異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件

自ら

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第3章 - ツンデレ令嬢と敏腕商人

第15話:商業ギルドからの招待

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 シャルロットが仲間に加わってから数日が経った。

 屋敷での生活は、以前にも増して賑やかになった。朝食の席には、クレア、リリエル、ミーナ、そしてシャルロットの四人が揃い、まるで花園のように華やかだ。それぞれの個性が、色とりどりの花のように咲き誇っている。

 シャルロットは、最初こそ戸惑っていたものの、今ではすっかり馴染んでいる。特にミーナとは仲が良く、よく一緒に遊んでいる姿を見かける。クレアやリリエルとも、徐々に打ち解けてきているようだった。

 そんなある日の午後、屋敷に一人の使者が訪れた。

「レン・タカミ様はいらっしゃいますか?」

 玄関に立っていたのは、立派な服を着た中年の男性だった。その態度からして、どこかの組織の使者だろう。

「俺がレンですが」

「これは失礼いたしました」

 男性は、丁寧に一礼した。

「私は、商業ギルド本部の者です。実は、ギルドマスターがレン様にぜひお会いしたいとのことで、参上いたしました」

「商業ギルド?」

 俺は、少し驚いた。冒険者ギルドには何度も行っているが、商業ギルドとは縁がなかった。

「はい。レン様の噂は、商業ギルドにも届いております。ぜひ、お話をお聞きしたいとのことです」

「分かりました。いつ伺えばいいですか?」

「できれば、今日中にお越しいただければ幸いです」

「今日? 急ですね」

「申し訳ございません。ですが、非常に重要な案件でして」

 使者の真剣な表情を見て、俺は頷いた。

「分かりました。すぐに準備します」

「ありがとうございます。お待ちしております」

 使者は、もう一度深々と礼をして去っていった。

 俺は、クレアたちに事情を説明した。

「商業ギルド? 一体、何の用だ?」

 クレアが、不思議そうに首を傾げる。

「分からないけど、行ってくる」

「私も行く」

 クレアが、即座に答える。

「私も」

 リリエルも続く。

「わたしも!」

 ミーナも元気よく手を挙げる。

「私も、ご一緒してもよろしいかしら?」

 シャルロットも、興味深そうに尋ねてくる。

「みんな来るのか? 商談になるかもしれないぞ」

「構わない。お前が行くなら、私も行く」

 クレアが、強い口調で言う。

「私も、商業というものに興味がある」

 リリエルも、静かに答える。

「レンおにいちゃんと一緒!」

 ミーナは、もう決定事項だと言わんばかりに俺の手を握る。

「商業ギルドなら、私の知識が役立つかもしれないわ」

 シャルロットも、自信ありげに言う。

「じゃあ、みんなで行くか」

 こうして、俺たちは商業ギルド本部へと向かった。

 商業ギルド本部は、街の中心部に位置する立派な建物だった。

 三階建ての豪華な造りで、正面には大きな看板が掲げられている。『商業ギルド本部』と金色の文字で書かれていて、その存在感は圧倒的だ。まるで、ここが街の経済の中心であることを誇示しているかのようだった。

 建物の前には、多くの商人たちが行き交っている。皆、忙しそうに書類を抱えたり、仲間と商談をしたりしている。その活気は、冒険者ギルドとは一味違う、独特の雰囲気を醸し出していた。

「すごい人だな」

「ああ。さすがは商業ギルドだ」

 クレアが、感心したように呟く。

 俺たちは、建物の中へと入った。

 内部は、外観以上に豪華だった。大理石の床、高い天井、そして壁には様々な商品の絵画が飾られている。受付には、美しい女性が数人座っていて、来客を丁寧に案内している。

「ご予約のレン・タカミ様ですね。お待ちしておりました」

 受付の女性が、俺たちを見て笑顔で迎えてくれた。

「こちらへどうぞ」

 案内されたのは、三階の最上階にある広い部屋だった。

 部屋の中央には、大きな円卓が置かれている。そして、その奥の席には、立派な髭を蓄えた老人が座っていた。恐らく、ギルドマスターだろう。

「ようこそ、レン殿。お待ちしておりました」

 ギルドマスターが、穏やかな笑みを浮かべながら立ち上がった。

「私は、商業ギルドのマスター、エドワードと申します」

「レン・タカミです。こちらは、私の仲間です」

 俺は、クレアたちを紹介した。

「これはまた、美しい方々ばかりで」

 エドワードは、満足そうに頷いた。

「さて、本題に入りましょう。実は、レン殿にぜひお会いしたい者がおります」

 エドワードが手を上げると、部屋の隅にあった扉が開いた。

 そこから現れたのは——

 黒髪をショートカットにした、褐色の肌の女性だった。

 年齢は二十代半ばくらいだろうか。赤いスーツを着こなし、その姿は凛としていて、まるで炎のような存在感を放っている。琥珀色の瞳は鋭く、だがどこか親しみやすい光も宿っていた。

