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1年生編
初デート
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-side 岬京香-
今日は2月の第1日曜日。ついに田島兄妹と出かける日がやってきた。
今朝、私は今までの人生の中で一番気合を入れた服装に着替えて家を出た。
背が低いから少しでも大人感を出すために黒のワンピースの上にグレーのパーカーを羽織るって感じにして、暗めの色をメインに組み合わせてみたの。でもこれって私に似合ってるのかしら...
そして今、私は自分の服装に不安を覚えながら天明高校前の駅で田島兄妹を待っているというわけだ。
今日は吐く息が白くなるくらい寒い。でも今の私はそれが気にならないくらいワクワクとドキドキで胸がいっぱいだ。
でも今日は友恵ちゃんもいるし、そんなに身構えなくてもいいのかもしれない。そう考えると少し気が楽になってきた感じがする。
そうやって少し落ち着きを取り戻していると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「岬さん着くの早いね。もしかして待たせた?」
声の主は田島くんだった。
田島くんは赤のニットシャツの上に茶色の皮のコートを羽織り、ジーパンを履いていた。首には黒色のマフラーを巻いている。
へぇ、田島くんって思ってたよりオシャレさんだったのね...なんか意外...でもかっこいい...
あれ? そういえば友恵ちゃんの姿が見当たらない。どうしたんだろう。
「全然待ってないよ。ところで友恵ちゃんはどこにいるの?」
「あー、友恵? なんか風邪引いたらしい。2人で行って来いって言われた」
「え!? あー、そうなんだ...」
ちょっと、友恵ちゃんなんてタイミングで風邪引いてんの!? 2人きりだと緊張して話せそうにないから友恵ちゃんも誘ったのに...
予想外の事態に驚いているとポケットに入れている携帯が鳴った。
「田島くんごめん、ちょっと携帯確認してもいい?」
「時間に余裕あるし全然いいよ」
「ありがとう」
そして携帯画面を確認すると友恵ちゃんからメッセージが来ていた。
『京香さんおはようございます! よくよく考えると兄貴と距離を縮めるには2人きりになった方が良いですよね! というわけで今朝は仮病使っちゃいました! 今日は頑張ってくださいね*\(^o^)/*』
あぁ、なるほど。そういうこと...
って友恵ちゃん何してんのよぉぉぉ!
いや、その気遣いはありがたいよ? 私も最終的には田島くんと2人で出かけられるようになりたいし。でも今はまだ私的にはその段階じゃないというか、心の準備が出来てないというか...
気遣いが出来すぎるのも考えものね....
「岬さん、浮かない顔してるけど何かあった?大丈夫?」
「えっ!? あ、いや! な、なんでもないよ!」
2人で出かけることが決まり、緊張で思わず取り乱してしまった。この調子で普通に会話なんてできるのかな...
私服姿の田島くんを見るだけでもドキドキするのにこれから2人きりでお出かけなんて...
今日一日私の心臓もつかな...
-side 田島亮-
現在、俺と岬さんは隣り合って電車に揺られ、映画館を併設するショッピングモールがある隣町へと向かっている。
いつもと違う服装で外出するのって結構しんどいのな。やっぱ部屋着のジャージが一番だと思うわ。
でもジャージのまま家出ようとしたら友恵が鬼の形相で俺のこと呼び止めたんだよ。そしたら俺の部屋のクローゼットからシャツやらジーパンやら色々引っ張り出してきてさ、
『バカ兄貴! これに着替えてから行け!』
って言ってきたから仕方なくジャージから着替えたわけ。
あの時の友恵の動きめっちゃ機敏だったな...
あいつ本当に風邪なんか引いてるのか?
それと電車に乗ってから1つ気になったことがある。岬さんが駅で会った時からずっとそわそわしているのだ。
まあ急に友恵が来れなくなって、一度も一緒に出かけたことない俺といきなり2人きりにされたんだもんな。だったらリラックスなんて普通出来ないよな。
だが、リラックス出来ないのは俺も同じだ。むしろ俺の方が落ち着いていない説ある。
だって美少女と2人きりで出かけてるんだぜ?
