愛しの婚約者は王女様に付きっきりですので、私は私で好きにさせてもらいます。

梅雨の人

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イザック視点: 後悔1

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あの日、王子殿下との面会の後、屋敷に戻った僕は父上の執務室へと呼ばれた。

怒り狂う父上を見て、既に自分の犯した過ちがばれているんだろうと察した。

あのいつも毅然とした父が怒りで震えるのを見たのは初めてだった。

僕は父がただ、王女殿下とのことで怒り狂っているのかとおもっていた。
そう、ただ僕が王女殿下と必要以上に親しくしていたことがばれて怒っているのだと。

ローズマリーは婚約者として僕に歩み寄ろうとずっと努力してくれていた。
そんな彼女のことを父上も母上も実の娘のように大事にしていたのだからなおさらだ。

そう考えた僕は、その日王子殿下から直接、王女殿下へのお世話係の解任を仰せつかったと父に伝えた。

おかしなことに僕は、これで父の怒りも少しは鎮まることを期待した。

父にとっては不名誉なことだろうが、これで王女殿下と親しくするような機会はなくなるのだから。
これで、ローズマリーとの時間もゆっくりとれるし以前の生活に戻れるのだからと。

しかしそれでも父の様子は相変わらずで、むしろさらに怒りをあらわにしていた。

そして、怒りをあらわに父が僕に伝えた内容で頭の中が真っ白になってしまった。

「ローズマリー嬢は、なかなか手紙の返事もよこさなければ、忙しいからと約束の場にもあらわれないお前をそれでも婚約者として尊重してくれていた。王女殿下の世話係に励んでいるのだからとな。今回、彼女は留学を希望していたそうだ。しかし婚約者であるお前に断りなく勝手に留学を決めるのはためらわれると、どうにかお前に直接会い話をしようとしたそうだ。手紙に返事も来ないし、学園でも放課後も休日もほぼすべての時間を王女殿下に使っていたお前にな!だから仕方なしに、お前が頻繁に王女殿下と出入りしていた学園の王族専用控室に、お前に会いに行ったそうだ!」

「父上…っも、もしかしてローズマリーは…」

「ああ、お前と王女殿下の情交を目の当たりにしたんだ…っ!ふざけてるのかお前はっ!!?」

そう言って一発僕を殴った父上は息を荒げながら続けた。

「婚約者意外と関係を持ち、しかもそれをローズマリー嬢が目の当たりにするとは!お前が王女殿下に侍っている間もずっとお前の婚約者としてお前を待ち続けてくれていたあの健気で心優しい少女に!」

怒り狂った父上は机上の書類を床にたたきつけ頭を抱えた。

「…ローズマリー嬢はその後教室で倒れ、療養することになった…。その原因はもう言わないでもわかるよな?お前には失望したよ。ああ、あと、当然のことながらローズマリー嬢との婚約は解消された。破棄にしてくれても構わなかったのに。今まで私たちにお世話になったし、本当の家族のように接してくれて嬉しかったからなんて、健気なことを言ってな。あんな素晴らしい令嬢を、お前は…。」

僕は膝から崩れ落ちた。

その後許可が下りるまで僕は謹慎を言い渡された。
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