「よぉ、あんたが噂のレンかい?」

 女性は、気さくな口調で俺に話しかけてきた。その態度には、貴族のような堅苦しさは微塵もなく、むしろ街の姐さんのような親しみやすさがあった。

「面白そうな男だって聞いてたけど、本当みたいだね」

「面白そう...?」

 俺は、少し困惑した。

「ああ。あんた、街を何度も救ったんだって? それに、魔物をあっという間に倒す力があるとか」

 女性は、俺の周りをぐるりと回りながら観察している。まるで、商品の価値を見定める商人のような眼差しだ。

「私はレイラ。商業ギルドの敏腕商人ってところかな」

 レイラと名乗った女性は、自信満々に胸を張った。

「レイラ...」

「ああ。よろしくね、相棒」

「相棒?」

「まあ、これからそうなる予定だからさ」

 レイラは、いたずらっぽく笑った。その笑顔は、まるで悪戯を企む子供のようで、だが同時に何か大きな計画を秘めているようにも見えた。

「どういうことですか?」

 エドワードが、咳払いをしながら説明を始めた。

「レン殿、実は我々商業ギルドは、あなたに提案があるのです」

「提案?」

「はい。あなたには、創造魔法が使えると聞いております」

「ええ、まあ」

「その力を、我々の商売に使わせていただけないでしょうか」

 エドワードの言葉に、俺は少し驚いた。

「商売に...?」

「ああ」

 今度は、レイラが口を開いた。

「あんたの創造魔法で、希少なアイテムを作る。で、あたしがそれを高値で販売する。利益は折半。どう? 悪くない話でしょ?」

 レイラは、自信満々に腕を組んだ。

「つまり、俺の力を使ってビジネスをしたいと?」

「そういうこと。あたし、商売の才能には自信があるんだ。あんたの力と、あたしの才能を組み合わせれば、絶対に儲かる」

 レイラの目は、まるで獲物を見つけた鷹のように輝いていた。

「でも、希少なアイテムを大量に作ったら、価値が下がるんじゃないか?」

「いい質問だね」

 レイラは、満足そうに頷いた。

「だから、量は制限する。月に数個だけ。そうすれば、希少性は保たれる」

「なるほど...」

「それに、あたしが売るのは本当に必要な人だけ。金持ちに高く売りつけるんじゃなくて、困ってる人に適正価格で売る」

 レイラの言葉には、商人としての誇りが滲み出ていた。

「悪くない話だな」

 俺は、素直にそう思った。自分の力が、誰かの役に立つなら嬉しい。それに、レイラという人物も興味深い。

「じゃあ、契約成立?」

「ああ。よろしく頼む」

 俺が手を差し出すと、レイラは力強く握り返してくれた。その手は、温かくて、どこか安心感があった。

「よし! じゃ、相棒。これからよろしくね」

「相棒...か」

 俺は、少し照れくさくなった。

「あたし、あんたのこと気に入ったよ。いい男だ」

 レイラは、豪快に笑った。その笑い声は、まるで太陽のように明るく、周囲を照らすようだった。

 契約の話が終わると、エドワードが食事を用意してくれた。

「せっかくですから、お食事でも」

 広間には、豪華な料理が並べられた。肉料理、魚料理、サラダ、パン、そしてデザートまで。どれも一流の料理人が作ったものだろう。

 俺たちは、円卓を囲んで食事をした。

「レイラさん、商人として長いんですか?」

 クレアが、興味深そうに尋ねる。

「ん? まあ、十年くらいかな」

「十年...」

「ああ。最初は小さな雑貨屋から始めて、今じゃこうやってギルドの一員だ」

 レイラは、自慢げに胸を張る。

「苦労されたんですね」

 リリエルが、静かに言う。

「まあね。でも、後悔はしてないよ。商売は楽しいからさ」

 レイラの目は、まるで少年のように輝いていた。

「レイラおねえちゃん、かっこいい!」

 ミーナが、目を輝かせる。

「おねえちゃん、か。悪くないね」

 レイラは、ミーナの頭を撫でた。

 シャルロットは、少し警戒した様子でレイラを見ている。

「商人...ですの?」

「ああ。何か問題でも?」

「いえ...ただ、貴族としては、商人の方々とは距離を置くように教えられてきたもので」

「はは、堅苦しいね。まぁ、気にしないでよ。あたしは、身分とか関係なく付き合うタイプだから」

 レイラは、気さくに笑った。

「...そうですか」

 シャルロットは、少しだけ表情を緩めた。

 食事をしながら、俺たちは色々な話をした。

 レイラは、本当に話上手だった。商売の話、旅の話、そして時には冗談も交えて、場を盛り上げてくれる。その姿は、まるで熟練の語り部のようだった。

「あんた、本当に面白い男だね」

 レイラが、俺を見つめながら言った。

「そうか?」

「ああ。強いのに、偉ぶらない。優しいのに、甘くない。そういうバランスの取れた人間、なかなかいないよ」

 レイラの言葉には、嘘がなかった。その目は、真剣で、どこか尊敬の念すら込められているように見えた。

「ありがとう」

「礼を言われることじゃないさ。事実を述べただけだ」

 レイラは、また豪快に笑った。

 食事が終わると、俺たちは商業ギルドを後にした。

「また来るよ、相棒」

 レイラが、手を振りながら見送ってくれる。

「ああ。またな」

 俺も、手を振り返した。

 帰りの道中、クレアが口を開いた。

「レイラ...面白い人だったな」

「ああ。いい人だった」

「お前、また女を増やすつもりか?」

 クレアが、少し不機嫌そうに言う。

「別に、そんなつもりは...」

「でも、レイラはお前のことを気に入ってたぞ。あれは、ただのビジネスパートナーとしての目じゃなかった」

「...そうかな」

 俺は、少し照れくさくなった。

 リリエルが、冷静に分析する。

「確かに、レイラの視線には、特別な感情が含まれていた。恋愛感情の初期段階と推測される」

「リリエル、そういう分析はやめてくれ...」

「事実だ」

 ミーナが、くすくすと笑う。

「レンおにいちゃん、モテモテ!」

「モテモテって...」

 シャルロットは、少し複雑そうな表情をしている。

「...また、ライバルが増えるのかしら」

「ライバル?」

「何でもないわ」

 シャルロットは、ぷいっと顔を背けた。

 俺は、少し困惑しながらも、心の中では嬉しかった。

 レイラという、新しい仲間——いや、相棒ができた。

 これから、彼女とどんなビジネスをしていくのか。

 楽しみで仕方なかった。
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