レオンライト叙事詩 〜異世界ガチで冒険した結果〜

加納ウノ

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第十三話 守れたもの

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まさか上手くいくとは、、、自分でもびっくりだ。

「スキル:加速」と「スキル:跳躍」。それを使った上からの刺突攻撃。

思った以上に跳んでびびった笑、、、
「跳躍」は初めて使ったから。

王都で、使えそうなスキルスクロールを買っておいてよかった。

ーーーこの10日間。レオンは「索敵」の使用に慣れる以外に、「加速」の練習もしていたのだ。ーーー

もちろん俺のチートと思われる力。あのピカー!って光るやつ。あれも、使おうとはした。

しかし、使い方がわからなかったのだ。
洞窟を潰した時のことを振り返ったが、力を使うためのトリガーがなにかわからなかった。

不確かな力に頼るほど、俺も馬鹿じゃない。
ただし、スキルでの攻撃が効かなかった場合は、、、さすがにお手上げだったが。


実戦で初めて使ったにしては上々だ。

だか、出来れば頭を狙いたかった、、、

グルルル、、、

カレアが涎を垂らして、歯を剥き出しにしている。
唸り声は、まさに獣だ。

「、、、女のする顔じゃないな。」

「黙レェ‼︎家畜ガァァァ‼︎」

また、勢いよく噛みつこうとして、突進してくる。

また横に移動しようと「加速」を使おうとした。

しかし、目の前に大きな手が現れた。獣の手だ。

急いで剣でガードしたが、鈍い痛みと衝撃により、遥か後方へ吹っ飛ばされた。

「ガハッ、、、」

口の中を切った。血の味がする、、、

たしかに痛いが、動けないほどじゃない。
剣を支えに立ち上がる。

もう同じ手は通用しない。

ガァァァ‼︎‼︎

また正面からの突進だ。
どうする。右か?左か?、、、

いや、上だ!

「跳躍」を使い上空へ逃げる。

「!」

しかし、また目の前に黒い障害物があった。

バシンッ!と叩かれ、また吹っ飛ばされた。

尻尾だ。
さっきより痛くはないが、これでは堂々巡りだ。

ガァァァ‼︎

また突進だ。横も上もダメ。
と、なれば、、、こちらも突進でお返しだ!

「加速」を使い、奴の目と鼻の先まで近づいた。

カレンも驚いた様だ。

噛みつかれる前に、俺は剣で奴の右目を貫いた。

「ギェェエェェァァァ‼︎!!‼︎」

また、とてつもない断末魔が響いた。
今度は口に近いから、とてもうるさい。

ブォン!

