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クイオトコ
第八十九話 会議終わり
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俺を腫れ物のように扱いだしてから数分後、会議室の前のドアから一人の男が入ってきた。
「遅れて済まない。署長と少し話をしててな・・・ん?」
入ってきた男は眼鏡をかけ直して俺を見る。
「もしかして、果無た・・・警部ですか」
「そうです。初めまして果無警部です。署長から話が合ったと思いますが、事件の状況を把握したく会議に出席させて貰います。
現時点では私は調査のみで、捜査に対して口を出すことはありませんが質問はさせて下さい」
俺は立ち上がって挨拶をする。
「現時点では、ということですか」
「そうです。調査結果によっては、私が指揮を執ることもありますし、いつの間にか消えていることもあるでしょう」
「都合の良いことで」
男は面白くなさそうな顔をする。
「私が関わることに決まった事件に、普通の人が深く関わって良いことなんて何もありませんよ」
「脅しか?」
素直に忠告したのにそう取られてしまう。つくづく俺には人徳が無い。
「いえいえ、アドバイスですよ。
ただ貴方ほどの人なら分かるでしょ、警察が伊達や酔狂でこんな若造に権限を与えるわけがないと」
さて、どうでるか? 俺は部外者の異物、そこは理解している。この男に俺に対するアレルギーが出るかどうか様子を伺う。出るようなら何か手を打たないとな。事前調査の段階ならいいが、もし本格的に魔が絡んでいると分かったら指揮は俺が取る羽目になるんだからな。
ふう~何で俺がこんな煩わしい人間関係に悩まないといけないんだ。俺は一人で活動するのが合っているというのに、誰の嫌がらせで人の上になんぞ立たねばならないだ。そいつに責任を押しつけてやりたいぜ。
「確かに、貴方とは仲良くした方が良さそうだ。
そういえば遅れました、私はこの事件の指揮を任されている工藤警部補です」
工藤は角刈りで精悍な顔付きをしているが、政治も出来るようだな。下手に訳の分からない事件を担当して迷宮入りして汚点を残すより、俺に押しつけた方が失点にならないと計算したか。むしろ俺に協力して、俺と言うより俺の背後にいる者にカシとコネを作った方がプラスになるとまで思っているかも知れない。
俺は立ち上がって工藤と握手をする。親愛で無く打算の象徴、まあこういうパフォーマンスも大事だ。っというか俺は現場の熱血タイプより、こういう互いの利益が合えば取引できる政治タイプの方が気が合うようだ。我ながら嫌な奴だな。
「時間を取らせてすいませんでした。会議を始めて下さい」
「はい」
「今日の捜査結果を報告して貰いたいところだが、今回は果無警部がいるわけだし、今まで分かっていることをまずは整理する」
やるとなったら手を抜かずにサービス良くする。この切り替えの早さは流石出世街道を行く汚い大人、見事だ。この対応さっきの田口じゃ出来ないな。
工藤は頭が切れるようで説明が分かりやすくていい。
要点
①全裸の男の死体が夕方の人通りがそれなりにある中、路上で忽然と発見される。
②路上に男の死体を置いたのを誰も目撃していない
③怪しい車の通行も無かった
④男は山尾 聡 30歳、会社員。一週間前に家族より探索願いが警察に出されている
⑤検死の結果、口から肛門に掛けてクイのようなもので貫かれた形跡がある
これについては情報統制で一般には伏せている
⑥クイもしくは凶器は現在発見できていない
⑦山尾を特別恨んでいた人物は見つかっていない
⑧現場には、近くのコンビニで買われたおでんとビールが置かれていた
これは死体を発見した者が驚いて逃げたとの説が有力
⑨死体は非常に新鮮で死斑すら出ていなかった。
まるで現場で殺害されたようだが、殺害方法的に現場にあるはずの血溜まりが出来ていない。また血抜きもされていない。
