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2.オレたちの関係
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夕方、辰彦は宣言通り早く帰ってきた。
スーツ姿のまま、コンビニの袋を手に提げて玄関に立つ姿に目を奪われる。
薄暗い廊下の照明に照らされた彼の姿は、まるで絵画のように完璧だった。
汗と埃の匂いがほのかに混じるスーツの生地が、αの存在感を際立たせていた。
そんな姿には不釣り合いなコンビニの白いビニール袋。
全然似合ってないはずなのに、辰彦が持っているとちょっとカッコよく見えてしまう。
「何買ってきたんだ?」
オレが眉を下げて問い掛けると、静々と袋を開いて中身を見せてくる。
袋の中には、オレが好きそうなスッキリ系のスポーツドリンクと、なぜかチョコレート菓子が詰まっていた。
「由良、顔色悪そうだな。やっぱり病院行った方がいいんじゃないか?」
玄関先で心配そうに眉を寄せる辰彦。
180cmの長身に、シャープな顔立ち。
短く整えられた黒髪を軽く後ろに流している。
スーツ越しでもわかる引き締まった体躯は、αそのものの威圧感と色気が放たれている。
鋭い目元に宿る優しさと、わずかに乱れたネクタイが、仕事の疲れとオレへの気遣いを物語っていた。
こんな男が、なんでオレなんかに執着するんだろう……
辰彦なら、もっと相応しい相手がいくらでもいるのに。
元気のない辰彦の頭を背伸びして撫でてやり、大丈夫だと笑みを浮かべて応える。
「大丈夫だって。ちょっと腹が弱ってるだけ。最近、いつもこうだろ?」
オレは強がってニッと笑ってみせるけど、辰彦は納得していない様子で、急いでリビングのソファーに座るように促してくる。
オレが腰を下ろすと、辰彦も隣に座り、ギュッとオレの手を握ってきた。
その手の温かさに、 胸が締め付けられる。
また、心配かけちまったんだなぁ……
「由良、ホントにごめん。僕、ちゃんと気をつけてるつもりだったのに……」
辰彦の声は低く、どこか悔やむような響きがあった。
オレは困ったような笑みを浮かべ、辰彦の顔を覗き込む。
そこには、いつもの自信に満ちた笑顔はなくて、まるで迷子の子どものような、不安げな表情があった。
「辰彦、大丈夫だから……。オレも、辰彦に奥に出してもらうの……嫌じゃないから」
辰彦を安心させたくて、つい本音が漏れてしまう。
本当は、こんなこと言っちゃダメだとわかっているのに……
でも、オレの言葉を聞いた辰彦が、目を大きく見開いてオレの頬を包み込むように手で挟んで見つめてくる。
その熱い視線に、身体が勝手に反応し、首筋に残る昨夜の噛み痕がジンジンと疼く。
辰彦の様子に「しまった」と思うけど、もう遅い。
辰彦の手がオレの耳を撫で、首筋に柔らかく口付けを落としていく。
唇が触れるたび、熱い吐息が肌をくすぐり、昨夜の激しい交わりの記憶が鮮明に蘇る。
辰彦の舌がうなじを這い、歯が軽く食い込む瞬間、身体がビクンと震え、甘い声が漏れそうになる。
「由良、本当?オレ、由良のこと愛してる……。由良がβでも、僕には関係ない。僕は由良だけが欲しい……。由良がそばにいてくれるだけでいいんだ」
辰彦の言葉は、まるで祈りのように切実だ。
オレは嬉しい、幸せだと感じる一方で、胸が締め付けられるように苦しくなる。
だって、辰彦の言葉が本気でも、この関係には未来がない。
αとβの間には、どうやっても超えられない壁がある。
「辰彦、オレも……大好きだよ。でも、いつか……」
言葉を続けるのが怖くて、途中で止めてしまう。
喉の奥で詰まる感情が、涙となって滲みそうになる。
