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第二章 ダルニア王国編
9.
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「カルもクラリスお兄様も楽しく食べましょう?」
私の肩にはアザが出来てた………痛いはずだわ。
ケリウナ公爵令嬢どんだけ馬鹿力だしたのかしら?
お陰でカルやクラリスお兄様の機嫌が悪くてたまりませんわ。
「どう血祭りにあげようかな。」
「死に値する。」
いやいやいや、これくらいで値しません。
二人とも物騒なことをぶつぶつまた言ってますわ。
「二人とも私は大丈夫ですわ。私も…戦います。」
「「えっ!?」」
「…………そんなに驚くことですか?」
「リティは怒ると怖いからなぁ(笑)」
「ほどほどにな。」
そんなに怖くないのに………前にカルとのことを知っていながら絡んできて触られそうになったから男爵令息を殴り飛ばしてしまったけれど、あれは反射的というか相手が悪かったわ。
その裏で男爵令息を差し向けた子爵令嬢を呼び出して少しきつーくお話をしただけですのに、それ以来私を見るなり顔を青ざめて避けていく………私だって裏で操ってたような方と友達になれませんし、どこからかその件が漏れて噂になってしまい周りから浮いてしまったのはあの方達の自業自得です。
カルとクラリスお兄様に心配かけないようにしますね。
「ふふふ。私だってファシリック家の令嬢です。やられるばかりではありませんわ。」
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
「噂でもマシューリ殿下と何かあると思われたくない。」
カルの部屋のソファーで呟き、カルに抱きついたらぎゅっと抱き返してくれたから泣きそうになった。
カルが不安に思うかも………とつい抱きついたけれど、私の方が不安だったのかもしれない。
「大丈夫、俺は気にしてないよ。」
「……私を離さないでね。」
カルの胸に頬をぴったりとつけぎゅっと抱きつく。
自分が思ってるよりも不安なのかな………前よりもカルのことが好きになってるから噂でカルに捨てられるのが怖い。
「当たり前だ。リティを離すわけない。噂なんてすぐ消える。」
頭を撫でながらカルが安心するように言ってくれるから安心する。
「うん。」
『大丈夫だよ』と私を抱き締めて眠ってくれたカルのお陰で不安が安心に変わった。
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
「どうしてやろうかな。」
「他国の公爵だがファシリック家に喧嘩を売ったんだ問答無用だ。」
「だな。リティがやられた分は返させてもらう。」
「その顔相当怒ってるだろ。上乗せして返すつもりなのによく言うよ。」
真顔なのは自覚してる。
「いや~噂と聞き流していたが内容が耳障りで俺も我慢の限界でね。」
「出所はわかってたんだがだんだん尾ひれがついてきたから沈静化すべきだ。」
「早急にな。リティが不安がってて可愛いったらない。俺が噂に惑わされ離すわけないのにな。寝てるとき俺にしがみついてくるリティがたまらなく可愛いんだ。」
「実兄の前で惚気か。あの令嬢の断罪以降、カルティドへの想いも素直に表現するようになったもんな。その時の顔がデレてるのですぐわかる。」
リティは今まで遠慮がちというかなにかに怯えてて気持ちをあまり伝えてくれなかったがあの時以来リティが変わった。
素直に伝えてくれる気持ちがたまらなく嬉しいし、可愛い。
今日も夜は離してやれないな。
「さて、元凶を潰しにいくか。」
私の肩にはアザが出来てた………痛いはずだわ。
ケリウナ公爵令嬢どんだけ馬鹿力だしたのかしら?
お陰でカルやクラリスお兄様の機嫌が悪くてたまりませんわ。
「どう血祭りにあげようかな。」
「死に値する。」
いやいやいや、これくらいで値しません。
二人とも物騒なことをぶつぶつまた言ってますわ。
「二人とも私は大丈夫ですわ。私も…戦います。」
「「えっ!?」」
「…………そんなに驚くことですか?」
「リティは怒ると怖いからなぁ(笑)」
「ほどほどにな。」
そんなに怖くないのに………前にカルとのことを知っていながら絡んできて触られそうになったから男爵令息を殴り飛ばしてしまったけれど、あれは反射的というか相手が悪かったわ。
その裏で男爵令息を差し向けた子爵令嬢を呼び出して少しきつーくお話をしただけですのに、それ以来私を見るなり顔を青ざめて避けていく………私だって裏で操ってたような方と友達になれませんし、どこからかその件が漏れて噂になってしまい周りから浮いてしまったのはあの方達の自業自得です。
カルとクラリスお兄様に心配かけないようにしますね。
「ふふふ。私だってファシリック家の令嬢です。やられるばかりではありませんわ。」
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「噂でもマシューリ殿下と何かあると思われたくない。」
カルの部屋のソファーで呟き、カルに抱きついたらぎゅっと抱き返してくれたから泣きそうになった。
カルが不安に思うかも………とつい抱きついたけれど、私の方が不安だったのかもしれない。
「大丈夫、俺は気にしてないよ。」
「……私を離さないでね。」
カルの胸に頬をぴったりとつけぎゅっと抱きつく。
自分が思ってるよりも不安なのかな………前よりもカルのことが好きになってるから噂でカルに捨てられるのが怖い。
「当たり前だ。リティを離すわけない。噂なんてすぐ消える。」
頭を撫でながらカルが安心するように言ってくれるから安心する。
「うん。」
『大丈夫だよ』と私を抱き締めて眠ってくれたカルのお陰で不安が安心に変わった。
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「どうしてやろうかな。」
「他国の公爵だがファシリック家に喧嘩を売ったんだ問答無用だ。」
「だな。リティがやられた分は返させてもらう。」
「その顔相当怒ってるだろ。上乗せして返すつもりなのによく言うよ。」
真顔なのは自覚してる。
「いや~噂と聞き流していたが内容が耳障りで俺も我慢の限界でね。」
「出所はわかってたんだがだんだん尾ひれがついてきたから沈静化すべきだ。」
「早急にな。リティが不安がってて可愛いったらない。俺が噂に惑わされ離すわけないのにな。寝てるとき俺にしがみついてくるリティがたまらなく可愛いんだ。」
「実兄の前で惚気か。あの令嬢の断罪以降、カルティドへの想いも素直に表現するようになったもんな。その時の顔がデレてるのですぐわかる。」
リティは今まで遠慮がちというかなにかに怯えてて気持ちをあまり伝えてくれなかったがあの時以来リティが変わった。
素直に伝えてくれる気持ちがたまらなく嬉しいし、可愛い。
今日も夜は離してやれないな。
「さて、元凶を潰しにいくか。」
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