そして現場周辺の地図を広げ、死体発見場所を中心に近くで不審車や車を見かけた者がいないか聞き込みを行った地域に印を付けていく。これぞ組織力にものを言わせた、ローラー作戦。天才探偵の天啓のようなヒラメキは得られないが、地味に確実に真実に迫っていける、通常の事件ならな。
神隠しに遭い、突然現れた全裸死体。クイで貫かれるという残虐な殺害方法。以前見つからない目撃者。
以上より魔が絡んでいる可能性があるかもしれないと判断され、俺にお鉢が回ってきたらしい。だが、要点を見る限りまだまだ潰すべき穴はあり、推理小説マニアなら奇想天外なトリックを思い付いてくれるだろう。どう見ても俺を呼ぶのは時期尚早であったような気がするが、そんなこと如月だって分かっているだろう。これは俺を早いとこ退魔官として実戦にぶち込みたいという上の思惑が働いたとしか思えない。俺の給料は日給プラス成功報酬なので遊ばせておけば月給泥棒と国民に後ろ指を指されるわけじゃ無いんだから、無駄に使うのは辞めて欲しいぜ、まったく。俺は忙しいだ。
「何か質問はありますかな」
一通りの説明が終わり工藤が俺を見て言う。
「山尾が最後に目撃されたのは何処ですか?」
「行方不明になった日に会社を退勤し、最寄りの駅で降りたところまでは確認されています」
流石抜かりが無い。
「ありがとうございます。それと山尾の自宅は何処ですか?」
「ここです」
工藤は何気なく地図を指し示す。やはり、駅から工藤の自宅までの間に現場がある。つまりその間で魔に巻き込まれた可能性が高い。全く別の場所で魔に巻き込まれ、現場に捨てられたのなら捜索範囲が広すぎて俺一人では手に負えなくなるが、このくらいなら。
無理して工藤から指揮権を委譲して貰う必要はなさそうになり、少し気が楽になる。俺だって自分より年上の者達の嫉妬とやっかみに晒されて何も感じないわけじゃ無い。
「生前の山尾の新しい目撃情報がありましたら、逐次連絡を下さい」
それに放って置いても、山尾の足取りは追跡してくれるようだしな。
「分かりましたが、怨恨関係とかはいいのですか?」
「ああ、そういうのは取り敢えずいいです」
少し浮かれていたのか、さらっと言ってしまった。
恨みから魔人に山尾殺害を依頼した可能性もあるが、その筋なら警察に任せて置いた方が確実だろう。魔人が絡んでいたなら改めて俺に依頼が来るだろ。
「果無警部は怨恨では無いと決めつけているのですか?」
割り込んできた田口に工藤は顔を顰めるが止めはしない。両者は決めつける情報があるなら寄こせと言っている。
「いえ別に。ただそういう普通の事件だった場合、俺は関係ないので。
むしろ近くに異常者がいたら教えて欲しいですね」
「普通の事件? 関係ない? なら貴方は何の為にここに来たのですか」
工藤は納得したようだが、田口は困惑を深めている。その顔を見て俺もまだまだ青いと思わざる得ない。なんでわざわざ、余計な摩擦を生むだけの発言を俺は嬉々として言ってしまったのか。素直にお願いしますと言っておけば、一言で済んだというのに。
「それは機密事項です」
これ以上険悪にならないようにフレンドリーに冗談っぽく言ってみたが、田口は馬鹿にされたとしか思ってないようで顔を真っ赤にするのであった。
人間関係は難しいな。
憮然とした田口を取り敢えず無視して、会議は明日の捜査方針等について打ち合わせが始まるのだが、俺の情報収集は終わった。
俺はスマフォを開きスケジュールを確認する。
明日は朝一の講義のみ。その後で調査を開始するか。
俺は大学を退学する気も留年する気もない。俺のような人間にとって、肩書きほど大事なものはない。一流大学卒業の証、長い人生において絶対に持っておきたい肩書き。
欲張りだと思うか? だが退魔官は俺の成りたい職業じゃ無い、責任を果たしたら辞めるつもりだ。ならその後のことを考えるのは当然だろ。
そして会議が今後の方針で喧々諤諤と白熱してきたところで、その熱気を隠れ蓑に俺はすっと退出させて貰う。
「ふう」
警察署を出ると日はすっかり沈んでいたが、まだ七時、帰って寝るにはまだ早い。
行きがけの駄賃か。退魔官らしくハッタリの効いた車で来ていたらそんなこと思いもしなかっただろう。少し遠回りすれば駅に行く途中で現場に寄れるな。
