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最終話(仁視点)
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嫌な予想が外れることを祈りながら、俺はわななく唇をなんとか動かす。
「……おい、兄貴……いや、俺を、抱いてた奴は……」
「……」
颯太は、ただ微笑んだ。
情けねぇことに震えちまう指で、俺は握られている手の甲をさする。
こんなに不気味な笑顔を颯太がするなんて信じられない。
人生の暗い部分を知っているはずなのに、泉のように輝く黒い瞳が......今は底のない沼のようだ。
「番を守るためのアルファーの行動は、ある程度法律で守られるんですよ」
「お前……」
額から頬に手が滑り、柔らかく撫でてくれる。それなのに、俺は背筋の寒気から抜け出せない。萎縮した身体を動かすこともできなかった。
俺はアルファーの「番に対する執着心」の異常さを舐めていたらしい。
怖がったら舐められる。だから感情を表に出さず常に薄ら笑いを浮かべる。
そう訓練したはずの俺の顔は、おそらく化けの皮が剥がれて引き攣っているに違いない。
「あの人、仁さんの大事な人でした?」
聞いてくる颯太はいつも以上に穏やかに目尻を下げ、口角も上がっている。でも、俺の一挙一動にコロコロ転がされる可愛い坊やのなりは顰めていた。
兄貴の安否は、どうでも良い。
だがヤクザ相手に法律が通用すると思うのか。報復があるに決まっている。
分からなかったわけはないだろう。
見るからに手を出してはいけない相手に、こいつは一体何をした。
大事な相手ではないと首を振るしかない俺の上から掛け布団が消える。
颯太はベッドに上がって、動けない俺に覆い被さってくる。
目を逸らしたいのに、それすら怖くてできないなんて生まれて初めてだ。
「俺はアルファーで良かったと、初めて心から思いました」
「ま、て……っぁ」
静かに紡がれる言葉の意味を考える前に、首筋に歯を立てられた。犬が甘噛みしてくるみたいなんじゃなく、容赦なく骨に響いてくる。
痛みに髪を掴んでしまいながら、それでも全く嫌じゃない。心の底から俺を求めてくるのが分かって、逃げようという気にもならない。
「颯太……っ?」
俺に噛みつきながら、颯太は指を後ろに突っ込んでくる。ヤったばかりでほぐれているそこは何の抵抗もなく指を飲み込んだ。グチュっと颯太の指を喜んだそこは、きっとすぐにでも挿れられる。
でもそれが気に入らなかったのか、颯太の眉根はグッと寄った。
「なんで、俺以外と」
「……っ」
「どうして、何も言ってくれないんですか? やっぱり大事な人だった? 俺が、仁さんを番にしちゃったから取り返しにきたんですか?」
指を引き抜いた颯太は体を起こし、性急な動きで俺の両腿を掴んだ。股を大きく左右に広げられた間抜けな格好で、俺の卑しく濡れたところは空気に晒される。
「ちが、ぁっあああっ!」
少しでも言い訳しようと口を開いた瞬間だった。颯太の猛ったモノが一気に俺を貫く。ひと突きで最奥まで届いたその衝撃だけで、俺は腹が痙攣するのを感じる。
案の定、俺の先端からは白濁が飛び出していた。
「はは、挿れただけでイッちゃった。可愛いね仁さん」
「ぅ、ぁあっ! まだ、うごくなぁ!」
「今みたいな可愛い顔も声も、あの人に見せてたの?」
俺の言葉なんて、本当に聞いちゃいねぇ。
颯太の獰猛な目は、嫉妬してるなんて言葉じゃ物足りないほど暴力的だ。
頭からトびそうなほど、無遠慮に突き上げてくる。肌がぶつかる音が部屋に響き、ベッドもガタガタと鳴る。
「そ……たぁっ! まて、とま……ってぇ」
「ここ、こうするのが好きでしょ」
確かにそこが好きだと教えた。颯太の言う通りだ。ひたすら良いところだけを突いて欲しかった。
乱暴に抱かれるのが気持ちよすぎて、受け止めきれない。
いつもは少し物足りないくらい優しい動きなのに、正反対の動きをするから体がついていかない。
大人ぶる余裕もなく快感に喘ぐ俺は、颯太の瞳に醜く映ってはいないだろうか。
「……っあ! あっ!」
「仁さん……っ」
颯太と生でやるのは三か月ぶりだ。
直接的な温度が腹を行き来する悦楽で脳髄が痺れる。まともな会話もできなくなりそうだ。
しかし、こんな状態で颯太は質問を投げてくる。
「どうして、体調を悪くしてまであんな人に体を許したか教えて?」
それ、今答えないとダメか?