よほど女慣れしてない限り緊張して落ち着けないだろ。家出た時は『岬さん前髪で顔隠してるし緊張とか別にしないんじゃね?』とか思ってたのに全然そんなことなかったわ。
だってさ、いざ岬さんと対面すると脳裏でチラつくんだよ。以前俺に見せてくれた綺麗なお顔が。そのせいで岬さんの顔は隠れてるはずなのになんか緊張しちゃうんだよ。
しかも今日は岬さんの服装がやたら大人っぽい。身長は小学生並みに低いはずなのに全然幼さとか感じない。だから制服姿とのギャップにやられてさらに緊張しちゃう。
というわけで
そわそわしている岬さん×緊張してる俺
という組み合わせになっているせいでさっきから全然会話が無い。
そして結局俺たちは電車内で会話ができないまま隣町の駅に着いてしまった。
「じゃあ降りようか」
「う、うん」
電車から降りた俺たちは改札口で運賃支払いを済ませ、駅の真正面にあるショッピングモールへと歩き始めた。
このまま会話が続かないのはマズイよな...
ここは男の俺から会話を始めるべきか...
「岬さんなんか普段と雰囲気違うよね」
「そ、そう...? 何かおかしいとこあったりする...?」
「はは、そういう意味じゃないよ。その服似合ってるなーって思ったんだよ」
「ほ、ほんとに!? ありがとう!」
服装を褒めると岬さんが急に顔を近づけてお礼を言ってきた。
「あのー、岬さん、顔が近いです...」
「あっ! ごめん! あ すぐ離れる!」
俺が指摘すると岬さんは慌てて俺から離れた。素顔を知ってる状態でいきなりこういうことされると心臓に悪いな...
俺から少し距離をとった岬さんの方をもう一度見ると、彼女はなぜかニヤニヤしながら歩いているご様子。
え? 急にどうしたの?
「えへへぇ...えへへぇ...」
「岬さん、何か良いことでもあった?」
「あっ! いやっ! これは! その...そう! 思い出し笑いだよ!」
「思い出し笑い?」
「そ、そう! 昨日のテレビ番組に出てた芸人さんを思い出してたの! アー、アノヒトタチオモシロカッタナー」
「そ、そうなんだ...」
岬さんもお笑い番組見たりするんだな...なんか意外だ...
そして俺たちはなんとか会話を続けたまま映画館にたどり着くことができた。日曜だということもあり、大勢の人で賑わっている。
「岬さん、何か見たい映画あったりする?」
「友恵ちゃんがおススメしてくれた映画があるからそれ見たいかも」
「よし、じゃあそれにしよう。何て名前の作品?」
「えーっと、確か『マイヒーロー』だったかな」
「わかった、2人分のチケット買ってくるからそこのベンチで座って待ってて」
「分かった。ありがとう」
そして俺は2人分のチケットを買いにチケット売り場へと向かった。
あれ? なんか売り場にいる店員に見覚えがあるような...