辰彦はオレの言葉の続きを待つように、じっと見つめてくる。
きっと、辰彦は気付いていると思う。
オレが何を言おうとしているのか……何を考えているのか……
きっと、わかっているけど、辰彦からは言ってくれない。
それがわかっているから、オレから言わなきゃいけないのに……
オレはいつも耐えきれず、辰彦から目を逸らしてしまう。
「由良、なに?言いたいことあるなら、ちゃんと教えて」
辰彦の手がオレの頬を撫で、唇が重なる。
温かくて、優しくて、でもどこか切ないその感触に、オレの心はさらに揺れる。
彼の唇は柔らかく、ほのかにスポーツドリンクの甘い香りが混じっている気がした。
キスが深まるにつれ、辰彦の舌がオレの唇を割り、絡み合う熱さに身体が震える。
「なんでもない。……ただ、疲れてるだけ」
そう言って誤魔化すけど、辰彦は納得していない様子だった。
彼の目には、隠し切れない執着と、どこか悲しげな光が宿っているように見えた。
「……由良、僕は由良だけを愛しているから……。絶対、由良を手放さないから……」
辰彦は、何度もオレに囁き、オレの額にそっと唇を寄せる。
辰彦自身に言い聞かせるような言葉に、オレは小さくため息を漏らす。
オレも、辰彦を愛してるよ。
ずっと、ずっと……辰彦のそばにいたいって、思ってる……
でも、その願いが叶わないことも、胸の奥で痛いほどわかっているんだ……
辰彦に気付かれないように小さくため息を吐き出し、軽く胸を押して離れる。
「……辰彦、腹減ってるだろ?夕飯、できてるよ」
オレは、辰彦の言葉には何も答えず、逃げるようにキッチンへと向かった。
辰彦の視線が、何か言いたそうだったけど、無理矢理話題を変えた。
「うん、腹は減ってるかな。毎日、由良が作ってくれる飯が僕の楽しみだから」
辰彦は一瞬何か言いたそうだったけど、嬉しそうな笑みを浮かべて返事をしてくれた。
うん。今日は、この話題はこれで終わり。
いつか、別れがくるのはわかっているから、今は……
まだ、もう少しだけ……
◇ ◇ ◇
夜、隣で熟睡している辰彦の横顔を見て、小さなため息がまた漏れ出てしまう。
暗闇の中、月明かりに照らされた彼のシャープな輪郭と、穏やかな寝息が、まるでこの瞬間が永遠に続くかのような錯覚を与える。
今日も、また言えなかった……
一緒に暮らすようになって、4年。
オレも26歳になった……
仕事は、安定しているから、新しく部屋を借りるのも問題ないと思う。
ごろんと寝返りを打って、白い天井を見つめる。
身体はまだ昨夜の熱を覚えている。
うなじの噛み痕は、触れるたびにジクジクとした鈍い痛みが走る。
でも、オレはこの痛みが嫌いじゃない。
辰彦がオレを求めてくれる証だから。
でも、この関係はいつまで続くんだろう。
辰彦が『番』を見つけたら、オレはどうなるんだろう……
そのとき、オレは笑って別れることができるんだろうか……
ちゃんと、諦めることができるんだろうか……
胸の奥で渦巻く不安が、冷たい刃のように心を刺す。
携帯を手に取り、辰彦とのメッセージの履歴を眺める。
愛の言葉と、日常の他愛ないやり取り。
それが、オレと辰彦の5年間の全てだ。
『由良、早く会いたい』
『今夜は遅くなる、ごめん』
『由良、愛してる』
そんな短いメッセージひとつひとつに、辰彦の温もりと笑顔が詰まっている。
こんな幸せな時間が、いつまでも続くとは思っていない。
ちゃんと、理解しているつもりだから……
この関係は、辰彦にとっての気まぐれかもしれない。
オレがどんなに愛していても、辰彦がΩの番を見つけたとき、オレはただの過去になる。
「もう少しだけ……あと少しだけ、そばにいさせてほしいなぁ……」
誰に言うでもなく、呟いた言葉は、夜の闇に溶けるように消えた。