なんて聞けないほどの圧を感じて、俺は喘ぎ声の合間で何とか喋ろうとした。
「く、ぁ……っ、お、前に迷惑……っなるから」
「どういう、こと……っ?」
「ぁあっ!」
話させる気があるのかわからないほど、颯太は勢いに任せて何度も腰を打ち付けてくる。
俺はシーツを掴んで悶えながら、デカい口を開けてなんとか胸に酸素を取り込む。
弁明くらい、落ち着いてさせてくれ。
「……っお前が、ここに住めなくな……っんぅ」
ようやく言葉になったところで、今度は颯太の唇に飲み込まれた。
下手だと笑ってやっていたはずなのに、上手く上顎を撫でて舌を絡め取ってくる。
こいつは俺が愛撫に感じてる演技をしてると思ってるみたいだが、そんな余裕があるはずもない。
窒息させられるかと思うほどのキスから介抱されたのは、体が汗まみれになって腕も上がらなくなった時だった。
「っはぁ……、ありがとう仁さん」
頬を赤くして肩で息をしている颯太は色気があって、体を全て差し出したくなるから狡い。
俺のこめかみに滲む汗に舌を這わせて、颯太はゾワっとするほど深い声で囁いた。
「これからはそんなこと気にしないで。あの人は二度とここに来ないよ、絶対に」
「そりゃ……なんで……わかるんだ」
「仁さんに俺以外が触れる方が嫌だから、ね」
だから、なんだというんだ。
追及するのは怖いが、しなければ対策も打てない。
だが颯太は突然、甘えた目で俺を見た。
「お願い」
「ひ、ぅ……ぁああっ!」
おねだりする子どもみたいな声が聞こえたかと思うと、凶暴なものが最奥の更に奥まで穿つ。
「ああああっ!」
明らかに入ってはいけないところまで侵入されて、景色が一瞬見えなくなった。感じたことのない強烈な刺激に、俺はあっという間に絶頂を迎えてしまう。
俺の中で締め上げられた颯太も、腹に熱いモノを注ぎ込んできた。
初めて番になった時と同じ幸福感と高揚感に押されるまま、俺は颯太の背中に腕を回す。
「そう、た……っ」
穢れのない首筋に顔を埋めると、やはりガキの頃に感じたのと同じ香りがする。体の大きさは逆転しても、温もりはあの時のまま。
泥に塗れて真っ黒な俺の人生の、唯一の光。
「ああ、本当に仁さんは良い匂いだ」
颯太も俺の髪に鼻を擦り寄せて、うっとりとした声で囁いてくる。
「思い出したよ、お兄さん」
ああ、なんて狡いクソガキなんだ。
そんな風にされたら、もう、何もかもどうでも良くなった。
おしまい
「……おい、兄貴……いや、俺を、抱いてた奴は……」
「……」
颯太は、ただ微笑んだ。
情けねぇことに震えちまう指で、俺は握られている手の甲をさする。
こんなに不気味な笑顔を颯太がするなんて信じられない。
人生の暗い部分を知っているはずなのに、泉のように輝く黒い瞳が......今は底のない沼のようだ。
「番を守るためのアルファーの行動は、ある程度法律で守られるんですよ」
「お前……」
額から頬に手が滑り、柔らかく撫でてくれる。それなのに、俺は背筋の寒気から抜け出せない。萎縮した身体を動かすこともできなかった。
俺はアルファーの「番に対する執着心」の異常さを舐めていたらしい。
怖がったら舐められる。だから感情を表に出さず常に薄ら笑いを浮かべる。
そう訓練したはずの俺の顔は、おそらく化けの皮が剥がれて引き攣っているに違いない。
「あの人、仁さんの大事な人でした?」
聞いてくる颯太はいつも以上に穏やかに目尻を下げ、口角も上がっている。でも、俺の一挙一動にコロコロ転がされる可愛い坊やのなりは顰めていた。
兄貴の安否は、どうでも良い。
だがヤクザ相手に法律が通用すると思うのか。報復があるに決まっている。
分からなかったわけはないだろう。
見るからに手を出してはいけない相手に、こいつは一体何をした。
大事な相手ではないと首を振るしかない俺の上から掛け布団が消える。
颯太はベッドに上がって、動けない俺に覆い被さってくる。
目を逸らしたいのに、それすら怖くてできないなんて生まれて初めてだ。
「俺はアルファーで良かったと、初めて心から思いました」
「ま、て……っぁ」
静かに紡がれる言葉の意味を考える前に、首筋に歯を立てられた。犬が甘噛みしてくるみたいなんじゃなく、容赦なく骨に響いてくる。
痛みに髪を掴んでしまいながら、それでも全く嫌じゃない。心の底から俺を求めてくるのが分かって、逃げようという気にもならない。
「颯太……っ?」
俺に噛みつきながら、颯太は指を後ろに突っ込んでくる。ヤったばかりでほぐれているそこは何の抵抗もなく指を飲み込んだ。グチュっと颯太の指を喜んだそこは、きっとすぐにでも挿れられる。