明日の行動の無駄を省く為なのか余計なやる気を出してしまったのか、俺は帰りがけに現場を見ておくかと歩き出すのであった。
「遅れて済まない。署長と少し話をしててな・・・ん?」
入ってきた男は眼鏡をかけ直して俺を見る。
「もしかして、果無た・・・警部ですか」
「そうです。初めまして果無警部です。署長から話が合ったと思いますが、事件の状況を把握したく会議に出席させて貰います。
現時点では私は調査のみで、捜査に対して口を出すことはありませんが質問はさせて下さい」
俺は立ち上がって挨拶をする。
「現時点では、ということですか」
「そうです。調査結果によっては、私が指揮を執ることもありますし、いつの間にか消えていることもあるでしょう」
「都合の良いことで」
男は面白くなさそうな顔をする。
「私が関わることに決まった事件に、普通の人が深く関わって良いことなんて何もありませんよ」
「脅しか?」
素直に忠告したのにそう取られてしまう。つくづく俺には人徳が無い。
「いえいえ、アドバイスですよ。
ただ貴方ほどの人なら分かるでしょ、警察が伊達や酔狂でこんな若造に権限を与えるわけがないと」
さて、どうでるか? 俺は部外者の異物、そこは理解している。この男に俺に対するアレルギーが出るかどうか様子を伺う。出るようなら何か手を打たないとな。事前調査の段階ならいいが、もし本格的に魔が絡んでいると分かったら指揮は俺が取る羽目になるんだからな。
ふう~何で俺がこんな煩わしい人間関係に悩まないといけないんだ。俺は一人で活動するのが合っているというのに、誰の嫌がらせで人の上になんぞ立たねばならないだ。そいつに責任を押しつけてやりたいぜ。
「確かに、貴方とは仲良くした方が良さそうだ。
そういえば遅れました、私はこの事件の指揮を任されている工藤警部補です」
工藤は角刈りで精悍な顔付きをしているが、政治も出来るようだな。下手に訳の分からない事件を担当して迷宮入りして汚点を残すより、俺に押しつけた方が失点にならないと計算したか。むしろ俺に協力して、俺と言うより俺の背後にいる者にカシとコネを作った方がプラスになるとまで思っているかも知れない。
俺は立ち上がって工藤と握手をする。親愛で無く打算の象徴、まあこういうパフォーマンスも大事だ。っというか俺は現場の熱血タイプより、こういう互いの利益が合えば取引できる政治タイプの方が気が合うようだ。我ながら嫌な奴だな。
「時間を取らせてすいませんでした。会議を始めて下さい」
「はい」
「今日の捜査結果を報告して貰いたいところだが、今回は果無警部がいるわけだし、今まで分かっていることをまずは整理する」
やるとなったら手を抜かずにサービス良くする。この切り替えの早さは流石出世街道を行く汚い大人、見事だ。この対応さっきの田口じゃ出来ないな。
工藤は頭が切れるようで説明が分かりやすくていい。
要点
①全裸の男の死体が夕方の人通りがそれなりにある中、路上で忽然と発見される。
②路上に男の死体を置いたのを誰も目撃していない
③怪しい車の通行も無かった
④男は山尾 聡 30歳、会社員。一週間前に家族より探索願いが警察に出されている
⑤検死の結果、口から肛門に掛けてクイのようなもので貫かれた形跡がある
これについては情報統制で一般には伏せている
⑥クイもしくは凶器は現在発見できていない
⑦山尾を特別恨んでいた人物は見つかっていない
⑧現場には、近くのコンビニで買われたおでんとビールが置かれていた
これは死体を発見した者が驚いて逃げたとの説が有力
⑨死体は非常に新鮮で死斑すら出ていなかった。
まるで現場で殺害されたようだが、殺害方法的に現場にあるはずの血溜まりが出来ていない。また血抜きもされていない。
そして現場周辺の地図を広げ、死体発見場所を中心に近くで不審車や車を見かけた者がいないか聞き込みを行った地域に印を付けていく。これぞ組織力にものを言わせた、ローラー作戦。天才探偵の天啓のようなヒラメキは得られないが、地味に確実に真実に迫っていける、通常の事件ならな。
