レオンライト叙事詩 〜異世界ガチで冒険した結果〜

加納ウノ

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第六話 盗賊団

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王室の中、国王は確かめさせるように言葉を置いた。
周りの人たちも俺の方をじっと見て、下手な動きをさせないようにしていた。

「、、、それは、、、つまり、、、」

動悸が激しくなってきた。別にやましいことは無いはずなのに、取り調べを受けているような感覚。震える声を必死に抑える。

「俺がその歩兵ってこと、、、です、、、か?、、、」

無意識に敬語になってしまった。俺はある程度距離が縮まると、冗談混じりでいつもの話し方のトーンにもどる癖がある。それを強制的にリセットされるほどこの場の空気は、俺のみに集められた視線と圧力はすごかった。

「話が早くて助かる。左様。
恐らく、というより十中八九、主で間違いなかろう。」

、、、考えられるのは1つ。転生直後、視界が真っ白になって見えなくなることがあった。多分その時だ。多分。

でも、、、それじゃやっぱり俺は魔術使ってたのか?

いや。今は考えないようにしよう。それより、、、

「どうする気、、、ですか。」

恐る恐る聞いてみた。

国王は背もたれに背をつけ、若干力を抜いたように話し始めた。

「別にどうもしない。たった今、主は自由を与えられたばかり。今更獄につなごうなどとはせん。」

、、、思ったよりもあっさりだな。
何かとんでもないことを言われるんじゃ無いかと思ったが。早とちりなら、それでいい。ーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー

あれだけの圧力をかけられた割には、あっさりと解放してくれた。
途中ジャスとも会った。これからどうする?と聞かれて、わからないけど、とりあえず兵士はやめるつもり。と話したら、号泣されて大変だった。

こうして俺の投獄生活は終わりを迎えた。

何はともあれ、まる4日振りのシャバの空気。最高だぜ!
とりあえずは、これからのことを考えよう。忘れちゃいないぜ。元の世界からずっと憧れ続けた冒険者!
ワクワクドキドキの冒険が俺を待ってるってわけだ!

もう夕方だし、何かするのは明日として、まずは冒険者にならなくちゃな。ただ、どうやったら冒険者になれるのかが、わかんねぇんだなこれが。

あ!そういえば、、、

俺は4日前の記憶を思い出す。フードを被ったあの人のことをーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーー王室にてーーー

国王とその重鎮3人が、何やら会議を開いていた。

3人の1人が話し出した。

「レミッドの件はなんとか収束しました。奴に加担していた者も明日以降、裁判にかけられます。」

「ご苦労、クライス。今回は主に大きく助けられた。」

国王がクライスという男に労いの言葉をかけた。

「いえ。国王にお仕えし、お役に立つことこそ、我々の喜びであり、誉なのです。」

クライス深々と頭を下げた。

少し間を置いて、大柄の男が話し出した。

「まぁそういうことだ国王様よぉ。俺たちはとっくの昔に、あんたに忠誠を誓った。どこまでもついて行くつもりだぜ。」

国王はその言葉に感慨深そうな顔をした。

「あぁ、ありがとうドルマン。クライス。」

国王は2人に礼を言った。そのあとすぐ、隣に居た老人が喋り出した。

「フフッ、昔から国王様は大人しいお方なのに、無茶をするところがありましたからなぁ。離れるに離れられませぬ。」

老人は笑いながらそう言った。
その言葉に国王も微笑んだ。

「すまぬな、バーフよ。苦労をかける。」

「フッ、今に始まったことではありませぬよ。」



和みもそこそこに、場の空気は固まった。

「さて、本題だが。主らも知っての通り、先の軍勢を退けた青年、レオンについてのことである。」

国王が切り出したのは、レオンのことであった。

「あの若造が、そうだってことですかい?」

「あぁ。その証拠に、非常によく酷似している。」

「!なんと、、、」

「これはまた唐突ですな。」

「でもよぉ、本人には自覚ねぇみたいだぜ?」

「確かに確証は無い。だが確信はある。」

「、、、まぁ、まだなんとも言えませぬな。」

「私ももう少し文献を漁ってみます。研究科の者が何か発見しているかもしれませんし。」

「俺は貿易商なんかで聞き入れますわ。情報も立派な商品ですからな。」

「頼んだ。2人とも。」


それから国王が、いくつか議題を出してその議会は終了した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー次の日。
俺は二階建ての大きな建物の前にいた。古くはあるがしっかりとした作りで、街の一角にドンと構えている。


