121 / 203
異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 後半)
過去話 黒夜と緑②
しおりを挟む
……………………………………………………………
過去話 黒夜と緑②
………………………………………………………………
緑 24歳
黒夜 76歳(人間換算 15歳)
※黒夜side
………………………………………………………………
突然、緑が僕に別れを切り出した。
緑「黒夜君、今まで私と
友達になってくれてありがとう
11年間、とても楽しかった」
「…急にどうしたの
なんか、別れの挨拶みたいだ……」
冗談だと思い、緑を見たら
緑は泣きそうな顔になっていた。
「……ねぇ、それ本気で言っているの」
緑「………………うん…」
ガシッ!!(黒夜に肩を掴まれる)
「何で?!僕は嫌だ!!
いきなり過ぎるよ
納得できない!理由を言って!!」
緑「……私だって本当は嫌だよ
……でも もう駄目なの
私だけの都合で決められない
決めたら…みんな不幸になっちゃうよ」
「…どういう事?」
緑「…私ね…けっ結婚する事になったの
好きでもない人と…結婚したら
遠くへ引越しもする
…もう此処には居られないの」
「結婚……遠くへ行っちゃう…」
緑「この結婚はね
職場仲間に害が及ばない為の…最善策なの
私の両親が利益の為だけに決めた事だから
断ったら…あの人達、絶対何かする」
「……無視しちゃえば
いいじゃん…そんなの…
緑だけでも逃げてよ!!
なんなら僕、協力するからさぁ!」
結婚…なんてしたら、
緑、いつか子供を作るんだよね
その男と交わるんだよね…
情事の姿や緑と知らない男と子供が
手をつなぎ合っている姿を想像したら、
腹の底からぐつぐつと熱くなり
まだ見ぬ結婚相手に殺意が湧いた。
たとえ、緑が良くても
そんなの僕が絶対に許さない
緑「ううん…私には出来ないよ
職場仲間を裏切るなんて…
それに…黒夜君もあと1年で
修行が終わる、終わったら
元の世界へ帰るんだよね」
「そうだよ…でもっそれは
僕だけじゃなく…」
緑も一緒に僕の世界へ行くんだよと
言おうとした瞬間
バッ!!と僕の目の前に
紙袋を出された。
緑「はいっこれ!黒夜君の大好きな
『豆大福』最後に一緒に食べない?
黒夜君のお疲れ様会も兼ねて」
「…お疲れ様会って……」
緑「黒夜君、今までずっと修行
頑張ったんだよね
やっと元の世界へ戻れるし、
これからだと言うのに…
私、【親友】の未来を潰したくないの」
「緑…僕の為にそこまで…分かったよ
緑の最後の願い叶えてあげる」
口では納得した風に言ったけど、
全く納得できなかった。
分かっている 僕の為に緑は
別れを切り出している事ぐらい
種族だって違う、
歳の取り方だって違う、
それを踏まえた上で彼女は……
でも…ごめんね緑
僕はそこまで理解できる程
大人じゃないんだ
他の男と結婚する?
近い将来、子どもを作る可能性が
あるかもしれないって?
…冗談じゃない!!!
緑に触れていいのは僕だけだ!
子供だって僕と緑の子供に決まってるだろ!
ふざけんな!
…こうなったら、呉紅店主から
受け取った『薬』を使うしかない…
彼女が僕を親友だと思っていても
…関係ない
緑「黒夜君…ありがとう
じゃあ、私が準備を……」
「緑はそこに座ってて
最後ぐらい僕にやらせてよ
だから待ってて…」
にこっと笑い、
僕は緑を縁側に座らせて
お茶を準備する為、奥の部屋へ行った。
そして…
お茶の準備を完了して
「……これで緑は…僕のものに……」
ザー…と音を立てて
湯呑みの片方に、
あの『薬』を入れた。
過去話 黒夜と緑②
………………………………………………………………
緑 24歳
黒夜 76歳(人間換算 15歳)
※黒夜side
………………………………………………………………
突然、緑が僕に別れを切り出した。
緑「黒夜君、今まで私と
友達になってくれてありがとう
11年間、とても楽しかった」
「…急にどうしたの
なんか、別れの挨拶みたいだ……」
冗談だと思い、緑を見たら
緑は泣きそうな顔になっていた。
「……ねぇ、それ本気で言っているの」
緑「………………うん…」
ガシッ!!(黒夜に肩を掴まれる)
「何で?!僕は嫌だ!!
いきなり過ぎるよ
納得できない!理由を言って!!」
緑「……私だって本当は嫌だよ
……でも もう駄目なの
私だけの都合で決められない
決めたら…みんな不幸になっちゃうよ」
「…どういう事?」
緑「…私ね…けっ結婚する事になったの
好きでもない人と…結婚したら
遠くへ引越しもする
…もう此処には居られないの」
「結婚……遠くへ行っちゃう…」
緑「この結婚はね
職場仲間に害が及ばない為の…最善策なの
私の両親が利益の為だけに決めた事だから
断ったら…あの人達、絶対何かする」
「……無視しちゃえば
いいじゃん…そんなの…
緑だけでも逃げてよ!!
なんなら僕、協力するからさぁ!」
結婚…なんてしたら、
緑、いつか子供を作るんだよね
その男と交わるんだよね…
情事の姿や緑と知らない男と子供が
手をつなぎ合っている姿を想像したら、
腹の底からぐつぐつと熱くなり
まだ見ぬ結婚相手に殺意が湧いた。
たとえ、緑が良くても
そんなの僕が絶対に許さない
緑「ううん…私には出来ないよ
職場仲間を裏切るなんて…
それに…黒夜君もあと1年で
修行が終わる、終わったら
元の世界へ帰るんだよね」
「そうだよ…でもっそれは
僕だけじゃなく…」
緑も一緒に僕の世界へ行くんだよと
言おうとした瞬間
バッ!!と僕の目の前に
紙袋を出された。
緑「はいっこれ!黒夜君の大好きな
『豆大福』最後に一緒に食べない?
黒夜君のお疲れ様会も兼ねて」
「…お疲れ様会って……」
緑「黒夜君、今までずっと修行
頑張ったんだよね
やっと元の世界へ戻れるし、
これからだと言うのに…
私、【親友】の未来を潰したくないの」
「緑…僕の為にそこまで…分かったよ
緑の最後の願い叶えてあげる」
口では納得した風に言ったけど、
全く納得できなかった。
分かっている 僕の為に緑は
別れを切り出している事ぐらい
種族だって違う、
歳の取り方だって違う、
それを踏まえた上で彼女は……
でも…ごめんね緑
僕はそこまで理解できる程
大人じゃないんだ
他の男と結婚する?
近い将来、子どもを作る可能性が
あるかもしれないって?
…冗談じゃない!!!
緑に触れていいのは僕だけだ!
子供だって僕と緑の子供に決まってるだろ!
ふざけんな!
…こうなったら、呉紅店主から
受け取った『薬』を使うしかない…
彼女が僕を親友だと思っていても
…関係ない
緑「黒夜君…ありがとう
じゃあ、私が準備を……」
「緑はそこに座ってて
最後ぐらい僕にやらせてよ
だから待ってて…」
にこっと笑い、
僕は緑を縁側に座らせて
お茶を準備する為、奥の部屋へ行った。
そして…
お茶の準備を完了して
「……これで緑は…僕のものに……」
ザー…と音を立てて
湯呑みの片方に、
あの『薬』を入れた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
217
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる