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02.長い間、すまなかったね
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「……ジョエル殿下には、その、好きな女性が……いらっしゃったのですか……」
呆然と呟くサラに、ジョエルはいつも通りの微笑を浮かべたまま頷いた。
ジョエルはいつも穏やかだ。
サラを相手にしている時は微笑みを絶やさないし、サラの話をいつも機嫌よく聞いてくれる。けれど本当にジョエルの機嫌がいいのかはわからない。だってジョエルはいつもこんな感じだから。
ジョエルが感情をあらわにした姿を見たことがない。
ジョエルはいつもサラを気遣い、ねぎらってくれるけれど、本心は?
「ではどうして私と婚約を……?」
「議会の決定だったからだよ」
「命令でしかたなく、ということでしょうか」
「それは君も同じだろう、サラ」
「……そう、ではありますが……」
ジョエルの友達付き合いにサラもよく加わっていたから、彼にたくさん友人がいることは知っている。けれど彼らとの付き合いは最低限で、常にサラが優先だった。
特定の女性と仲良くしている気配も感じたことがない。
これはサラや相手に誤解させないために気を付けていると、ジョエル自身が言っていたことだ。
ジョエルは婚約者としてサラに敬意を払ってくれている。
それが嬉しくもある一方、地味で内向的な自分はこういう場で気の利いた立ち居振る舞いができない。これはいくら妃教育を受けても、どうすることもできない部分だった。ジョエルの女友達のほうがよっぽど妃にふさわしいと思ったことは一度や二度ではない。
そうだったのか。ジョエルは命令だからしかたなく、サラに優しくしてくれていたのだ。
王太子として婚約者に敬意を払い、優しく接するべきだから。
本当は好きな人がいたのに、サラがいるからその気持ちを押し殺して……恋を諦めて……
「僕が優柔不断で君につらい思いをさせたね。僕たちの婚約は破棄しよう。父上にも議会にも僕から話を通す」
議会、つまり国の決定だからこの結婚からは逃れられないと思っていた。
でもジョエルは「その人のため」なら、国の決定も覆そうというのか。
その人のためなら、ジョエルは国にも楯突けるというのか。
彼にはそんなに強い想いを寄せている女性がいたのか。
全然気づかなかった。
胸に黒い感情が広がっていく。
手が震える。
涙がこぼれそう。
「……ジョエル殿下は、その方がとても大切なんですね」
ここで泣いたら今まで頑張ってきた自分があまりにもかわいそう。サラは涙をこぼさないように堪えながら、ジョエルに確認した。
「そうだよ。とても大切だ。そのせいで彼女をずっと苦しめていたし……君にも悪いことをしたと思っている。長い間、すまなかったね、サラ」
ジョエルが微笑む。
どこか寂しそうな微笑だった。
それがジョエルに会った最後となった。
***
その後、ジョエルは国王と議会をなんと言って説得したのか不明ながら、サラとの婚約破棄は認められた。
サラは婚約破棄された令嬢として女学校や社交界でクスクス笑われるはめになり、娘の心を思いやった両親によってしばらく外国にいる伯母夫婦のもとで過ごすことになった。
行き先はカルネン。
サラが憧れを募らせていたカルネンには、偶然にも伯母夫婦が暮らしていたのだ。
老画家からの推薦状をもらえたので、せっかくだからとサラは現地の美術学校で学ぶことにした。
外国からの留学生が多い学校だったので、サラの生まれ育ちは特に注目されることはなかった。学校の成績は完全に実力でつけられるため、貴族だろうと平民だろうと扱いは変わらない。
絵が好きな人たちと過ごす時間はとても楽しかった。
自分を偽らないって、こんなにも呼吸が楽だったのね。心底そう思う一方で、カルネンの青空の下で深呼吸をするたびに心の奥に、微笑むジョエルの姿が浮かんでは消えていく。
一年で帰るつもりだったけれど、一年目の終わりに、大きな工房に作業アシスタントとして誘われた。
そんな小間使いみたいなことを侯爵令嬢がするなんて、と伯母は眉をひそめたが、サラは無視して引き受けた。確かに小間使いみたいな仕事だったけれど、古い絵画の修復や、新規着工する市庁舎を彩る絵画の作成に関わるのはとても楽しかった。
自分の仕事が人のためになる。この世に残る。それはサラにとってこのうえない喜びだった。
工房で働き始めて二年目、同僚の男性に告白された。
ジョエルとは違うタイプの人だけれど、話していて楽しい。気を遣わなくてもいい。
ちょっといいなと思っていた。彼もサラを気に入ってくれていることはなんとなく感じていたから、告白された時は嬉しかった。けれど、あのバラ園で見たジョエルの寂しそうな笑顔が頭にこびりついて離れないのだ。
留学して一度も連絡はとっていない。
それどころか、帰国すらしていない。
ジョエルはどうしているだろう。
好きな人と結婚できただろうか。
幸せになれた?
