67 / 98
第一章 ヒロイン編
67.
しおりを挟む
バシッと頬を叩かれ唇からタラーと血が垂れた。
痛い…………思いっきり叩きましたね。
「私の邪魔ばっかりしてウザいんだよ!!カルティドと私が結ばれるはずだったのに邪魔しやがって。」
いつものおしとやかな感じではなく口が悪くなってますが、普段からこんな感じの方なのでしょうか。
それにしても結構切れてしまったのでしょうか、口の中が血の味が充満してます。
「………モーリス男爵令嬢。これはあなたの仕業?」
「ええ、そうよ。あなたさえいなければカルティドは私を見てくれるわ。」
「いっ…………っ。」
髪の毛を掴まれ上を向いたとき血走った目をしたモーリス男爵令嬢と目が合う。
「いいわね~。なにも苦労せずに先に出会っただけでカルティドとくっつけるんだもの。でももう身を引いてほしいの。私が出会ったからもうあなたは必要ないわ。本当はブレーリ公爵令息にカルティドの側にいれない身体にしてもらう予定だったんだけど、何故か男があなたに触れられないのよね。とりあえずこの艶のある肌を傷だらけにしてあげようかな。ここにいるララ・サルコーは趣味が変わっていてね~あなたを気に入ると思ったのよ、ふふふ。」
なになになに?
恐ろしいことをスラスラ言われました!
いろんな突っ込みをしたいです。
あいつに…………考えただけでも身体が拒絶して無理です。もしそうなった時は舌噛んで死んだ方がましですわ。
触れられないが首もとにあるネックレスを感じながらカルが守ってくれてることに感謝です。
「私ね、昔からお人形さんがとっても好きなの。生きてる人間と違ってとても肌が綺麗で……でも間違っていたわ。ファシリック公爵令嬢ってとっっても綺麗な肌で私の理想そのものだわ。初めてよ生きてる人間をそんな風に思うのは。皇太子なんかよりも私が毎日お手入れをして大切にしてあげるわ。」
「私はそんな綺麗ではないし、あなたの期待に応えられないわ。」
うっとりと私を見つめてるララ・サルコー令嬢を震えながら見上げるとふふふっと笑い私の胸元のワンピースをビリッと破かれ胸半分が露になってとても恥ずかしいです。
「なっななななななにをしますの!?」
「ん~とっても素敵だわ。きめ細かい肌、胸の形もとても綺麗で大きさもある。整った顔に銀色の髪に濃い紫の瞳、う~んんんん。こんな生きてる人間がいるなんて最高だわ。」
私はいつか殺されるんじゃないだろうか。
この人は今の私を好きだろうけど年をとると変わるもの。
「もっと破いて見せろよ。リティアナはいい女に育ったな。はぁぁぁ触れたくなるな。触れられないのが残念だ。俺の手の中でめちゃくちゃにしたい。」
近づいてきて私の胸と顔を舐め回し鼻息を荒くして言う言葉に気持ち悪さだけが込み上げてくる。
「ちっ近寄らないで気持ち悪い。」
「はぁぁぁぁ。触れないのは酷だな。その胸に顔を埋めたい。」
ききききききききき気持ち悪い!!!!!
嫌な人に言われるとこんなに気持ち悪いんですね。
痛い…………思いっきり叩きましたね。
「私の邪魔ばっかりしてウザいんだよ!!カルティドと私が結ばれるはずだったのに邪魔しやがって。」
いつものおしとやかな感じではなく口が悪くなってますが、普段からこんな感じの方なのでしょうか。
それにしても結構切れてしまったのでしょうか、口の中が血の味が充満してます。
「………モーリス男爵令嬢。これはあなたの仕業?」
「ええ、そうよ。あなたさえいなければカルティドは私を見てくれるわ。」
「いっ…………っ。」
髪の毛を掴まれ上を向いたとき血走った目をしたモーリス男爵令嬢と目が合う。
「いいわね~。なにも苦労せずに先に出会っただけでカルティドとくっつけるんだもの。でももう身を引いてほしいの。私が出会ったからもうあなたは必要ないわ。本当はブレーリ公爵令息にカルティドの側にいれない身体にしてもらう予定だったんだけど、何故か男があなたに触れられないのよね。とりあえずこの艶のある肌を傷だらけにしてあげようかな。ここにいるララ・サルコーは趣味が変わっていてね~あなたを気に入ると思ったのよ、ふふふ。」
なになになに?
恐ろしいことをスラスラ言われました!
いろんな突っ込みをしたいです。
あいつに…………考えただけでも身体が拒絶して無理です。もしそうなった時は舌噛んで死んだ方がましですわ。
触れられないが首もとにあるネックレスを感じながらカルが守ってくれてることに感謝です。
「私ね、昔からお人形さんがとっても好きなの。生きてる人間と違ってとても肌が綺麗で……でも間違っていたわ。ファシリック公爵令嬢ってとっっても綺麗な肌で私の理想そのものだわ。初めてよ生きてる人間をそんな風に思うのは。皇太子なんかよりも私が毎日お手入れをして大切にしてあげるわ。」
「私はそんな綺麗ではないし、あなたの期待に応えられないわ。」
うっとりと私を見つめてるララ・サルコー令嬢を震えながら見上げるとふふふっと笑い私の胸元のワンピースをビリッと破かれ胸半分が露になってとても恥ずかしいです。
「なっななななななにをしますの!?」
「ん~とっても素敵だわ。きめ細かい肌、胸の形もとても綺麗で大きさもある。整った顔に銀色の髪に濃い紫の瞳、う~んんんん。こんな生きてる人間がいるなんて最高だわ。」
私はいつか殺されるんじゃないだろうか。
この人は今の私を好きだろうけど年をとると変わるもの。
「もっと破いて見せろよ。リティアナはいい女に育ったな。はぁぁぁ触れたくなるな。触れられないのが残念だ。俺の手の中でめちゃくちゃにしたい。」
近づいてきて私の胸と顔を舐め回し鼻息を荒くして言う言葉に気持ち悪さだけが込み上げてくる。
「ちっ近寄らないで気持ち悪い。」
「はぁぁぁぁ。触れないのは酷だな。その胸に顔を埋めたい。」
ききききききききき気持ち悪い!!!!!
嫌な人に言われるとこんなに気持ち悪いんですね。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
皇子の婚約者になりたくないので天の声に従いました
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
幼い頃から天の声が聞こえるシラク公爵の娘であるミレーヌ。
この天の声にはいろいろと助けられていた。父親の命を救ってくれたのもこの天の声。
そして、進学に向けて騎士科か魔導科を選択しなければならなくなったとき、助言をしてくれたのも天の声。
ミレーヌはこの天の声に従い、騎士科を選ぶことにした。
なぜなら、魔導科を選ぶと、皇子の婚約者という立派な役割がもれなくついてきてしまうからだ。
※完結しました。新年早々、クスっとしていただけたら幸いです。軽くお読みください。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる