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第一章 ヒロイン編
9.
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「今日の記念だよ。」
とうちの玄関先で細長い包みを渡され首をかしげながら開けてみるとあの一流の一級品だった金色のバラのネックレスが入っていた。
「カッカル!?これってあのアクセサリーじゃないですか!!」
目を見開きながらカルを見る。
しかもすごく高いこと知ってるから持ってるだけでも手が震えてくるじゃないですか!!
「リティに似合うと思ってね。これから学園に入学するそのお祝いも兼ねてるから学園にも付けてきてくれると嬉しいな。」
「こっこっ高価過ぎますわ。チラッと値段を見てしまったのです。とても私が買える値段ではございませんでしたわ。」
「リティ、何か勘違いしているよ。このアクセサリーは値段をつけてないから気にしないでいいんだよ。素直に喜んでくれると嬉しいな~ほらっ。」
私に有無を言わさずネックレスを首にかけてくるカル。
…………私だって年頃の女の子。アクセサリーに興味ないわけじゃないむしろ興味津々だ。
「キラキラ煌めいて綺麗ですね。」
自分の首元を見ながら素直に答えるとカルはそんな私を見て嬉しそうに微笑んでいた。
「これにはおまじないをしてあるんだ。学園でも何処でもリティを守ってくれるから身に付けてくれると嬉しいな。」
「わかりましたわ。おまじない付きのネックレスなんて素敵なもの他にないじゃないですか。大切にしますね。ありがとうございます。」
カルが優しく微笑んだので思わずドキッとしてしまいました。
やはり、カルは本物の王子様ですねこんなモブな私でさえも見惚れてしまいますわ。
それにしても今日はヒロインへのお買い物とばかり思ってましたが、何一つ買わずに一緒にお出掛けしたみたいになってしまいましたが良かったのでしょうか。。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
「明日はいよいよ入学式だな。学園まで一緒にリティと行ける日を楽しみにしてたよ。」
「クラリスお兄様、私も一緒に行ける日を楽しみにしておりましたぁ。これから毎日クラリスお兄様を学園でも見ることができるのは嬉しいです。」
最近は寝る前にクラリスお兄様が私のお部屋に来てくれてソファーでお話をしています。
クラリスお兄様と話してると眠くなってそのまま寝てしまった私をベッドに寝かせてくれてますが、一緒に寝ることがなくなってしまって寂しい毎日です。
だからこそ、この寝る前の時間は私にとって最優先事項なのです!!
「ん?リティその首に付けてるネックレスは初めて見るな。」
「ああ、これは数日前にカル……カルティド殿下とお買い物を行った時に記念にと貰いました。金色のバラが煌めいていて綺麗で気に入ってます。私を守ってくれるようおまじないもしていると言われたのでずっとつけていまして………。」
クラリスお兄様ははぁ……とため息を吐いて、
「カルティドが楽しかったと言ってはいたがそのネックレス…………本気だな。俺の口からはまだ言えない…………がリティも覚悟が必要になるだろうな。」
このネックレスによって私の人生が大きく揺れ動いていることを私はまだ知らない。
とうちの玄関先で細長い包みを渡され首をかしげながら開けてみるとあの一流の一級品だった金色のバラのネックレスが入っていた。
「カッカル!?これってあのアクセサリーじゃないですか!!」
目を見開きながらカルを見る。
しかもすごく高いこと知ってるから持ってるだけでも手が震えてくるじゃないですか!!
「リティに似合うと思ってね。これから学園に入学するそのお祝いも兼ねてるから学園にも付けてきてくれると嬉しいな。」
「こっこっ高価過ぎますわ。チラッと値段を見てしまったのです。とても私が買える値段ではございませんでしたわ。」
「リティ、何か勘違いしているよ。このアクセサリーは値段をつけてないから気にしないでいいんだよ。素直に喜んでくれると嬉しいな~ほらっ。」
私に有無を言わさずネックレスを首にかけてくるカル。
…………私だって年頃の女の子。アクセサリーに興味ないわけじゃないむしろ興味津々だ。
「キラキラ煌めいて綺麗ですね。」
自分の首元を見ながら素直に答えるとカルはそんな私を見て嬉しそうに微笑んでいた。
「これにはおまじないをしてあるんだ。学園でも何処でもリティを守ってくれるから身に付けてくれると嬉しいな。」
「わかりましたわ。おまじない付きのネックレスなんて素敵なもの他にないじゃないですか。大切にしますね。ありがとうございます。」
カルが優しく微笑んだので思わずドキッとしてしまいました。
やはり、カルは本物の王子様ですねこんなモブな私でさえも見惚れてしまいますわ。
それにしても今日はヒロインへのお買い物とばかり思ってましたが、何一つ買わずに一緒にお出掛けしたみたいになってしまいましたが良かったのでしょうか。。
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「明日はいよいよ入学式だな。学園まで一緒にリティと行ける日を楽しみにしてたよ。」
「クラリスお兄様、私も一緒に行ける日を楽しみにしておりましたぁ。これから毎日クラリスお兄様を学園でも見ることができるのは嬉しいです。」
最近は寝る前にクラリスお兄様が私のお部屋に来てくれてソファーでお話をしています。
クラリスお兄様と話してると眠くなってそのまま寝てしまった私をベッドに寝かせてくれてますが、一緒に寝ることがなくなってしまって寂しい毎日です。
だからこそ、この寝る前の時間は私にとって最優先事項なのです!!
「ん?リティその首に付けてるネックレスは初めて見るな。」
「ああ、これは数日前にカル……カルティド殿下とお買い物を行った時に記念にと貰いました。金色のバラが煌めいていて綺麗で気に入ってます。私を守ってくれるようおまじないもしていると言われたのでずっとつけていまして………。」
クラリスお兄様ははぁ……とため息を吐いて、
「カルティドが楽しかったと言ってはいたがそのネックレス…………本気だな。俺の口からはまだ言えない…………がリティも覚悟が必要になるだろうな。」
このネックレスによって私の人生が大きく揺れ動いていることを私はまだ知らない。
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