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第一章 ヒロイン編
64.
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「マシューリ皇太子に殴りかかるかと思ったよ。」
クラリスが俺の顔を見るなりため息をつきながら言ってきた。
「お前なそんなことするかよ。仮にも隣国の皇太子にそんなことはできないだろ。」
「いや、リティ絡みのお前ならやりかねない。今だってリティを家に帰さないで手元に閉じ込めているだろ。」
俺の印象はどうなってるんだ?と思う反面クラリスはよくわかってる。
あの時は手を切り落としそうなところを我慢したんだよな。
マシューリも魔力が強い方だからエスト・グレニチェと同じくネックレスの魔法が効かない。
俺にも少々の理性はあるが、次はないな。
「まあ次はないとわからせないとな。それに閉じ込めていない。じっくり愛して俺の腕の中で眠らせてるだけだ。」
「………敵には回したくないよ。隣国の皇太子だ、国同士の争いにならないよう絶対に慎重にな。一言言っておくが、リティが了承してるから俺達は何も言わないだけで普通はお前の行動は監禁だからな。」
睨んだわけではないが少し後ずさった仕草をしたクラリスを見て、マシューリとのことを考えてると苛ついて鋭い目をしていたのかもしれない。
「リティのことは俺直々にお世話してるから問題ない。それにマシューリが訪ねてきたんだって?リティに逢うためだろ!?落ち着いたら時期を見て帰宅させよう。マシューリのことはそんなに心配するなって。リティに絡まない限り友好だ。」
「………不安しかないな。」
十分譲歩してるから問題ない………がクラリスからしたら不安らしいから笑顔を送ることにしよう。
「マシューリのこともあるが動きがあったとさっきイグルスから報告があった。もうすぐ到着するからクラリスも一緒にいてくれ。」
-----------
--------
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丸一日と声がかすれるくらい抱き潰されました。
気持ちよくて意識が飛び気絶するように寝るの繰り返しで………目が覚めるとカルの手がどこかしら触れていてずっと触られてましたが初めてカルが隣に寝ていません。
カルも公務もあるから私にばかり構ってられませんものね。
ふぅ、置いてあるワンピースを着用し、久し振りに洋服を着ましたわ。
カルといるといつも着てないような…………気がするだけではなく事実ですがスルーしましょう。
トントンとドアをノックされ身構えた。
私の部屋ではないことを思いだし返事していいものか迷っているとガチャリとドアを開けてはいってきたのは見たことないメイドでした。
「カルティド皇太子は?」
カルの部屋に無断で入るということは普通は罪が問われることです。
親しいメイドでしょうか?
そう考えると少しイラッとしましたわ。
「…カルは今はおりませんわ。」
ニヤリと笑いながら近づいてくるから少し怖くなり後ずさるがさらに近づいてきて私の身体を舐め回すように見て
「ふふっ。肌がツヤツヤですね。カルティド皇太子にとても愛されていますね。羨ましいわ。」
囁くように言われてお腹に痛みを感じると同時にメイドの不敵に笑う顔を見ながら意識が遠のいていった。
クラリスが俺の顔を見るなりため息をつきながら言ってきた。
「お前なそんなことするかよ。仮にも隣国の皇太子にそんなことはできないだろ。」
「いや、リティ絡みのお前ならやりかねない。今だってリティを家に帰さないで手元に閉じ込めているだろ。」
俺の印象はどうなってるんだ?と思う反面クラリスはよくわかってる。
あの時は手を切り落としそうなところを我慢したんだよな。
マシューリも魔力が強い方だからエスト・グレニチェと同じくネックレスの魔法が効かない。
俺にも少々の理性はあるが、次はないな。
「まあ次はないとわからせないとな。それに閉じ込めていない。じっくり愛して俺の腕の中で眠らせてるだけだ。」
「………敵には回したくないよ。隣国の皇太子だ、国同士の争いにならないよう絶対に慎重にな。一言言っておくが、リティが了承してるから俺達は何も言わないだけで普通はお前の行動は監禁だからな。」
睨んだわけではないが少し後ずさった仕草をしたクラリスを見て、マシューリとのことを考えてると苛ついて鋭い目をしていたのかもしれない。
「リティのことは俺直々にお世話してるから問題ない。それにマシューリが訪ねてきたんだって?リティに逢うためだろ!?落ち着いたら時期を見て帰宅させよう。マシューリのことはそんなに心配するなって。リティに絡まない限り友好だ。」
「………不安しかないな。」
十分譲歩してるから問題ない………がクラリスからしたら不安らしいから笑顔を送ることにしよう。
「マシューリのこともあるが動きがあったとさっきイグルスから報告があった。もうすぐ到着するからクラリスも一緒にいてくれ。」
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丸一日と声がかすれるくらい抱き潰されました。
気持ちよくて意識が飛び気絶するように寝るの繰り返しで………目が覚めるとカルの手がどこかしら触れていてずっと触られてましたが初めてカルが隣に寝ていません。
カルも公務もあるから私にばかり構ってられませんものね。
ふぅ、置いてあるワンピースを着用し、久し振りに洋服を着ましたわ。
カルといるといつも着てないような…………気がするだけではなく事実ですがスルーしましょう。
トントンとドアをノックされ身構えた。
私の部屋ではないことを思いだし返事していいものか迷っているとガチャリとドアを開けてはいってきたのは見たことないメイドでした。
「カルティド皇太子は?」
カルの部屋に無断で入るということは普通は罪が問われることです。
親しいメイドでしょうか?
そう考えると少しイラッとしましたわ。
「…カルは今はおりませんわ。」
ニヤリと笑いながら近づいてくるから少し怖くなり後ずさるがさらに近づいてきて私の身体を舐め回すように見て
「ふふっ。肌がツヤツヤですね。カルティド皇太子にとても愛されていますね。羨ましいわ。」
囁くように言われてお腹に痛みを感じると同時にメイドの不敵に笑う顔を見ながら意識が遠のいていった。
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