そして看板には「ハンターギルド」と書かれていた。


そう!ここは王都中心に位置する冒険者ギルドである!

ーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ー数分前ー

さて、どうしようか。
冒険者になるって言ってもなにすればいいかわからねぇな。

何処かで冒険者登録するってのはわかる。大体そうだからな、アニメが。(?

そういえば「ギルド」があるって、レイナさん言ってたな。

そうだ!とりあえずレイナさんに会って、詳しい話を聞こう。うん、そうしよう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーそして現在に至る。

レオナさんは何かあればギルドにいる。と言っていた。俺はそれに頼ることにした。

よーし、行くぞ。俺の冒険。その第一歩だ!

ギィィ

軋む扉を開け中に入った。
中は思ったよりも賑やかだった。手前ではthe冒険者ってなりの奴らが酒を飲みながら何かを話し、大きな荷物を奥の受付で引き渡していた。掲示板には人がちらほら。料理を頼んだり、言い合いがあったり、まさにギルド!まさに冒険者!まさに異世界!
思えば俺異世界っぽいところ一回も言ってなかったよな。すぐ投獄されたし。

まぁ今はそんなことどうでもいい!とりあえず受付でレオナさんのことを聞いてみよう。

「ようこそハンターギルドへ!ご依頼ですか?」

受付嬢のお姉さんが元気よく訪ねてきた。

「あの、すいません。レイナ・クロードさんを探しているんですが。」

「レイナさんのお知り合いですか?」

「はい。そんなところで。」

「そうですねぇ、、、今は、、、申し訳ございません。今はいないようですね。」

え?
え?いないの?想定外だぞこりゃ。まぁいないもんは仕方ないか、、、

「じゃあ、冒険者登録したいんですけど、どうすればいいですか?」

「冒険者登録ですね。かしこまりました。冒険者登録には試験がございます。ではまず、こちらの書類に、名前、希望依頼、母印、種族をお願いします。」

書類にサインをし、渡した。希望依頼は「なんでも」にした。

「確認しました。ではこちらの魔石に触れてください。魔力量とレベル、使用可能な属性魔術を確認いたします。」

そういえば魔力量とかどうなんだ?ここにくる前に、魔力向上のスキルを買っておいたけど、、、もしかして超膨大な魔力量を保有してる!とか、失われたはずの属性を使える!とか、、、ありえる。なんたって俺は転生者だ。そんなチートじみたことが起こっても不思議では無い!