オレと辰彦の関係は、きっとそう遠くない未来に、終わりを迎えると思う。
そんな予感が、胸の奥で静かに広がっていた。
スーツ姿のまま、コンビニの袋を手に提げて玄関に立つ姿に目を奪われる。
薄暗い廊下の照明に照らされた彼の姿は、まるで絵画のように完璧だった。
汗と埃の匂いがほのかに混じるスーツの生地が、αの存在感を際立たせていた。
そんな姿には不釣り合いなコンビニの白いビニール袋。
全然似合ってないはずなのに、辰彦が持っているとちょっとカッコよく見えてしまう。
「何買ってきたんだ?」
オレが眉を下げて問い掛けると、静々と袋を開いて中身を見せてくる。
袋の中には、オレが好きそうなスッキリ系のスポーツドリンクと、なぜかチョコレート菓子が詰まっていた。
「由良、顔色悪そうだな。やっぱり病院行った方がいいんじゃないか?」
玄関先で心配そうに眉を寄せる辰彦。
180cmの長身に、シャープな顔立ち。
短く整えられた黒髪を軽く後ろに流している。
スーツ越しでもわかる引き締まった体躯は、αそのものの威圧感と色気が放たれている。
鋭い目元に宿る優しさと、わずかに乱れたネクタイが、仕事の疲れとオレへの気遣いを物語っていた。
こんな男が、なんでオレなんかに執着するんだろう……
辰彦なら、もっと相応しい相手がいくらでもいるのに。
元気のない辰彦の頭を背伸びして撫でてやり、大丈夫だと笑みを浮かべて応える。
「大丈夫だって。ちょっと腹が弱ってるだけ。最近、いつもこうだろ?」
オレは強がってニッと笑ってみせるけど、辰彦は納得していない様子で、急いでリビングのソファーに座るように促してくる。
オレが腰を下ろすと、辰彦も隣に座り、ギュッとオレの手を握ってきた。
その手の温かさに、 胸が締め付けられる。
また、心配かけちまったんだなぁ……
「由良、ホントにごめん。僕、ちゃんと気をつけてるつもりだったのに……」
辰彦の声は低く、どこか悔やむような響きがあった。
オレは困ったような笑みを浮かべ、辰彦の顔を覗き込む。
そこには、いつもの自信に満ちた笑顔はなくて、まるで迷子の子どものような、不安げな表情があった。
「辰彦、大丈夫だから……。オレも、辰彦に奥に出してもらうの……嫌じゃないから」
辰彦を安心させたくて、つい本音が漏れてしまう。
本当は、こんなこと言っちゃダメだとわかっているのに……
でも、オレの言葉を聞いた辰彦が、目を大きく見開いてオレの頬を包み込むように手で挟んで見つめてくる。
その熱い視線に、身体が勝手に反応し、首筋に残る昨夜の噛み痕がジンジンと疼く。
辰彦の様子に「しまった」と思うけど、もう遅い。
辰彦の手がオレの耳を撫で、首筋に柔らかく口付けを落としていく。
唇が触れるたび、熱い吐息が肌をくすぐり、昨夜の激しい交わりの記憶が鮮明に蘇る。
辰彦の舌がうなじを這い、歯が軽く食い込む瞬間、身体がビクンと震え、甘い声が漏れそうになる。
「由良、本当?オレ、由良のこと愛してる……。由良がβでも、僕には関係ない。僕は由良だけが欲しい……。由良がそばにいてくれるだけでいいんだ」
辰彦の言葉は、まるで祈りのように切実だ。
オレは嬉しい、幸せだと感じる一方で、胸が締め付けられるように苦しくなる。
だって、辰彦の言葉が本気でも、この関係には未来がない。
αとβの間には、どうやっても超えられない壁がある。
「辰彦、オレも……大好きだよ。でも、いつか……」
言葉を続けるのが怖くて、途中で止めてしまう。
喉の奥で詰まる感情が、涙となって滲みそうになる。
辰彦はオレの言葉の続きを待つように、じっと見つめてくる。
きっと、辰彦は気付いていると思う。
オレが何を言おうとしているのか……何を考えているのか……