「いらっしゃいませ...ってお前亮じゃん! こんなとこで会うなんて奇遇だな!」
「え、翔!? なんでお前こんなとこにいるんだ!?」
なんとチケット売り場にいた店員は翔だった。
「バイトだよ、日雇いのバイト。今日たまたま部活の練習が休みになってな。俺今めっちゃ買いたい物があるんだよ。だからこうして働いてるってわけだ。お前は映画見に来たのか?」
「ああ、そうだ」
「ではチケットの注文を伺うとしよう」
「じゃあ『マイヒーロー』のチケットを2人ぶn...ってストップ俺!」
「は? お前急にどうした?」
チケットを2人分頼もうとした寸前、俺はこのままチケットの注文を済ませると結構マズイ状況になることに気づいた。
------------------------
~case1~
俺「チケット2人分くれ」
↓
翔「え?お前誰と見に来たの?」
↓
俺「岬さん」
↓
翔「お前らどういう関係なん?」
↓
俺「えーと、そ、それは...」
↓
BAD END
~case2~
俺「チケット2人分くれ」
↓
翔「え?お前誰と見に来たの?」
↓
俺「妹だよ」
↓
翔「え、お前の妹ってどの子だ?近くにいるんだろ?なあ、どの子なん?教えてくれよ」
↓
俺「い、いや、実はこの場にはいなくて...」
↓
翔「じゃあお前誰と来てるんだ?」
↓
俺「えーと、そ、それは...」
↓
BAD END
-----------------------
というように今の俺は岬さんと居るということを正直に話しても、岬さんといるということを誤魔化そうとしても翔から疑いの目を向けられるというデッドロック状態にあるのだ。
まあ俺自体は別に翔に岬さんと2人でいるところを見られても構わないんだよ。こいつに噂流されたところで俺は別に気にしないし。
でも岬さんは性格的に多分俺と2人きりでいたということを誰にも知られたくないだろう。だから翔に今の状況を知られるのはマズイのだ。
「お前結局チケット買わねーの?」
「買う...買うが少し待っててくれ...」
「別に良いけど早くしろよ? 後ろにもお客さんいるんだからな?」
考えろ。考えろ俺。バカなりに打開策を考えるんだ...
...よし! 閃いた!
ある考えが浮かんだ俺はポケットから携帯を取り出して岬さんにメッセージを送った。
『岬さん! お願いがある! 申し訳ないけど5分間だけ前髪上げて眼鏡外しといてくれない?』
よし、これでバッドエンドは回避できるはずだ。
でも岬さんには嫌なことをさせることになってしまったな...あとで全力で謝った後に食べ物でも奢って許してもらうしかないかな...
「すまん、翔。待たせたな」
「おう。じゃあ注文を聞こうか」
よし! 作戦決行だ!
今日は2月の第1日曜日。ついに田島兄妹と出かける日がやってきた。
今朝、私は今までの人生の中で一番気合を入れた服装に着替えて家を出た。
背が低いから少しでも大人感を出すために黒のワンピースの上にグレーのパーカーを羽織るって感じにして、暗めの色をメインに組み合わせてみたの。でもこれって私に似合ってるのかしら...
そして今、私は自分の服装に不安を覚えながら天明高校前の駅で田島兄妹を待っているというわけだ。
今日は吐く息が白くなるくらい寒い。でも今の私はそれが気にならないくらいワクワクとドキドキで胸がいっぱいだ。
でも今日は友恵ちゃんもいるし、そんなに身構えなくてもいいのかもしれない。そう考えると少し気が楽になってきた感じがする。
そうやって少し落ち着きを取り戻していると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「岬さん着くの早いね。もしかして待たせた?」
声の主は田島くんだった。
田島くんは赤のニットシャツの上に茶色の皮のコートを羽織り、ジーパンを履いていた。首には黒色のマフラーを巻いている。
へぇ、田島くんって思ってたよりオシャレさんだったのね...なんか意外...でもかっこいい...
あれ? そういえば友恵ちゃんの姿が見当たらない。どうしたんだろう。
「全然待ってないよ。ところで友恵ちゃんはどこにいるの?」
「あー、友恵? なんか風邪引いたらしい。2人で行って来いって言われた」
「え!? あー、そうなんだ...」
ちょっと、友恵ちゃんなんてタイミングで風邪引いてんの!? 2人きりだと緊張して話せそうにないから友恵ちゃんも誘ったのに...
予想外の事態に驚いているとポケットに入れている携帯が鳴った。
「田島くんごめん、ちょっと携帯確認してもいい?」
「時間に余裕あるし全然いいよ」
「ありがとう」
そして携帯画面を確認すると友恵ちゃんからメッセージが来ていた。
『京香さんおはようございます! よくよく考えると兄貴と距離を縮めるには2人きりになった方が良いですよね! というわけで今朝は仮病使っちゃいました! 今日は頑張ってくださいね*\(^o^)/*』
あぁ、なるほど。そういうこと...
