上 下
46 / 59
雨の日の純情

後編 中

しおりを挟む
「ダメって言ってもやるんだろ?」

奥野はとろんととろけた瞳で答えた。

「うん、ありがとう、先生」

葉山はベットボードに置いていたローションボトルを手に取る。
中身を出しながら奥野の後ろの穴に指を入れて動かしていく。

「ひぃいい、ううっ、ぐぉううう」

穴から伝わる異物感になんとか耐えようとする奥野は非常に卑猥だった。

「先生…」

だんだんと葉山の二本の指が奥野に馴染んできた。

「はっぅんん、んあっ、あ、ソコ、ああっ」

奥野の声に艶が混じり始め、シコリから気持ちよさを感じていた。

「そろそろいいかな?僕もう限界」

葉山は立ち上がった自身の陰茎をローションのついた手で扱く。
指が抜かれて葉山に視線を向けて奥野は目を見開いた。

「む、無理だ、そんなに大きいの…」

「大丈夫だよ」

「んなっ」

葉山の先が奥野の穴に触れる。

「いやだ、やめろ、やめろ」

奥野は逃げ出そうと身体を捩る。

「ダメだよ、先生」

葉山は暴れる奥野を押さえつけると穴に自身を押し込んだ。

「いでぇええあああ」

先が入っただけで奥野は叫んだ。

「我慢してね、ほらこっち見て」

葉山は奥野の意識をそらして力を抜かせるために唇を寄せた。

「っふ、ひぐっ、んん、んんんは」

舌を絡め合ううちに奥野の身体から力が抜け始めた。
それに気づいた葉山はすぐに奥に突き進んだ。

「んんんん!」

口づけあいながらその衝撃に目を見開いた奥野は艶めかしい葉山の赤らんだ顔に胸が高鳴った。

「んっは、先生、先生」

葉山がようやく自身を全部押し込んだ時には奥野はナカから伝わる熱に魘されていた。

「ようやく、か」

奥野は思わず自分の腹を手でさすってしまった。

「先生、かわいい…」

葉山はしばらくじっとしながら奥野の乳首を弄ったり、赤い所有印を奥野の肌に散らすことに専念していた。
やがてもどかしくなった奥野が葉山に腰を動かすように強請った。

「葉山、頼む、動いてくれ」

「先生、嫌じゃないの?」

「ん、やめなくていいから、気持ちよくしてくれ」

奥野は葉山に両手を伸ばした。
葉山は嬉しそうにその両手に包まれながら腰をゆっくり動かし始める。
肉のぶつかり合う音と荒い息が部屋に響き始めた。

「っは、んんっ、そ、っこ、んんあっ」

「先生、ナカ、すごい、いいよっ、ああっ」

二人はお互いの身体を愛しながら高めあっていく。

「葉山、もう、あああああ」

奥野は葉山が奥野の陰茎の先端を丁寧にこね回したせいでナカを震わせながらイッってしまった。

「っく、先生、すげぇ、僕もイクっっ」

葉山はその締め付けに耐え切れずに奥野のナカに溜まっていた欲望を吐き出した。
ドクリドクリと脈を打ちながら注がれるそれに奥野は恍惚とした表情を浮かべていた。

「はっ、先生っ!もっと!!」

葉山は一度、奥野のナカから引き抜くと奥野の身体を四つん這いにさせた。
奥野の後ろの穴からは葉山が出したばかりの液体が滴っていて、シーツに水玉を描いた。



しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

捕らわれた正義は無様に貼り付けられる

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:7

転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:15,507pt お気に入り:7,585

ざまぁされちゃったヒロインの走馬灯

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,116pt お気に入り:56

パートタイム痴漢LOVER

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:362pt お気に入り:0

【完結】さわって言いなり♡催眠セックス

BL / 完結 24h.ポイント:291pt お気に入り:518

限界集落で暮らす専業主婦のお仕事は『今も』あやかし退治なのです

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:454pt お気に入り:1

彼女を悪役だと宣うのなら、彼女に何をされたか言ってみろ!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:9,929pt お気に入り:106

いっぱいの豚汁

児童書・童話 / 完結 24h.ポイント:234pt お気に入り:0

性犯罪専用刑務所

BL / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:49

処理中です...