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第一章 ヒロイン編
21.
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あれから数分離れてくれませんでしたわ。
爆弾発言をしてあまりにも離れてくれないので、パニックになり思わず髪の毛をむしり取ろうかと思いましたがなんとか冷静になれましたわ。
カルのイメージがどんどんと塗り替えられていきますわね。
あんなに甘々だったのかしら?
戻るとお母様にお父様クラリスお兄様が心配して探してくれて、私を見つけるなり血相を変えて近づいてきた。
ほら………だから主役がいなくなると駄目だと言ったじゃないですか!なかなか戻ろうとせず私の胸に抱きついてるからですわ。
考えたら………変態です。カルって変態なのかしら?
「何処にいってたんだ!?」
「クラリスお兄様、すみません。私が疲れてカルが休ませてくれてたのですわ。」
そうです!
最初の目的は休むための休憩でしたのにカルのせいで休むどころか心身休めてませんが!?
「まだ社交界デビューもしていないのにこれだけ挨拶回りをしたんだ。疲れていたからね。」
私にあんなことしたのに悪びれるどころかしれっとしていますわ。
カル………いい性格してますわね。
「そうですか。殿下うちのリティの気遣っていただきありがとうございます。」
「いえいえ。リティは大事な俺の婚約者ですからね。これからは学園でも気にかけますよ。」
「これはこれは頼もしいですな。学園生活安心ですな。リティこんなに思いやりのある殿下の婚約者になれてよかったな。」
「リティよかったわね。」
カルに笑顔で対応するお父様とお母様だがクラリスお兄様は怪しんでる顔だった。
私もカルが怪しいですわ。………だって学園でもぴったりとくっついてきそうで鬱陶しいですとは口には出しませんが、今までのカルの行動からして学年が違うのだから四六時中ではないにしても本当に行動を共にしそうですわ。
「カル、飲み物取りに行ってもよろしいでしょうか?」
すぐそこにドリンクが置かれてあるが、カルが私の腰を引いているので一人では動けないのです。
お父様とお母様の前でも同じでしたしもう恥じらいだらけで慣れていってしまってる自分が恐ろしいですわ。
「う~ん…………すぐに戻っておいでね。」
すぐそこです!!
一メートルから二メートルくらいの距離ですわ!
すぐに帰ってきますよ。
…………カルは私を小さい子だと思ってますわね。
「カルティド、独占欲が強すぎるぞ。リティが困惑してるじゃないか。それに休憩室で何もしてないだろうな?」
「クラリス、まだしてないよ。抱き締めただけだ。今まで我慢してようやく婚約者としてリティを独占できるようになったんだ。これくらいいいだろ。それに他の令息達に牽制を込めて。」
「………はぁ、、俺の可愛い妹だ。やり過ぎないようにな。」
「やり過ぎなわけないだろ。リティに婚約申し込みが何通も届いていたこと知らないとでも?」
「……………………やはりお前だったのか。申し込みをしてきた数日後には怯えながら取り消しを言われることが立て続けにあってな。何をしたんだか。」
「そうだな、家の横領・愛人・性癖…………色々と暴いただけだ。」
「リティの為だけにそこまで…お前リティへの執着が恐ろしいな。」
「俺はリティを手に入れるためならなんだってする。」
ドリンクを持って戻ってくると、不敵な笑みを浮かべながら話すカルから恐ろしいことが聞こえてきましたわ。
爆弾発言をしてあまりにも離れてくれないので、パニックになり思わず髪の毛をむしり取ろうかと思いましたがなんとか冷静になれましたわ。
カルのイメージがどんどんと塗り替えられていきますわね。
あんなに甘々だったのかしら?
戻るとお母様にお父様クラリスお兄様が心配して探してくれて、私を見つけるなり血相を変えて近づいてきた。
ほら………だから主役がいなくなると駄目だと言ったじゃないですか!なかなか戻ろうとせず私の胸に抱きついてるからですわ。
考えたら………変態です。カルって変態なのかしら?
「何処にいってたんだ!?」
「クラリスお兄様、すみません。私が疲れてカルが休ませてくれてたのですわ。」
そうです!
最初の目的は休むための休憩でしたのにカルのせいで休むどころか心身休めてませんが!?
「まだ社交界デビューもしていないのにこれだけ挨拶回りをしたんだ。疲れていたからね。」
私にあんなことしたのに悪びれるどころかしれっとしていますわ。
カル………いい性格してますわね。
「そうですか。殿下うちのリティの気遣っていただきありがとうございます。」
「いえいえ。リティは大事な俺の婚約者ですからね。これからは学園でも気にかけますよ。」
「これはこれは頼もしいですな。学園生活安心ですな。リティこんなに思いやりのある殿下の婚約者になれてよかったな。」
「リティよかったわね。」
カルに笑顔で対応するお父様とお母様だがクラリスお兄様は怪しんでる顔だった。
私もカルが怪しいですわ。………だって学園でもぴったりとくっついてきそうで鬱陶しいですとは口には出しませんが、今までのカルの行動からして学年が違うのだから四六時中ではないにしても本当に行動を共にしそうですわ。
「カル、飲み物取りに行ってもよろしいでしょうか?」
すぐそこにドリンクが置かれてあるが、カルが私の腰を引いているので一人では動けないのです。
お父様とお母様の前でも同じでしたしもう恥じらいだらけで慣れていってしまってる自分が恐ろしいですわ。
「う~ん…………すぐに戻っておいでね。」
すぐそこです!!
一メートルから二メートルくらいの距離ですわ!
すぐに帰ってきますよ。
…………カルは私を小さい子だと思ってますわね。
「カルティド、独占欲が強すぎるぞ。リティが困惑してるじゃないか。それに休憩室で何もしてないだろうな?」
「クラリス、まだしてないよ。抱き締めただけだ。今まで我慢してようやく婚約者としてリティを独占できるようになったんだ。これくらいいいだろ。それに他の令息達に牽制を込めて。」
「………はぁ、、俺の可愛い妹だ。やり過ぎないようにな。」
「やり過ぎなわけないだろ。リティに婚約申し込みが何通も届いていたこと知らないとでも?」
「……………………やはりお前だったのか。申し込みをしてきた数日後には怯えながら取り消しを言われることが立て続けにあってな。何をしたんだか。」
「そうだな、家の横領・愛人・性癖…………色々と暴いただけだ。」
「リティの為だけにそこまで…お前リティへの執着が恐ろしいな。」
「俺はリティを手に入れるためならなんだってする。」
ドリンクを持って戻ってくると、不敵な笑みを浮かべながら話すカルから恐ろしいことが聞こえてきましたわ。
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