って友恵ちゃん何してんのよぉぉぉ!
いや、その気遣いはありがたいよ? 私も最終的には田島くんと2人で出かけられるようになりたいし。でも今はまだ私的にはその段階じゃないというか、心の準備が出来てないというか...
気遣いが出来すぎるのも考えものね....
「岬さん、浮かない顔してるけど何かあった?大丈夫?」
「えっ!? あ、いや! な、なんでもないよ!」
2人で出かけることが決まり、緊張で思わず取り乱してしまった。この調子で普通に会話なんてできるのかな...
私服姿の田島くんを見るだけでもドキドキするのにこれから2人きりでお出かけなんて...
今日一日私の心臓もつかな...
-side 田島亮-
現在、俺と岬さんは隣り合って電車に揺られ、映画館を併設するショッピングモールがある隣町へと向かっている。
いつもと違う服装で外出するのって結構しんどいのな。やっぱ部屋着のジャージが一番だと思うわ。
でもジャージのまま家出ようとしたら友恵が鬼の形相で俺のこと呼び止めたんだよ。そしたら俺の部屋のクローゼットからシャツやらジーパンやら色々引っ張り出してきてさ、
『バカ兄貴! これに着替えてから行け!』
って言ってきたから仕方なくジャージから着替えたわけ。
あの時の友恵の動きめっちゃ機敏だったな...
あいつ本当に風邪なんか引いてるのか?
それと電車に乗ってから1つ気になったことがある。岬さんが駅で会った時からずっとそわそわしているのだ。
まあ急に友恵が来れなくなって、一度も一緒に出かけたことない俺といきなり2人きりにされたんだもんな。だったらリラックスなんて普通出来ないよな。
だが、リラックス出来ないのは俺も同じだ。むしろ俺の方が落ち着いていない説ある。
だって美少女と2人きりで出かけてるんだぜ?
よほど女慣れしてない限り緊張して落ち着けないだろ。家出た時は『岬さん前髪で顔隠してるし緊張とか別にしないんじゃね?』とか思ってたのに全然そんなことなかったわ。
だってさ、いざ岬さんと対面すると脳裏でチラつくんだよ。以前俺に見せてくれた綺麗なお顔が。そのせいで岬さんの顔は隠れてるはずなのになんか緊張しちゃうんだよ。
しかも今日は岬さんの服装がやたら大人っぽい。身長は小学生並みに低いはずなのに全然幼さとか感じない。だから制服姿とのギャップにやられてさらに緊張しちゃう。
というわけで
そわそわしている岬さん×緊張してる俺
という組み合わせになっているせいでさっきから全然会話が無い。
そして結局俺たちは電車内で会話ができないまま隣町の駅に着いてしまった。
「じゃあ降りようか」
「う、うん」
電車から降りた俺たちは改札口で運賃支払いを済ませ、駅の真正面にあるショッピングモールへと歩き始めた。
このまま会話が続かないのはマズイよな...
ここは男の俺から会話を始めるべきか...
「岬さんなんか普段と雰囲気違うよね」
「そ、そう...? 何かおかしいとこあったりする...?」
「はは、そういう意味じゃないよ。その服似合ってるなーって思ったんだよ」
「ほ、ほんとに!? ありがとう!」
服装を褒めると岬さんが急に顔を近づけてお礼を言ってきた。
「あのー、岬さん、顔が近いです...」
「あっ! ごめん! あ すぐ離れる!」
俺が指摘すると岬さんは慌てて俺から離れた。素顔を知ってる状態でいきなりこういうことされると心臓に悪いな...
俺から少し距離をとった岬さんの方をもう一度見ると、彼女はなぜかニヤニヤしながら歩いているご様子。
え? 急にどうしたの?