――義務で優しくしなければならないなんて、つらかったでしょうね。私がもっと早くに気付いてあげればよかった。どんくさくてごめんなさい。
ジョエルが好きな人とは、どんな人なんだろう?
たぶん自分とは正反対。華やかで、きびきび行動して、妃教育に重圧を感じないタイプ。
ジョエルの隣にいてもかすまないタイプ。
ジョエルの顔を思い出すたびに胸の奥がきゅーっとなる。
寂しい。切ない。苦しい。恋しい。
初恋がまだ終わっていないのだと気付かされた。
自分の気持ちに気付いてしまったのなら、この人と付き合うことなんて無理。
だから断った。
「そうか。だったら、仲のいい仕事仲間のままでいてくれよな」
そう言っていたくせに、彼は半年もしないうちに知らない女の子と結婚していた。
「あいつ、誰でもよかったのかしら。あんなのと結婚する羽目にならなくてよかったわね、サラ」
デレデレと結婚報告をする男性を後目に、同僚(女性)にそう声をかけられた。
そうね、としか答えようがない。
でもおおらかな彼と一緒にいたらジョエルのことは吹っ切れたかもしれないし、彼と結婚していたらとんでもなく幸せになれていたかもしれない。
自分の選択が正しいのか間違っているのか、全然わからない。
自分の選んだ道の先に幸せが待っているのか、それとも苦痛が待っているのか。
それがわかれば悩んだりしないのに。
工房にはいろんな仕事が持ち込まれる。
絵を描くことより、絵を描く知識や技術が求められる。
「依頼主あっての絵描きだよ」
とは、工房主がよくこぼしていた言葉だ。
工房に来てから、自分の絵は描いてないな、と気が付いた。
祖国にいた頃は言葉にならない気持ちをぶつけていたから、抽象画が多かった。
今ならどんな絵が描けるだろう?
どんな絵を描きたい?
「そうだなあ」
窓の外に目を向ける。
「空の絵が描きたい」
カルネンの抜けるような青空を。
なんとなく。
呆然と呟くサラに、ジョエルはいつも通りの微笑を浮かべたまま頷いた。
ジョエルはいつも穏やかだ。
サラを相手にしている時は微笑みを絶やさないし、サラの話をいつも機嫌よく聞いてくれる。けれど本当にジョエルの機嫌がいいのかはわからない。だってジョエルはいつもこんな感じだから。
ジョエルが感情をあらわにした姿を見たことがない。
ジョエルはいつもサラを気遣い、ねぎらってくれるけれど、本心は?
「ではどうして私と婚約を……?」
「議会の決定だったからだよ」
「命令でしかたなく、ということでしょうか」
「それは君も同じだろう、サラ」
「……そう、ではありますが……」
ジョエルの友達付き合いにサラもよく加わっていたから、彼にたくさん友人がいることは知っている。けれど彼らとの付き合いは最低限で、常にサラが優先だった。
特定の女性と仲良くしている気配も感じたことがない。
これはサラや相手に誤解させないために気を付けていると、ジョエル自身が言っていたことだ。
ジョエルは婚約者としてサラに敬意を払ってくれている。
それが嬉しくもある一方、地味で内向的な自分はこういう場で気の利いた立ち居振る舞いができない。これはいくら妃教育を受けても、どうすることもできない部分だった。ジョエルの女友達のほうがよっぽど妃にふさわしいと思ったことは一度や二度ではない。
そうだったのか。ジョエルは命令だからしかたなく、サラに優しくしてくれていたのだ。
王太子として婚約者に敬意を払い、優しく接するべきだから。
本当は好きな人がいたのに、サラがいるからその気持ちを押し殺して……恋を諦めて……
「僕が優柔不断で君につらい思いをさせたね。僕たちの婚約は破棄しよう。父上にも議会にも僕から話を通す」
議会、つまり国の決定だからこの結婚からは逃れられないと思っていた。
でもジョエルは「その人のため」なら、国の決定も覆そうというのか。
その人のためなら、ジョエルは国にも楯突けるというのか。
彼にはそんなに強い想いを寄せている女性がいたのか。
全然気づかなかった。
胸に黒い感情が広がっていく。
手が震える。
涙がこぼれそう。
「……ジョエル殿下は、その方がとても大切なんですね」
ここで泣いたら今まで頑張ってきた自分があまりにもかわいそう。サラは涙をこぼさないように堪えながら、ジョエルに確認した。
