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なな
しおりを挟む「ご機嫌ですわね」
「…つい最近もその言葉を聞いた気がするが」
「まぁ、いいんじゃないですの?リゼが怒っているときは皆もビクビクしているけれど。ミリス殿のおかげかしら」
「うっさい」
「深入りしないつもりだったんでしょうけど、もう溺れてるわよね、貴方」
「うっさいって!!」
仕方ないだろ、と言いそうになるのを堪える。
ミリスは生粋の、ドSだったのだ。
「ほら、ちゃんと全部飲んで」
「ん、っ……」
ミリスの肉棒を喉までくわえ込み、吐き出された精を飲む。
「飲めたら、ちゃんと言えって」
「あ、っ……の、えっと…」
「言わないとあげないよ?」
因みに階級すらも飛び越えたこの会話は、俺が言い出したものだ。ここでは王と臣下ではなく、恋人。さすがに何度もこういうことをしてるので、一応付き合ってるという形だ。
「お、俺の、ここに、くだ、さいっ」
羞恥心以上の快感。
「駄目だな、そんなんじゃ。ここって、どこ?」
ニヤニヤと笑うその顔はもう、ドストライク。
「ちゃんと、自分でやって見せなよ」
六つも年下の男に虐げられるとか、もうヤバい。それだけでイきそう。
「ミリスの、これっ…」
少し触れるとまた大きくなる。
「淫乱な俺の、お尻の穴に、射れてくださ、いっ…」
「良くできました」
「ひうっ」
耳を噛まれ、勢いよく腹の奥へと熱いものが入ってくる。
「執務室でこんな風になって、ほんと、変態だなぁ?」
「ひ、あ、へ、変態っ?」
「変態だろ?こんなところで喘ぎまくってさぁ。ほら、言えよ。俺は執務室でセックスして喘いでる、最低な変態ですってさぁ」
「そ、そんなことっ…」
「言えるまで、動かないぜ?」
「ひっ」
奥までズン、と入り、そのままジッとされる。それはそれで、プレイとしてはありだろうけれど…今は動いて欲しい。
「お、お願い、動いてぇっ」
「じゃあ言えよ、ほら」
「っ…お、俺は、執務室で、こんなことして、喘いでる、変態ですっ…!」
「こんなことって、どんなこと?」
「え、エッチな、こと」
「散々、年下の男に突かれまくって感じてるんだもんなぁ?」
「ぁ、だめ、もっと、深くっ…!」
ヤバい、これ。言葉攻め、クセになりそう。
なんて考えていた俺が、一瞬にして青ざめることになった。
「…なんで」
「あ?なにー…………え、ユリス兄上っ?」
「……は? ……お前ら、なに…やってんの…?」
部屋の扉の前に立っていたのは、他でもない、ユリスだった。
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