思い出の宝物を、一つだけください。

アンドーナツ

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19 償い

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ーーーーーーーーーーヴァス サイドーーーーーー

年若いメイドが、部屋にノックも無しに駆けつけてきた。あまりの不作法に、執事の顔が曇る。その執事も、若きメイドの話を聞き、慌てる。

まさか、昨日の今日で、森に入るなど思っても居なかった。それも、アホどもがカインを誘導した。アホども、終わったな。

アルには 何も言わずに、森に駆けつける用意をする。アルには、かの者と話して貰いたい。が、途中で俺が戦闘服を着ていたのを見て、方眉を上げたアルフォンスが居た。その様子に、背中に汗が流れる。

そのまま、アルを気にしていられないので、馬に乗り屋敷を後にする。

屋敷には、リコリスが居るから、上手く立ち回るだろう。

そのまま、カインの捜索の為に森に行く。途中エルヴァンに会ったので、話を聞きに行く。

エルヴァンが「父上。数人は、確保しましたが・・・。カイン様と数名の子供が、穴に引きずり込まれたままです。」と話す。

ため息を吐くヴァスが、「何人引きずり込まれた?カインの引きずられた穴は?」と聞く。

一人の隊員が。「それが、穴が無数に開いていて。奥に行けば行くほど、魔物の寝床になってる可能性が高く。その、場所が複数で分からないのです。」と話してくる。

義父が「先ほど、穴の特定にあやつが入っていった。しばし待て。」と話してくる。

そして穴の奥を偵察に行った、義兄が帰ってきた。

義兄が「昨日の事件で、無数の穴に繋がって居る。魔物のいくつかの寝床は分かった。が、奥に蜂が居たぞ。」と体についた土をはたき落としながら話す。

数を数える。俺 エルヴァン 義父 義兄 、まだ足らん。一撃で確実に倒せるの者が、居る。複数の隊員を連れて行けば、犠牲が増える可能性もある。

残りの者は、アホを守って貰わないと駄目だ。人数を割り振る義父が居た。そこに、ギリムが駆けつけてきた。

ギリムが「カインは、何処じゃ?」と聞いてきた。義父が「相変わらず。無愛想じゃな。」と話し始めた。

そこにアルが駆けつけてきた。アルが「ヴァス。穴に入るぞ。」と馬から下りてきた。

ヴァスが「穴が無数で、逃げ道もいくつかある。後処理で、叩きつぶしてたが、蜂がうろちょろしている」とため息を吐く。

アルが「蜂の巣に俺が行く。穴がいくつあるのか知らんが、全て叩け。蜂の巣に、全ての魔物を、誘導せよ。」と話す。

ヴァスが、「ちょ。そんな事をしたら、お前だけ、あの数の魔物を叩くのか?魔力が無いのに。」と話す。

アルが、「大丈夫だ。その方が早く、片がつくだろう。途中で、子供を見つけた者は、上に上がれ。逃げ道は、ここにしろ、後の者は入り口で叩け。」と言い。穴に入っていった。

義父が「アルなら大丈夫だ。そのまま、穴を叩きつぶしていけ。」と言い。奥に行く者と、入り口で叩く者が分けられる。

義父とギリムが入り口付近で、待機する。後は、皆穴に入っていく。そのまま、穴の奥に魔物を誘導する。

アルが入っていった、その後で魔物がアルの威圧で、巣穴に逃げていく。それをみて、穴を叩きつぶす。すると逃げ場が無くなった、魔物が奥に奥にと逃げていく。

数人の子供を抱えて、隊員が上ってきた。残りは、カインとあと一人・・・


巣の蜂はあらかた倒したが、女王蜂が、ぶんぶんうるさい。こちららに向かって来たのを、狩りとる。そして、誘導された魔物どもが、戦い始めた。その巣の中に、幼虫の餌となる、カインとアホが居た。

2人には、結界魔法が施されていたので、無傷だ。

二人の無事を確認し、蜂の巣を剣で切り裂く。すると中から、蜂の幼虫が出てきた、蜘蛛どもはそれを見て、幼虫を絡め取る。蜂と蜘蛛の、戦いを横目で見ながら、子供2人を回収しながら、穴を抜ける。

穴を抜けたらヴァス達が居たので、「消し飛ばせ。」と命を出す。そのまま、エルヴァンが、特級魔法を放ち、穴全体を焼く。森に火が移らないよう。八候が、水の結界を張り、穴の中だけ焼き尽くすよう、補助魔法を掛ける。

数時間経ち、炎が落ち着いた頃、土魔法で穴全体を埋めておく。ヴァスが「ご苦労さん。あっという間に終わったな。」と肩を叩いてきた。

子供達は魔法で眠らせたので、そのまま街に戻る。診療所に、今回の子供達を連れて行く。アホどもは、診療所のベッドに拘束させる。

カインを部屋に寝かせるように診療所の部屋に行く。ドアを開けた場所には、フールが居た。

そっとカインをベッドに寝かせ、その場を後にしようとすると、フールが話してきた。

ヒカリが「アルフォンス様。カインを助けてくださり、ありがとうございました。」とその後、無言のままだった。

お互い 何を話し、何を言えば良いのか、言葉が見付からない。

かの方が、「フール・・嫌。ヒカリ。俺が言えた義理じゃないのは、分かっている。良い子に、育ててくれて、ありがとう・・・・。」と頭を下げてきた。

私が「アルフォンス様。全てを、失わせたと・・・・聞きました。」俯くしか無い。

アルフォンス様が「嫌。元々、自力で築き上げた者では無い。だから、気にするな。」と頭をなでてくれた。

涙が止まらない、この人が、やはり好きだ。側にいたい。「アルフォンス様。魔力は、もう戻らないのですか?」と聞いて見る。

アルフォンス様が「魔力は、封じられてる。それだけだ。気にすることは無い。ヒカリ。すまない。お前を、捨てたこと・・・・今更だな。すまなかった。」と背を背けられた。

かの方の背中にしがみつく。「私は、貴方が無くした物の方が大きい。・・・私は・・・」と話す。

アルフォンス様が「無くした者は・・・ない。ヒカリ カイン ヴィアがいる。俺が、言えた義理ではないが、大切な者は、そこにある。だから・・・良いのだ。」としゃくり上げる私の背中を、優しくなでてくれる。

今話さないとまた、失う「アルフォンス様。あなた様が良いならば、契約を解除してください。私の希望は、皆で過ごしたい。」と願う。

アルフォンス様が、息をのむのが分かった。そして私が言う「これから先、私の側で、私達に償ってください。カインもヴィアも、貴方を待っています。」と泣きながら話す。

アルフォンス様の、戸惑いがあったが、契約の解除を願う。すると、2つの契約書が空中で燃え消えた。

アルフォンス様を見ると、今にも泣き出しそうな顔されている。

そしてアルフォンス様から「ヒカリ。今更だが、真名の交換をして欲しい。そして、君の側に立つ許しが欲しい。」と頭を下げられた。

ずーっと、頷くしか出来なかった。そしてアルフォンス様が、「真名を名乗った。アルフォンス・****・ルーファス・フォン・ドラニュアス。」とそしてヒカリが「ヒカリ・サイトウ」と言うと、お互いの絆に印を刻んだ。

するとカインが、目覚めたみたいで、私がカインに「お父さんだよ。」と話す。するとカインが、アルフォンス様に、抱きつき泣いた。

「父さん。もう何処にも行かないで・・・・」とずーっと泣いている。それを聞き。そっと、カインを抱きしめたいる。アルフォンス様が居た。





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