きっと、わかっているけど、辰彦からは言ってくれない。
それがわかっているから、オレから言わなきゃいけないのに……
オレはいつも耐えきれず、辰彦から目を逸らしてしまう。
「由良、なに?言いたいことあるなら、ちゃんと教えて」
辰彦の手がオレの頬を撫で、唇が重なる。
温かくて、優しくて、でもどこか切ないその感触に、オレの心はさらに揺れる。
彼の唇は柔らかく、ほのかにスポーツドリンクの甘い香りが混じっている気がした。
キスが深まるにつれ、辰彦の舌がオレの唇を割り、絡み合う熱さに身体が震える。
「なんでもない。……ただ、疲れてるだけ」
そう言って誤魔化すけど、辰彦は納得していない様子だった。
彼の目には、隠し切れない執着と、どこか悲しげな光が宿っているように見えた。
「……由良、僕は由良だけを愛しているから……。絶対、由良を手放さないから……」
辰彦は、何度もオレに囁き、オレの額にそっと唇を寄せる。
辰彦自身に言い聞かせるような言葉に、オレは小さくため息を漏らす。
オレも、辰彦を愛してるよ。
ずっと、ずっと……辰彦のそばにいたいって、思ってる……
でも、その願いが叶わないことも、胸の奥で痛いほどわかっているんだ……
辰彦に気付かれないように小さくため息を吐き出し、軽く胸を押して離れる。
「……辰彦、腹減ってるだろ?夕飯、できてるよ」
オレは、辰彦の言葉には何も答えず、逃げるようにキッチンへと向かった。
辰彦の視線が、何か言いたそうだったけど、無理矢理話題を変えた。
「うん、腹は減ってるかな。毎日、由良が作ってくれる飯が僕の楽しみだから」
辰彦は一瞬何か言いたそうだったけど、嬉しそうな笑みを浮かべて返事をしてくれた。
うん。今日は、この話題はこれで終わり。
いつか、別れがくるのはわかっているから、今は……
まだ、もう少しだけ……
◇ ◇ ◇
夜、隣で熟睡している辰彦の横顔を見て、小さなため息がまた漏れ出てしまう。
暗闇の中、月明かりに照らされた彼のシャープな輪郭と、穏やかな寝息が、まるでこの瞬間が永遠に続くかのような錯覚を与える。
今日も、また言えなかった……
一緒に暮らすようになって、4年。
オレも26歳になった……
仕事は、安定しているから、新しく部屋を借りるのも問題ないと思う。
ごろんと寝返りを打って、白い天井を見つめる。
身体はまだ昨夜の熱を覚えている。
うなじの噛み痕は、触れるたびにジクジクとした鈍い痛みが走る。
でも、オレはこの痛みが嫌いじゃない。
辰彦がオレを求めてくれる証だから。
でも、この関係はいつまで続くんだろう。
辰彦が『番』を見つけたら、オレはどうなるんだろう……
そのとき、オレは笑って別れることができるんだろうか……
ちゃんと、諦めることができるんだろうか……
胸の奥で渦巻く不安が、冷たい刃のように心を刺す。
携帯を手に取り、辰彦とのメッセージの履歴を眺める。
愛の言葉と、日常の他愛ないやり取り。
それが、オレと辰彦の5年間の全てだ。
『由良、早く会いたい』
『今夜は遅くなる、ごめん』
『由良、愛してる』
そんな短いメッセージひとつひとつに、辰彦の温もりと笑顔が詰まっている。
こんな幸せな時間が、いつまでも続くとは思っていない。
ちゃんと、理解しているつもりだから……
この関係は、辰彦にとっての気まぐれかもしれない。
オレがどんなに愛していても、辰彦がΩの番を見つけたとき、オレはただの過去になる。
「もう少しだけ……あと少しだけ、そばにいさせてほしいなぁ……」
誰に言うでもなく、呟いた言葉は、夜の闇に溶けるように消えた。
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