後ろから手が迫っているのを感じて、すぐにその場を離れた。

ヨタヨタとふらついているカレアを見て、なんとか攻撃が効いていることを確認した。

「、、、、、、」

と、その時だった。

「アァ、アンタ達ィ!ヤレェェ‼︎」

カレアが大声で叫び出した。

「囲ンデ!食イ殺セェェェ!‼︎」

その合図を皮切りに、周りで待機していたルーガルー達が、全方向から一斉に襲いかかってきた。

遠くにいるうちに何体か倒しておきたい。

見せてやろう。俺が練習していたのは、スキルだけじゃないことを。

「火炎槍:フレイムスピア‼︎」

レイナさんに教えてもらった、火属性初級魔術「火炎槍:フレイムスピア」。

手をかざし、その名を叫ぶと、目の前に炎の槍が現れた。そのまま槍は真っ直ぐに飛んでいき、群れの一頭の脳天にヒットした。

「フレイムスピア‼︎フレイムスピア‼︎」

さらに二発撃ち込むと、それぞれ一頭ずつに命中した。

それを切り抜けてきたうちの一頭が、飛びかかってきた。

ガキィィン‼︎

正面から受け止め、弾き返す。

浮いた状態で、腹に剣を突き立てる。そのまま背後に迫っていた一頭に向かって、腹を突いたコイツを投げつけた。

その瞬間また一頭が飛びかかってくる。

そのまま剣を切り返して、腹を切る。
すると、勢いそのまま後ろに飛んでいき、ベチャ、、、っという音が聞こえた。

今度は両側から、同時に飛びかかって来た。
左が若干早かったので、腕を差し出し小手を噛ませる。
そのあと、右手の剣で、右からくるもう一頭を下から貫く。

小手が壊れないうちに、剣に獲物をつけたまま、上を大きく、弧を描くようにして相手を背中から突いた。
勢いを殺さないためだ。

一気に7体仕留めだが、まだ残りは沢山いる。
見えるだけでも20はいる。恐らくまだ増えるだろう。

キリがない。

息が切れて来た。魔力量はどうだろう?フレイムスピアだってあと何回使えるか分からない。
このまま戦闘し続けたとして、例え全滅させられても、カレアに逃げられれば、終わりだ。
さらにルーガルーを増やして、攻めてくるだろう。


ーーー確実にここで仕留めなければ!、、、ーーー


「フレイムスピア‼︎」

両手をかざし詠唱する。

「フレイムスピア‼︎フレイムスピア‼︎フレイムスピア‼︎」

出来るだけ多く魔術を展開し、包囲網を一気に抜ける。

ザッ、、、

「「スキル:加速」、「スキル:、、、」、、、」

踏み込み、「加速」を発動。

フレイムスピアが発射されるのと同時に、横に飛ぶ。

「「跳躍」‼︎‼︎」

「加速」と「跳躍」を同時に発動することによって、とてつも無い速さで横に飛ぶことができた。

目の前の群れをフレイムスピアが串刺しにしていく。
しかし、奥の群れまでは届かなかった。

俺は剣を両手で構え、横に振りかぶる。

「セヤァァァ‼︎‼︎‼︎」

「加速」は、動くスピードを上昇させる。

狼の群れに向かって、横に一刀。

そのスピードは、剣の残像を残し、切った瞬間が分からないほどだった。
目の前の群れは剣筋に沿って、真っ二つ。まるで紙に書いた絵をハサミで切った様だった。

群れを抜け、目の前に居るのはカレアのみ。

カレアも、唸り声を上げて、向かってくる。

グルァァァ‼︎‼︎

大口を開け、噛みつこうと飛びかかってきた。

体を捻り、頭上に逃げる。
そして、思いっきり振りかぶり、背中を切りつけた。

「セヤァァァァァァァァァァァァァ‼︎」

ズバン‼︎

ギェェェ‼︎‼︎

苦しそうな声をあげて悶えている。

しかし、カレアはすぐに反撃に出た。
俺が地面に着地した瞬間、後ろから手が迫って来ていた。

咄嗟にガードするが、また吹き飛ばされる。怪我はない。
すぐに起き上がる。

それと同時に、カレアが噛みつこうと向かって来た。

「フレイムスピア‼︎」

フレイムスピアを発動させ、撃ち込む。
この巨体だと、フレイムスピアの威力では歯が立たないだろう。

だから、狙いは目だ。

フレイムスピアが真っ直ぐ左目に向かって行った。

ドスッ!、、、

見事命中し、カレアは叫びながらのけぞった。

ガクッ、、、

いきなり力が入らなくなって来た。眠気もすごい。
魔力を使いすぎてしまった様だ。洞窟の時と同じ感覚、、、

すぐに決着を付けねば、、、

「跳躍」を使おうと踏み込んだその瞬間。
カレアがこちらを向き、手で攻撃して来た。

グォォ‼︎

ドスン‼︎

後ろに飛び、なんとか避ける。
何故わかるんだ?目は潰したはず、、、

、、、音か?
俺の踏み込む些細な音で俺の居場所がわかったのか?

