元悪役令嬢の娘に転生しました

 とある娼館で見習い兼雑用として働いている少女ラウラ。
 
 彼女は亡くなった母親の代わりに、楼主に立て替えてもらった借金の返済をし続けている。


 そんな彼女の秘密は――転生者であること。

 前世は平凡な女性だったが、交通事故で死亡し、この世界にて生まれ変わった。


 かつて彼女が好んでいた乙女ゲームの世界。

 しかし少し違うのは、現時点で物語から既に10年経過しているということ。


 物語は終わり、主人公は第一王子と結婚した。

 主人公を虐めていた悪役令嬢は断罪され、市井の娼館に堕とされ惨めな最期を遂げる。


 ――そう。

 その元悪役令嬢が、ラウラの母親だったのだ。


 不義の子として産まれ、母親の罪を背負い、娼婦として働く運命を持つ彼女。

 そんなラウラの元に、1人の男が訪れる。


「君が、あのステラの娘か……?」

「あの、どちら様です?」


 男はその質問に答えることなく、言った。

「君、王太子に復讐する気はないかい? 母親の代わりに」


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