キッドナッパー

TERRA

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Day.3

18

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朝食を食べ終わった少年は、ふいにリモコンを手に取り、テレビをつけた。
画面には、朝のニュースが流れている。
「……防犯カメラの映像により、コンビニで買い物をしていた少年の姿が確認されました。」
テレビのアナウンサーの落ち着いた声が、モーテルの静けさを切り裂いた。

画面には、コンビニのレジでジュースとお菓子を持つ少年の姿が映し出されている。
青年は、コーヒーカップを手に取りながら、その映像をじっと見つめる。
「また、ガソリンスタンドの防犯カメラには、この少年と共にいたとみられる男性の姿が確認されています。」
映像が切り替わり、ガソリンスタンドの駐車場の映像が流れた。
そこには、青年が車の横に立っている姿。
画面の隅には、車のナンバープレートがぼんやりと映り込んでいる。
「この車の所有者は既に亡くなっており、盗難車の可能性も……。」
青年は眉をひそめた。

画面では、車の持ち主についての詳しい情報はぼかされている。
「警察は、この少年と男性の行方を追っており、目撃情報を求めています。」
アナウンサーの真剣な口調が、空気をさらに重くする。

青年はカップをゆっくりと置き、少年の方を見た。
少年は静かにテレビを見つめていた。
ジュースのコップを握ったまま、動きを止めている。
そして画面は街頭インタビューに切り替わり、世間の反応が流れ始めた。
しかし、青年はそれ以上見ることなく、静かにテレビの電源を切った。

部屋の中に、深い沈黙が落ちた。
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