いや、今はそんなことどうでもいい。

手を振り上げた。
また手で攻撃するつもりだ。

「「スキル:跳躍」!」

「跳躍」で突進しつつ、手の攻撃を回避。

一気に顔に近づく。

その時、カレアがこちらを向き、大口を開けた。

まずい、、、この距離では回避し切れない、、、

「ラァァァァァァァ‼︎‼︎」

正面から剣を振り落とした。

ガキィィン、、、

流石に硬く、切ることはできなかったが、攻撃範囲から抜けることができた。

カレアは空を噛んだ。

地面に着地すると共に、「跳躍」を発動する。

カレアの頭が上にある。今までで、最もいい位置に着地した。

狙うは首。

「「跳躍」‼︎」

思いっきり上に飛んだ。

「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

ズバッ、、、

刹那、すれ違う一瞬で、カレアの首の左側を切った、、、

傷口から鮮血が噴き出す。
頸動脈を切ったのだ。

そのままヨロヨロと体幹を崩し、倒れ込んだ。

ーーーそして、カレアは沈黙したーーー

その瞬間を見て悟った。

「、、、、、、勝っ、、、た、、、」

俺は力を使い切り、その場に倒れ込んだーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー目が覚めると、ベットの上だった。
体を見ると傷の手当てがされていた。防具は外され、
下着姿だった。

時刻は、、、もう昼か。陽光が窓から差している。

ここはどこだろう?村の民家か?
あの後どうなったんだ?

などと疑問に思っていると、部屋の扉が空いた。

入って来たのは小さな女の子だった。
いっぱいに水を入れた桶を持っている。

見覚えがある。

そうだ、トラハムの家で見た女の子だ。

彼女は俺に気づき、誰かを呼んだ。

「パパー!赤い人起きたよー!」

そう言って扉の向こうに走っていった。

そのうちその女の子は、大人を連れてきた。

「!、レオンさん!お目覚めですか!」

現れたのはトラハムだった。

「少々お待ち下さい!今、村長呼んできます!」

そう言って走っていってしまった。

また部屋に取り残されてしまったーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーシャツとズボンを履き、部屋から出ようとした。

扉を開けると、目の前に村長が居た。トラハムや女の子も一緒だった。

「レオン殿、お怪我は大丈夫ですか?」

怪我の具合を心配された。
大して辛くない。

「あぁ、ありがとう。問題ない。治療のお陰で、なんともない。」

そういうと、安心した様に息をついた。
心配をかけた様でなんだか申し訳ない。

「レオン殿、、、」

すると、唐突に真剣な面持ちで話し出した。

「、、、本当に、、、ありがとうございました、、、」

村長の声は震えていた。
二人も頭を下げている。

「お陰様でこの村は助かりました。本当に、、、本当に、、、ありがとう、、、」

瞳の端には、大粒の涙が溜まっていた。

「レオンさん、、、本当にありがとう。」

トラマムもそう言ってきた。

「、、、俺は、、、仕事をしただけだよ。」

はっきりいって照れる。
しんみりした空気の中、そう返事をした。

すると村長が話し出した

「お話ししなければならないことが沢山あります。お手数ですが、私の家まできていただけないでしょうか?」

「、、、わかった。」

今村はどういう状態なのだろうか。本当にカレアを倒せたのだろうか?
そうだ!ルーガルーの群れはどうした?まだ結構いたはずだが、、、

そんなことを心配して外に出る。

しかし、そんなのは杞憂だった様だ。

扉を開けると、大勢の人が迎えてくれた。

「レオン様だ!」

村人のその言葉を皮切りに、全員俺の名を叫んで、称えてくれた。

「⁉︎、、、これは、、、どういう、、、」

呆気に取られていると、後ろから村長が話しかけてきた。

「皆、私も含めて、昨夜の戦いを見ていたのです。」

、、、なんだ。そうだったのか。

「この村のみんながレオンさんに感謝してるんです。みんな、、、あなたに希望を見せてもらった、、、」

トラハムもそう言ってきた。

そうか、、、じゃあ俺は、、、守れたのか。この村をーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー村長宅で話を聞いた。