「はい。属性は、火、光。魔力量50、レベル8少し少なめですね?」

「、、、」




 、、、、、、別に、、、、、、ショックじゃねぇし、、、、、、




「では冒険者登録についての試験と、その詳細について、お話ししますね。」

受付嬢は元気に話を進めた。
すいません。その明るさが、苦しいです。

いかんいかん!切り替えなくては。まずは試験に受からねば!でも、まずいなペーパーは無理だぞ。

「試験内容は指定の魔物討伐、あるいは採取を行ってもらいます。そんなに難しい相手じゃありませんので、しっかりと準備して挑んでいただければ大丈夫だと思います。」

あ、なるほど。そういう感じね。よかった。

「指定の魔物というのは?」

「ロックスパイダーの討伐です。ロックスパイダーの表皮を1体分、納品してください。」

「わかりました。やってみます。」

「頑張ってくださいね!」

受付嬢は元気だ。

何はともあれ、さっさと試験に受からねば。

俺は準備に取り掛かった。
準備といっても、剣は兵舎から持ってきたやつだし、装備もまだない。私服だ。多分他にも準備はあるだろうし、どうするか、、、

「おい!兄ちゃん!ちょっといいかい?」

後ろから1人の冒険者が声をかけてきた。
見た感じかなり長いことやっている風だ。ベテランってやつだろう。

「ちょっと話を聞いちまったんだがな?お前、冒険者登録の試験受けるんだろ?」

「あぁそうだけど。」

「察するに、討伐のためにどんな準備をしたらいいのかわからない、ってとこだろ。」

「、、、その通りだ。」

「そこでだ!俺が冒険者としての心得をお前に教えてやろう!装備や準備する物、あったら便利なアイテムや狩場なんかだ。どうだ?」

、、、いきなり話しかけてきて、親切すぎる。はっきり言って怪しい、、、

だが、悪い話じゃない。少なくとも、今の俺じゃ試験に受かるなんてできそうにない。

情報と経験が圧倒的に足りない。

戦闘は前にスライムを倒した時、なんとなくだがうまく立ち回れるようになった。
でもこれに関しては、俺にはどうしようもできない。

俺はこの男に頼ることにした。

「、、、わかった。よろしくお願いするよ。」

「そうこなくっちゃ!新人の手助けも、冒険者の仕事だからな!」

コソコソ、、、

周りが少しざわついてるのは気になるが、今は準備だ。

「あ、そうだ!名乗ってなかったな。俺はバジス。よろしくな!」

「俺はレオンだ。よろしく。」

「おうよ!任せとけ!」

「じゃあ早速だけど、何を準備したらいいんだ?全くもってわかんないんだ。」

「そうだな。まずは装備を整えちまおうぜ!」ーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー俺たちは、武具屋に来ていた。壁や棚にびっしりと武器が揃えられていて、奥と入り口の付近には沢山の鎧が置かれていた。

うぉぉぉ‼︎‼︎‼︎男の憧れが今ここに!異世界感じるぜ~

「まずは鎧だな!そんな布切れ一枚じゃ、雑魚相手でも命が危ねぇ。」

バジスに適当な物を見繕ってもらった、、、のだが

「フルプレートアーマー‼︎これならどんな魔物も相手にできるぜ!」

「う~ん、、、そうだな、、、もう少し動きやすい方がいいかな?、、、あと、、、軽いやつ、、、うっ、、、」

圧死するところだった、、、あれは俺の手に負えない。
スピード重視でいこう。

「そうか?む!ならこれはどうだ?」

「それは?」

「スピード重視の軽装備だ。だが、防御力もなかなかだろう。」

これはよかった。シルバーの胸当ては、軽量ながらも強度は十分そうで、中心の胸の部分に赤い宝石が付いていた。

「これは?」

赤い宝石が気になった俺は、バジスに聞いてみた。

「おう、こいつは魔石だ。防御耐性が付与されてるな。」

なるほど、この宝石は魔石だったのか。

「魔石は空気中の魔力を貯める性質がある。裏に魔法陣が書いてあるだろ?魔石に貯められた魔力が魔法陣に流れて、魔法陣の効果が発動するって仕組みだ。」

裏を見ると確かに複雑な模様が、円に沿って掘られていた。

「こういうやつは、普通の防具より若干高いが、性能はある。本人の魔力は関係ねぇから、かなり重宝されてるぜ。」

なら、出来るだけ魔石のついているものを選ぶのが正しいか。

それから、肘まであるシルバーの小手、同色のすね当て。
黒いロングブーツとグローブ。腰付の小さいバックと腰に剣を佩くための腰当てを買った。

靴などの要らないものは買い取ってもらった。

そして何より、グローブと腰当て以外は全て魔石付きである。もちろん簡単な効果なものだが装飾としても申し分ない。

そもそも、白シャツ、黒いズボンに剣を腰に差したままで討伐に赴くなど死ににいくようなものだった。
我ながら恥ずかしい、、、

「装備はこれでよしっと。金はまだあるか?」

「あぁ、多くはないけど、まだあるよ。」

「なら次はポーションだな!」ーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー雑貨屋に来た。さて、やはりあったかポーション。あると思ったぜ!異世界だもんな!(?

