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プロローグ
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人生詰んだとは、こういうことなんだなと思う。
転生者。
って聞くと、ある一部の人は羨ましいとか、なってみたいとかそういう感情を抱くこともあるかと思う。
私――ラウラも実際そうで、普段口に出すことはないけれど、転生してものすごい美人になりたいだとか、前世の記憶で異世界無双したいだとかそんなことばかり考えていた時期もあった。
だからこそ成長して不幸な事故を乗り越えてこの世界にやってきた瞬間、私は凄くテンションが上がった。
親譲りの美しいブロンドに、宝石のように輝く大きなアイスブルーの瞳。
頬は桜色に染まり、スッと整った鼻筋に、形の良い桃色の唇。
どこからどう見ても、完全無欠の美少女のはずだ。
前世では平凡なOLだった私だったが、この顔を手に入れるためだけに前世であんなに苦労したと思えるほどの出来栄えだった。
こんな完璧な容姿ならさぞかし幸せな生活を送れることだろう――なんて当初の私も考えていたが。
実際はそんな甘っちょろい話ではなかった。
ここは、とある乙女ゲームの世界。
よくある話で、主人公は日本出身の平凡な少女。
突然見知らぬ世界に迷い込み、たどり着いたのは、貴族の子息子女だけが通うエリート学園。
そんな中で彼女は聖女として王家に保護され、他の生徒と同じような学園生活を送るようになる。
学園で出会う様々なイケメンたちと恋愛するのが、このゲームの大まかなストーリーだ。
しかし問題なのは、ラウラはこのストーリーに1ミリも登場しないこと。
それどころか、多分今、あの物語の時間軸から10年以上は経っているはずだ。
あの乙女ゲームのシナリオは終わりを迎え、主人公は攻略対象であるところの第一王子と結婚した。
今彼は王太子を継承し、彼女は王太子妃としてこの世界で生きることを決める。
そして彼女を散々に虐めた悪役令嬢ステラはものの見事に断罪され、貴族社会から追放。
王家の差し金により市井の娼館に送り込まれ、惨めな最期を遂げた。
そのさなか、彼女は1人の子どもを出産。
子どもは成長し、母親の代わりに借金を返済する日々を過ごしている。
そんな子どもこそ、この私――ラウラというわけだ。
転生者。
って聞くと、ある一部の人は羨ましいとか、なってみたいとかそういう感情を抱くこともあるかと思う。
私――ラウラも実際そうで、普段口に出すことはないけれど、転生してものすごい美人になりたいだとか、前世の記憶で異世界無双したいだとかそんなことばかり考えていた時期もあった。
だからこそ成長して不幸な事故を乗り越えてこの世界にやってきた瞬間、私は凄くテンションが上がった。
親譲りの美しいブロンドに、宝石のように輝く大きなアイスブルーの瞳。
頬は桜色に染まり、スッと整った鼻筋に、形の良い桃色の唇。
どこからどう見ても、完全無欠の美少女のはずだ。
前世では平凡なOLだった私だったが、この顔を手に入れるためだけに前世であんなに苦労したと思えるほどの出来栄えだった。
こんな完璧な容姿ならさぞかし幸せな生活を送れることだろう――なんて当初の私も考えていたが。
実際はそんな甘っちょろい話ではなかった。
ここは、とある乙女ゲームの世界。
よくある話で、主人公は日本出身の平凡な少女。
突然見知らぬ世界に迷い込み、たどり着いたのは、貴族の子息子女だけが通うエリート学園。
そんな中で彼女は聖女として王家に保護され、他の生徒と同じような学園生活を送るようになる。
学園で出会う様々なイケメンたちと恋愛するのが、このゲームの大まかなストーリーだ。
しかし問題なのは、ラウラはこのストーリーに1ミリも登場しないこと。
それどころか、多分今、あの物語の時間軸から10年以上は経っているはずだ。
あの乙女ゲームのシナリオは終わりを迎え、主人公は攻略対象であるところの第一王子と結婚した。
今彼は王太子を継承し、彼女は王太子妃としてこの世界で生きることを決める。
そして彼女を散々に虐めた悪役令嬢ステラはものの見事に断罪され、貴族社会から追放。
王家の差し金により市井の娼館に送り込まれ、惨めな最期を遂げた。
そのさなか、彼女は1人の子どもを出産。
子どもは成長し、母親の代わりに借金を返済する日々を過ごしている。
そんな子どもこそ、この私――ラウラというわけだ。
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