「えへへぇ...えへへぇ...」
「岬さん、何か良いことでもあった?」
「あっ! いやっ! これは! その...そう! 思い出し笑いだよ!」
「思い出し笑い?」
「そ、そう! 昨日のテレビ番組に出てた芸人さんを思い出してたの! アー、アノヒトタチオモシロカッタナー」
「そ、そうなんだ...」
岬さんもお笑い番組見たりするんだな...なんか意外だ...
そして俺たちはなんとか会話を続けたまま映画館にたどり着くことができた。日曜だということもあり、大勢の人で賑わっている。
「岬さん、何か見たい映画あったりする?」
「友恵ちゃんがおススメしてくれた映画があるからそれ見たいかも」
「よし、じゃあそれにしよう。何て名前の作品?」
「えーっと、確か『マイヒーロー』だったかな」
「わかった、2人分のチケット買ってくるからそこのベンチで座って待ってて」
「分かった。ありがとう」
そして俺は2人分のチケットを買いにチケット売り場へと向かった。
あれ? なんか売り場にいる店員に見覚えがあるような...
「いらっしゃいませ...ってお前亮じゃん! こんなとこで会うなんて奇遇だな!」
「え、翔!? なんでお前こんなとこにいるんだ!?」
なんとチケット売り場にいた店員は翔だった。
「バイトだよ、日雇いのバイト。今日たまたま部活の練習が休みになってな。俺今めっちゃ買いたい物があるんだよ。だからこうして働いてるってわけだ。お前は映画見に来たのか?」
「ああ、そうだ」
「ではチケットの注文を伺うとしよう」
「じゃあ『マイヒーロー』のチケットを2人ぶn...ってストップ俺!」
「は? お前急にどうした?」
チケットを2人分頼もうとした寸前、俺はこのままチケットの注文を済ませると結構マズイ状況になることに気づいた。
------------------------
~case1~
俺「チケット2人分くれ」
↓
翔「え?お前誰と見に来たの?」
↓
俺「岬さん」
↓
翔「お前らどういう関係なん?」
↓
俺「えーと、そ、それは...」
↓
BAD END
~case2~
俺「チケット2人分くれ」
↓
翔「え?お前誰と見に来たの?」
↓
俺「妹だよ」
↓
翔「え、お前の妹ってどの子だ?近くにいるんだろ?なあ、どの子なん?教えてくれよ」
↓
俺「い、いや、実はこの場にはいなくて...」
↓
翔「じゃあお前誰と来てるんだ?」
↓
俺「えーと、そ、それは...」
↓
BAD END
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というように今の俺は岬さんと居るということを正直に話しても、岬さんといるということを誤魔化そうとしても翔から疑いの目を向けられるというデッドロック状態にあるのだ。
まあ俺自体は別に翔に岬さんと2人でいるところを見られても構わないんだよ。こいつに噂流されたところで俺は別に気にしないし。
でも岬さんは性格的に多分俺と2人きりでいたということを誰にも知られたくないだろう。だから翔に今の状況を知られるのはマズイのだ。
「お前結局チケット買わねーの?」
「買う...買うが少し待っててくれ...」
「別に良いけど早くしろよ? 後ろにもお客さんいるんだからな?」
考えろ。考えろ俺。バカなりに打開策を考えるんだ...
...よし! 閃いた!
ある考えが浮かんだ俺はポケットから携帯を取り出して岬さんにメッセージを送った。
『岬さん! お願いがある! 申し訳ないけど5分間だけ前髪上げて眼鏡外しといてくれない?』
よし、これでバッドエンドは回避できるはずだ。
でも岬さんには嫌なことをさせることになってしまったな...あとで全力で謝った後に食べ物でも奢って許してもらうしかないかな...
「すまん、翔。待たせたな」
「おう。じゃあ注文を聞こうか」
よし! 作戦決行だ!
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