俺が倒れた後に確認した時、カレアは間違いなく絶命していたらしい。
ルーガルーの群れは、カレアが絶命すると共に動きを止めたという。なんでも、呪いは一度発動すると、術者に関係なくその効果が持続するらしい。しかし、カレアの場合は統率という、命令による行動を強制していため、ルーガルーたちは行動の自由を奪われたまま放置された状態らしい。
だが、それも昨夜までの話。
今は月が沈み、呪いも一時的に効果を失ったに過ぎない。呪いを完全に解くには、王都などの教会で洗礼を受けなければならないらしい。

俺が切ったルーガルーは19頭、、、

19人殺した。もし、助かる見込みがあると知っていたら、俺は彼らを、、、殺さずに済んだのか?、、、

考えてしまう。
もっと早くカレアを倒していれば、、、
もっと相手のことを予測し、弱点でもなんでも見つけ出せていたなら、、、

ルーガルーの中には、村人も混じっていたらしい、、、

、、、無理だったことはわかってる。俺に、襲ってくる相手を捕縛する技術はない。俺自身、かなりズタボロだった。

、、、後悔したってしょうがない。だけど、ここから学ぶものがなきゃ、俺は胸を張って「村を守った」とは言えないと思った。



それから、カレアのことも聞いた。
カレアは半年前、この村に嫁いできたという。しかし、旦那に先立たれ、行く宛もない彼女は、この村に住み、村全体の管理人を任されていたという。

恐らくその頃から、ここを狙っていたんだろう。

半年かけて立てた計画、というわけだ。

村長は、自分の村の失態だったことに謝罪していた。
別に構わないんだが。俺は俺の仕事をしたまでた。
状況がわからない依頼を受けた以上、「聞いてない」は通用しないだろう。

しかし、どうしても礼がしたいというので、冒険に役立ちそうなものをもらうことにした。
こういうのは遠慮すると逆に、相手に気を遣わせるからだーーー

ーーー薬草をもらった。葉をそのまま紐で括ったものだった。回復ポーションや魔力ポーションの材料になる植物で、ポーションほどではないが、しっかり効果はあると言う。傷口に当てたり、煮汁にして飲んだりする。
ーーー

ーーー次の日。
少し早い気もするが、村を出発することにした。
あまり長く居る必要もない。村の周りを散策したが、何もなかった。

出発の朝。村の人たちが正面の門に集まっていた。
見送ってくれるのだろう。

「レオン殿、本当にありがとうございました。」

村長が深く頭を下げて来た。昨日から何度も見た光景だ。

「あぁ、みんなも元気で。復興は大変だと思うけど、頑張って。」

みんなの顔は見違える様だった。
みんな生気を取り戻し、未来を見ている。そんな顔だ。

「レオンさん。」

トラハムが近づいて来た。
腕には、女の子を抱いている。彼の娘だ。

スッ、、、

その子が何かを差し出して来た。

「娘が作ったんです。もらってやってください。お守りです。」

それは、2センチ×2センチぐらいの小さな木片だった。裏と表には何やら渦巻き状の模様が書いてあった。

「赤いおにーちゃん。ありがと!」

その子はとびっきりの笑顔で、そう言ってくれた。

「こちらこそありがとう。お守り、大事にするね?」

少し屈んでそう言った。

「うん!」

元気な子だ。幸せに暮らしてほしい。

この村は、失ってしまった物が多い。だけど、この人たちを、生活を、笑顔を、俺は、、、守ることが出来たんだ。

「レオンさん、ありがとうございました。」

トラハムもそう言って来た。

「これから俺たちは、頑張って復興していきます。この子のためにも、、、」

そう言ってトラハムは、悲しそうな、しかし優しそうな笑顔で、自分の娘のことを見た。

「また、近くに来たら寄ってください。歓迎しますよ。」

「あぁ、また必ず。」

ーーーそう言葉を交わし、レオンはパルパ村を後にした、、、ーーー









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