でもそれが気に入らなかったのか、颯太の眉根はグッと寄った。
「なんで、俺以外と」
「……っ」
「どうして、何も言ってくれないんですか? やっぱり大事な人だった? 俺が、仁さんを番にしちゃったから取り返しにきたんですか?」
指を引き抜いた颯太は体を起こし、性急な動きで俺の両腿を掴んだ。股を大きく左右に広げられた間抜けな格好で、俺の卑しく濡れたところは空気に晒される。
「ちが、ぁっあああっ!」
少しでも言い訳しようと口を開いた瞬間だった。颯太の猛ったモノが一気に俺を貫く。ひと突きで最奥まで届いたその衝撃だけで、俺は腹が痙攣するのを感じる。
案の定、俺の先端からは白濁が飛び出していた。
「はは、挿れただけでイッちゃった。可愛いね仁さん」
「ぅ、ぁあっ! まだ、うごくなぁ!」
「今みたいな可愛い顔も声も、あの人に見せてたの?」
俺の言葉なんて、本当に聞いちゃいねぇ。
颯太の獰猛な目は、嫉妬してるなんて言葉じゃ物足りないほど暴力的だ。
頭からトびそうなほど、無遠慮に突き上げてくる。肌がぶつかる音が部屋に響き、ベッドもガタガタと鳴る。
「そ……たぁっ! まて、とま……ってぇ」
「ここ、こうするのが好きでしょ」
確かにそこが好きだと教えた。颯太の言う通りだ。ひたすら良いところだけを突いて欲しかった。
乱暴に抱かれるのが気持ちよすぎて、受け止めきれない。
いつもは少し物足りないくらい優しい動きなのに、正反対の動きをするから体がついていかない。
大人ぶる余裕もなく快感に喘ぐ俺は、颯太の瞳に醜く映ってはいないだろうか。
「……っあ! あっ!」
「仁さん……っ」
颯太と生でやるのは三か月ぶりだ。
直接的な温度が腹を行き来する悦楽で脳髄が痺れる。まともな会話もできなくなりそうだ。
しかし、こんな状態で颯太は質問を投げてくる。
「どうして、体調を悪くしてまであんな人に体を許したか教えて?」
それ、今答えないとダメか?
なんて聞けないほどの圧を感じて、俺は喘ぎ声の合間で何とか喋ろうとした。
「く、ぁ……っ、お、前に迷惑……っなるから」
「どういう、こと……っ?」
「ぁあっ!」
話させる気があるのかわからないほど、颯太は勢いに任せて何度も腰を打ち付けてくる。
俺はシーツを掴んで悶えながら、デカい口を開けてなんとか胸に酸素を取り込む。
弁明くらい、落ち着いてさせてくれ。
「……っお前が、ここに住めなくな……っんぅ」
ようやく言葉になったところで、今度は颯太の唇に飲み込まれた。
下手だと笑ってやっていたはずなのに、上手く上顎を撫でて舌を絡め取ってくる。
こいつは俺が愛撫に感じてる演技をしてると思ってるみたいだが、そんな余裕があるはずもない。
窒息させられるかと思うほどのキスから介抱されたのは、体が汗まみれになって腕も上がらなくなった時だった。
「っはぁ……、ありがとう仁さん」
頬を赤くして肩で息をしている颯太は色気があって、体を全て差し出したくなるから狡い。
俺のこめかみに滲む汗に舌を這わせて、颯太はゾワっとするほど深い声で囁いた。
「これからはそんなこと気にしないで。あの人は二度とここに来ないよ、絶対に」
「そりゃ……なんで……わかるんだ」
「仁さんに俺以外が触れる方が嫌だから、ね」
だから、なんだというんだ。
追及するのは怖いが、しなければ対策も打てない。
だが颯太は突然、甘えた目で俺を見た。
「お願い」
「ひ、ぅ……ぁああっ!」
おねだりする子どもみたいな声が聞こえたかと思うと、凶暴なものが最奥の更に奥まで穿つ。
「ああああっ!」
明らかに入ってはいけないところまで侵入されて、景色が一瞬見えなくなった。感じたことのない強烈な刺激に、俺はあっという間に絶頂を迎えてしまう。
俺の中で締め上げられた颯太も、腹に熱いモノを注ぎ込んできた。
初めて番になった時と同じ幸福感と高揚感に押されるまま、俺は颯太の背中に腕を回す。
「そう、た……っ」
穢れのない首筋に顔を埋めると、やはりガキの頃に感じたのと同じ香りがする。体の大きさは逆転しても、温もりはあの時のまま。
泥に塗れて真っ黒な俺の人生の、唯一の光。
「ああ、本当に仁さんは良い匂いだ」
颯太も俺の髪に鼻を擦り寄せて、うっとりとした声で囁いてくる。
「思い出したよ、お兄さん」
ああ、なんて狡いクソガキなんだ。
そんな風にされたら、もう、何もかもどうでも良くなった。
おしまい
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