神隠しに遭い、突然現れた全裸死体。クイで貫かれるという残虐な殺害方法。以前見つからない目撃者。
以上より魔が絡んでいる可能性があるかもしれないと判断され、俺にお鉢が回ってきたらしい。だが、要点を見る限りまだまだ潰すべき穴はあり、推理小説マニアなら奇想天外なトリックを思い付いてくれるだろう。どう見ても俺を呼ぶのは時期尚早であったような気がするが、そんなこと如月だって分かっているだろう。これは俺を早いとこ退魔官として実戦にぶち込みたいという上の思惑が働いたとしか思えない。俺の給料は日給プラス成功報酬なので遊ばせておけば月給泥棒と国民に後ろ指を指されるわけじゃ無いんだから、無駄に使うのは辞めて欲しいぜ、まったく。俺は忙しいだ。
「何か質問はありますかな」
一通りの説明が終わり工藤が俺を見て言う。
「山尾が最後に目撃されたのは何処ですか?」
「行方不明になった日に会社を退勤し、最寄りの駅で降りたところまでは確認されています」
流石抜かりが無い。
「ありがとうございます。それと山尾の自宅は何処ですか?」
「ここです」
工藤は何気なく地図を指し示す。やはり、駅から工藤の自宅までの間に現場がある。つまりその間で魔に巻き込まれた可能性が高い。全く別の場所で魔に巻き込まれ、現場に捨てられたのなら捜索範囲が広すぎて俺一人では手に負えなくなるが、このくらいなら。
無理して工藤から指揮権を委譲して貰う必要はなさそうになり、少し気が楽になる。俺だって自分より年上の者達の嫉妬とやっかみに晒されて何も感じないわけじゃ無い。
「生前の山尾の新しい目撃情報がありましたら、逐次連絡を下さい」
それに放って置いても、山尾の足取りは追跡してくれるようだしな。
「分かりましたが、怨恨関係とかはいいのですか?」
「ああ、そういうのは取り敢えずいいです」
少し浮かれていたのか、さらっと言ってしまった。
恨みから魔人に山尾殺害を依頼した可能性もあるが、その筋なら警察に任せて置いた方が確実だろう。魔人が絡んでいたなら改めて俺に依頼が来るだろ。
「果無警部は怨恨では無いと決めつけているのですか?」
割り込んできた田口に工藤は顔を顰めるが止めはしない。両者は決めつける情報があるなら寄こせと言っている。
「いえ別に。ただそういう普通の事件だった場合、俺は関係ないので。
むしろ近くに異常者がいたら教えて欲しいですね」
「普通の事件? 関係ない? なら貴方は何の為にここに来たのですか」
工藤は納得したようだが、田口は困惑を深めている。その顔を見て俺もまだまだ青いと思わざる得ない。なんでわざわざ、余計な摩擦を生むだけの発言を俺は嬉々として言ってしまったのか。素直にお願いしますと言っておけば、一言で済んだというのに。
「それは機密事項です」
これ以上険悪にならないようにフレンドリーに冗談っぽく言ってみたが、田口は馬鹿にされたとしか思ってないようで顔を真っ赤にするのであった。
人間関係は難しいな。
憮然とした田口を取り敢えず無視して、会議は明日の捜査方針等について打ち合わせが始まるのだが、俺の情報収集は終わった。
俺はスマフォを開きスケジュールを確認する。
明日は朝一の講義のみ。その後で調査を開始するか。
俺は大学を退学する気も留年する気もない。俺のような人間にとって、肩書きほど大事なものはない。一流大学卒業の証、長い人生において絶対に持っておきたい肩書き。
欲張りだと思うか? だが退魔官は俺の成りたい職業じゃ無い、責任を果たしたら辞めるつもりだ。ならその後のことを考えるのは当然だろ。
そして会議が今後の方針で喧々諤諤と白熱してきたところで、その熱気を隠れ蓑に俺はすっと退出させて貰う。
「ふう」
警察署を出ると日はすっかり沈んでいたが、まだ七時、帰って寝るにはまだ早い。
行きがけの駄賃か。退魔官らしくハッタリの効いた車で来ていたらそんなこと思いもしなかっただろう。少し遠回りすれば駅に行く途中で現場に寄れるな。
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