生児である彼女は、第一王子の恋人として相応しくない。
そう父は言った。
「そのナターシャとかいう女性より、もっと婚約者であるヴィクトリアを大切にしろ。彼女の家は公爵家だ。地位や財産を持つあの家の娘なら、お前の妻に相応しい。ヴィクトリアを娶れば、彼らに多額の金を出資してもらうことも出来る。後ろ盾は大事だ。ナターシャなら、結婚した後に愛人にでもすれば良いだろう」
俺は、父の発言に苛立った。
ナターシャを愛人にしろだって?
そんなの、彼女に失礼だとは思わないのか。
それに、後ろ盾だのなんだの言うが。
確かに彼女の家は、この国でも有数の大金持ちだ。
しかしそうは言っても、あの家は所詮貴族。
俺は第一王子。
向こうの家に、わざわざこびへつらう必要などない。
しかし何度お願いしても、父は俺とヴィクトリアの婚約破棄を承認しなかった。
それどころか、ナターシャと俺を別れさせるため、彼女の実家に圧力をかけていると聞く。
邪魔だ。
父上は、国王という立場を使って、俺とナターシャの仲を引き裂こうとしている。
このままだと、俺はヴィクトリアと結婚させられる。
どうにかして。
どうにかして、ヴィクトリアと父上という大きな障壁を消してしまいたい。
そんな折、部下から提案があった。
「こういうのはいかがでしょうか? ――例えば、陛下を毒殺し、その罪をヴィクトリア嬢に着せるなんていうものは」
彼もまた、俺とナターシャの交際を反対していた。
父が危惧していたのは、ナターシャの身分。
ナターシャは男爵令嬢ではあるが、市井の出身。
男爵家の庶子として引き取られた彼女は、あの女好きの男爵の元で育てられた。
貴族とはいえ、市井の出であり私生児である彼女は、第一王子の恋人として相応しくない。
そう父は言った。
「そのナターシャとかいう女性より、もっと婚約者であるヴィクトリアを大切にしろ。彼女の家は公爵家だ。地位や財産を持つあの家の娘なら、お前の妻に相応しい。ヴィクトリアを娶れば、彼らに多額の金を出資してもらうことも出来る。後ろ盾は大事だ。ナターシャなら、結婚した後に愛人にでもすれば良いだろう」
俺は、父の発言に苛立った。
ナターシャを愛人にしろだって?
そんなの、彼女に失礼だとは思わないのか。
それに、後ろ盾だのなんだの言うが。
確かに彼女の家は、この国でも有数の大金持ちだ。
しかしそうは言っても、あの家は所詮貴族。
俺は第一王子。
向こうの家に、わざわざこびへつらう必要などない。
しかし何度お願いしても、父は俺とヴィクトリアの婚約破棄を承認しなかった。
それどころか、ナターシャと俺を別れさせるため、彼女の実家に圧力をかけていると聞く。
邪魔だ。
父上は、国王という立場を使って、俺とナターシャの仲を引き裂こうとしている。
このままだと、俺はヴィクトリアと結婚させられる。
どうにかして。
どうにかして、ヴィクトリアと父上という大きな障壁を消してしまいたい。
そんな折、部下から提案があった。
「こういうのはいかがでしょうか? ――例えば、陛下を毒殺し、その罪をヴィクトリア嬢に着せるなんていうものは」
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