「そうだよ。とても大切だ。そのせいで彼女をずっと苦しめていたし……君にも悪いことをしたと思っている。長い間、すまなかったね、サラ」
ジョエルが微笑む。
どこか寂しそうな微笑だった。
それがジョエルに会った最後となった。
***
その後、ジョエルは国王と議会をなんと言って説得したのか不明ながら、サラとの婚約破棄は認められた。
サラは婚約破棄された令嬢として女学校や社交界でクスクス笑われるはめになり、娘の心を思いやった両親によってしばらく外国にいる伯母夫婦のもとで過ごすことになった。
行き先はカルネン。
サラが憧れを募らせていたカルネンには、偶然にも伯母夫婦が暮らしていたのだ。
老画家からの推薦状をもらえたので、せっかくだからとサラは現地の美術学校で学ぶことにした。
外国からの留学生が多い学校だったので、サラの生まれ育ちは特に注目されることはなかった。学校の成績は完全に実力でつけられるため、貴族だろうと平民だろうと扱いは変わらない。
絵が好きな人たちと過ごす時間はとても楽しかった。
自分を偽らないって、こんなにも呼吸が楽だったのね。心底そう思う一方で、カルネンの青空の下で深呼吸をするたびに心の奥に、微笑むジョエルの姿が浮かんでは消えていく。
一年で帰るつもりだったけれど、一年目の終わりに、大きな工房に作業アシスタントとして誘われた。
そんな小間使いみたいなことを侯爵令嬢がするなんて、と伯母は眉をひそめたが、サラは無視して引き受けた。確かに小間使いみたいな仕事だったけれど、古い絵画の修復や、新規着工する市庁舎を彩る絵画の作成に関わるのはとても楽しかった。
自分の仕事が人のためになる。この世に残る。それはサラにとってこのうえない喜びだった。
工房で働き始めて二年目、同僚の男性に告白された。
ジョエルとは違うタイプの人だけれど、話していて楽しい。気を遣わなくてもいい。
ちょっといいなと思っていた。彼もサラを気に入ってくれていることはなんとなく感じていたから、告白された時は嬉しかった。けれど、あのバラ園で見たジョエルの寂しそうな笑顔が頭にこびりついて離れないのだ。
留学して一度も連絡はとっていない。
それどころか、帰国すらしていない。
ジョエルはどうしているだろう。
好きな人と結婚できただろうか。
幸せになれた?
――義務で優しくしなければならないなんて、つらかったでしょうね。私がもっと早くに気付いてあげればよかった。どんくさくてごめんなさい。
ジョエルが好きな人とは、どんな人なんだろう?
たぶん自分とは正反対。華やかで、きびきび行動して、妃教育に重圧を感じないタイプ。
ジョエルの隣にいてもかすまないタイプ。
ジョエルの顔を思い出すたびに胸の奥がきゅーっとなる。
寂しい。切ない。苦しい。恋しい。
初恋がまだ終わっていないのだと気付かされた。
自分の気持ちに気付いてしまったのなら、この人と付き合うことなんて無理。
だから断った。
「そうか。だったら、仲のいい仕事仲間のままでいてくれよな」
そう言っていたくせに、彼は半年もしないうちに知らない女の子と結婚していた。
「あいつ、誰でもよかったのかしら。あんなのと結婚する羽目にならなくてよかったわね、サラ」
デレデレと結婚報告をする男性を後目に、同僚(女性)にそう声をかけられた。
そうね、としか答えようがない。
でもおおらかな彼と一緒にいたらジョエルのことは吹っ切れたかもしれないし、彼と結婚していたらとんでもなく幸せになれていたかもしれない。
自分の選択が正しいのか間違っているのか、全然わからない。
自分の選んだ道の先に幸せが待っているのか、それとも苦痛が待っているのか。
それがわかれば悩んだりしないのに。
工房にはいろんな仕事が持ち込まれる。
絵を描くことより、絵を描く知識や技術が求められる。
「依頼主あっての絵描きだよ」
とは、工房主がよくこぼしていた言葉だ。
工房に来てから、自分の絵は描いてないな、と気が付いた。
祖国にいた頃は言葉にならない気持ちをぶつけていたから、抽象画が多かった。
今ならどんな絵が描けるだろう?
どんな絵を描きたい?
「そうだなあ」
窓の外に目を向ける。
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なんとなく。
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