棚の上にずらりと、色とりどりの小瓶が並んでいる。
買うのは回復ポーション、解毒ポーション、魔力ポーションの3つ。他にもいろいろ種類があったが、また今度にしよう。

バジスが言うには、ポーションは使い勝手がいいと言う。

その理由が、ポーションは魔力を消費しない。

魔石入りの防具と同様に魔力を消費せず、効果を得られる。水中の魔力を凝縮、それぞれに効果のある植物と共に煎じて作られる。口で言うのは簡単だが、とても複雑な構造をしており、その工程も然り。一流の錬金術師しか作ることができないそうだ。だから決まった商会から買うのが一番らしい。覚えておこう。

回復ポーションは、体力、傷の回復など。
解毒ポーションは、名前の通り解毒。
魔力ポーションは、魔力回復。

これだけでもかなり貴重なアイテムだと言える。


他の露店なんかで細々としたアイテムを買った。ナイフから麻紐っぽいもの。サバイバル用品に近い感じがする。ーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー最後にスクロール店に訪れた。魔術スクロールは、羊皮紙に魔法陣が描かれていて、大きさはさまざま。これは魔術を流すことによって、使用することができる。消耗品だから、買い溜めしとくといいらしい。
買ったのは、「初級魔術:ライト」のスクロール。これは周囲を明るくする魔術。そして、「初級魔術:フレイム」。これは小規模の火を起こす魔術。どちらも、旅には、あって損はないそうだ。この魔術は使えないし持っておこう。それぞれ10枚ずつ買った。

目についたので、スキルスクロールも買って置いた。
スキルスクロールは、魔術スクロールと違い、魔力を消費しない。それどころか、一度使用するとスクロールを必要とせずに使用できるようになるという。消耗品ではあるが、それでもコスパとスペックはかなりのものだ。威力は劣るものの、それは魔術とスキルの関係から、たいした問題ではない。
買ったのは、「スキル:透視」これはジャスやレオナさんが使っていたやつだ。もう一つは「スキル:索敵」これは周囲の魔力を感知して、対象であろう者を感知するスキルだ。どちらも主に視界を通して使うスキルである。値は少し張るものの、恐らく必要なものだと思う。店で使えそうなものはこのくらいだった。


「よしっ!必要なもんは大体揃った!」

「ありがとうバジス。お陰でなんとか形になった。」

「気にすんな!討伐対象はロックスパイダーだったな!」

「あぁ、ロックスパイダーの表皮を1体分納品するのが試験の内容だ。」

「ロックスパイダーだったら北東の森にある洞窟に巣があったな。そこならすぐ見つかるぜ。」

「わかった。じゃあその洞窟に行くことにするよ。」
ーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー北東の森:洞窟

俺達は、その日のうちに討伐に赴いた。「達」というのは、なぜかバジスが付いてきていたのだ。別に嫌ってわけじゃない。ただなぜそこまで親切にしてくれるのかが分からなかった。地図は買ったから、場所を教えてもらった時点で、彼の役目は十分に果たされたと言える。

彼に聞いてみた。

「なぜ、そこまで親切にしてくれるんだ?」

「そりゃお前、もし想定外の事態に巻き込まれたら、俺が助太刀するためだ。」

と、もっともな理由を言ってくる。
俺もそう信じようと思っていた。


考えが浅かった。


最初に気づくべきだった。


新人の教育なんて、いちいち買って出るようなもんじゃない。


そんな制度があるのなら、ギルドから派遣されるはずだと。


最初に高い商品を勧めてきた時に。


狩場を勧めてきた時に。




洞窟にいたのは蜘蛛ではなかった。




武装した悪人面の荒くれども。

洞窟に入った時にはもう、出口なんてなかった。

笑みを浮かべて、バジスは言った。

「ようこそ~!新人くん、、、」



ーーー北東の洞窟は、盗賊団のアジトである。ーーー






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