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第一章 ヒロイン編
33.
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「カルってモテますのね。」
王宮の園庭で優雅な仕草でお茶を飲んでいる目の前のカルを見ながら先日の学園のことを思い出しため息をついてしまいました。
王子様で憧れる人はいることはわかっておりましたが、あんなに本気に好かれているとは………一人はめんどくさいご令嬢でもう一人はこのゲームの主人公ときました。
二人とも積極的で私にも攻撃的でしたわ。
先がおもいやられます。
「リティに喧嘩を売ったイークス嬢にモーリス嬢だっけ?」
「………そうですわ。さすが情報が早いですわね。」
「当たり前だ。俺のリティに喧嘩を吹っ掛けた令嬢達だからね。」
カルって怖いですわね。
私が何かされたらどんな仕返しをするのか考えただけで恐ろしいですわ。
「私もファシリック公爵家の一員です。簡単に負けたりはしませんわ。むしろ売られた喧嘩は受けてたちます。」
「リティはかっこいいな。大丈夫だよ。俺が守るからリティは俺の背中を見ていてくれるだけで。」
「ふふっ。私の婚約者は頼もしいですわ。」
カルは本当に頼もしいですね。
そんなところ頼りになるお兄ちゃん的な感覚でしたが、まさか婚約者になり私自身もカルに惹かれ好きになってしまうとは思いませんでしたわ。
突然カルが立ち上がり、座っている私を抱きしめた。
突然はやめてください。
口に含んだばっかりでビックリして噴き出しそうになりましたわ。
危うく皇太子のカルに王宮で口に含んだ紅茶を吹っ掛けるというとんでもない不敬極まりないことをするところでしたわ。
「カッカル、紅茶を吹き出し紅茶まみれにカルをするところでしたわ。」
「いいね!リティの含んだ紅茶を吹っ掛けられるなんて美味しそうだ!」
笑顔でとんでもない返しをされてゴクンと全部一気飲みでした。
へっへへへへ変態がここにおりますわ。
私は今カルという変態に抱きしめられて危険です。
「なんてことを言うんですか!?カル変態みたいですわ。離れてください。」
「酷いなぁ~。俺はリティの唾液が含まれた紅茶をかけられたいだけなのにな。」
なんて!?あまりの発言に一瞬頭が真っ白になりましたわ。
変態と言ってすみません、ド変態でしたわ。
「不敬承知で言います。カル変態です。」
ジトーと目で睨むとカルはクスクス笑い私の頬にチュッとキスをした。
「なっ………外ですわ。」
「ずっと好きだったんだ。変態でいいじゃないか!リティの全部が愛しいよ。本当は今すぐリティの全てを手にいれたいのにな。外では恥ずかしがるから抑えてるだけだ。後で部屋に行こうな。」
カル、落ち着きましょう。
部屋に行くとヤバイ気がするのは私の気のせいでしょうか?
目がギラギラしていていろんな意味で恐ろしいですわ。
カルの気持ちはとても……痛いほど伝わってきます。
何故そんなに私のことを想ってくれるのか不思議ですが嬉しくも思います。
このときは明日突然訪れる出来事を知るよしもなく、結局部屋に連れていかれ濃厚な口づけを長い時間繰り返され、その間ずっと離してはくれませんでした。
私はカルに翻弄されまくりですわ。
王宮の園庭で優雅な仕草でお茶を飲んでいる目の前のカルを見ながら先日の学園のことを思い出しため息をついてしまいました。
王子様で憧れる人はいることはわかっておりましたが、あんなに本気に好かれているとは………一人はめんどくさいご令嬢でもう一人はこのゲームの主人公ときました。
二人とも積極的で私にも攻撃的でしたわ。
先がおもいやられます。
「リティに喧嘩を売ったイークス嬢にモーリス嬢だっけ?」
「………そうですわ。さすが情報が早いですわね。」
「当たり前だ。俺のリティに喧嘩を吹っ掛けた令嬢達だからね。」
カルって怖いですわね。
私が何かされたらどんな仕返しをするのか考えただけで恐ろしいですわ。
「私もファシリック公爵家の一員です。簡単に負けたりはしませんわ。むしろ売られた喧嘩は受けてたちます。」
「リティはかっこいいな。大丈夫だよ。俺が守るからリティは俺の背中を見ていてくれるだけで。」
「ふふっ。私の婚約者は頼もしいですわ。」
カルは本当に頼もしいですね。
そんなところ頼りになるお兄ちゃん的な感覚でしたが、まさか婚約者になり私自身もカルに惹かれ好きになってしまうとは思いませんでしたわ。
突然カルが立ち上がり、座っている私を抱きしめた。
突然はやめてください。
口に含んだばっかりでビックリして噴き出しそうになりましたわ。
危うく皇太子のカルに王宮で口に含んだ紅茶を吹っ掛けるというとんでもない不敬極まりないことをするところでしたわ。
「カッカル、紅茶を吹き出し紅茶まみれにカルをするところでしたわ。」
「いいね!リティの含んだ紅茶を吹っ掛けられるなんて美味しそうだ!」
笑顔でとんでもない返しをされてゴクンと全部一気飲みでした。
へっへへへへ変態がここにおりますわ。
私は今カルという変態に抱きしめられて危険です。
「なんてことを言うんですか!?カル変態みたいですわ。離れてください。」
「酷いなぁ~。俺はリティの唾液が含まれた紅茶をかけられたいだけなのにな。」
なんて!?あまりの発言に一瞬頭が真っ白になりましたわ。
変態と言ってすみません、ド変態でしたわ。
「不敬承知で言います。カル変態です。」
ジトーと目で睨むとカルはクスクス笑い私の頬にチュッとキスをした。
「なっ………外ですわ。」
「ずっと好きだったんだ。変態でいいじゃないか!リティの全部が愛しいよ。本当は今すぐリティの全てを手にいれたいのにな。外では恥ずかしがるから抑えてるだけだ。後で部屋に行こうな。」
カル、落ち着きましょう。
部屋に行くとヤバイ気がするのは私の気のせいでしょうか?
目がギラギラしていていろんな意味で恐ろしいですわ。
カルの気持ちはとても……痛いほど伝わってきます。
何故そんなに私のことを想ってくれるのか不思議ですが嬉しくも思います。
このときは明日突然訪れる出来事を知るよしもなく、結局部屋に連れていかれ濃厚な口づけを長い時間繰り返され、その間ずっと離してはくれませんでした。
私はカルに翻弄されまくりですわ。
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