ニッチなまーったりな、異世界、楽々のーんびり通販生活♪

ep.47 シェスティーナお嬢様のお見合い。人工ダイヤ

　うーーーん。がんばるゾーーーーーー！

　おっぷすぅッッ

　いえい！　いえーーーい！

　王族のお見合い～～～～♪　王族のお見合い～～～～♪

　ろいやる　まっちめいけーんぐぅーーーー♪

　Royal matchmaking♪　Royal matchmaking♪

　いえい！



　僕は、朝、新聞で坊さんの記事を読んだ。

パラレルワールドにおける未来の作り方を私は信仰で伝えたい。
例えば、私が魔法の新しい作り方の初級魔法を構想するとする。
すると、私の世界では、新しい初級魔法のみが作られるが、
パラレルワールドとは未来時間までが加味される世界なため、
私の作った初級魔法が、２０００年の時間熟成を得て、
最大究極魔法を作り出す結果となる。
その技術を私は信仰として、世界に広げたい。
それは、例えば、新しい小さな食べ物の研究がなされるだけで、
パラレルワールドでは究極の無限に食べられる食べ物が作られる結果となり、
我々はパラレルワールドの技術を使って、超越科学を手に入れることができるようになる。
そのために、私たち信仰は、世界を救うための初歩的な技術を集め、王国国家図書館にすべて保存したい。
目立たない初歩の技術でも、いつの日か、未来を救う技術になることを我が信仰は広めたい。
信仰に力を。

アーメン・インシュアラー・陀仏


　へえええ。なるほどね～。パラレルワールドになると、歴史の流れ的に初歩の技術を考えるだけで、超越してその技術の発展によって未来技術を作れるんだな。

　考えてみるとなるほどね～。

　パラレルワールドって、同じ時間軸じゃなくて、他の未来の世界ともつながってる世界なんだなぁ。

　だから、ちょっとした技術を考えるだけで、

　その技術が未来で発展して、ものすごい魔道科学技術の技が作られたりするんだなあ。


　ちょっと待ってよ。

　だったら、人の苦痛を取る、初歩的な技術を作ったら、

　もしかしたら、人間が痛みから解放される世界が作れるかも知れない。


　わお！

　それってすごいことかも知れない。


　でも、逆に怖い部分もあるのかなぁ？

　自分が作った初歩的な技術が、悪意ある存在に使われて、ひどい魔道技術を作っちゃったり。


　なかなか難しい話だよねぇ。



　おっ、それよりも、優雅にごはん食べよう。



　朝方、僕の家で、アーロンに作ってもらった分厚いトーストと、半熟の目玉焼きにコーヒーを楽しんでいると、使いの人がやって来たッッ☆彡

「伊佐木さま。ご嬢様がお呼びになっております。公爵邸までいらっしゃってください」

　あっ、シェスティーナお嬢様の執事の人だ。２０代くらいの男の人でかっこいいな。



　僕は言われた通りに、公爵邸に馬車に乗って行って、シェスティーナお嬢様の部屋に入ったッッ☆彡

　お嬢様は今日もきれいに着飾っていて、さっそく僕に要件を言った。




「今日呼びつけたのは、実は私、今度お見合いを、王太子とすることになったの」

「それはおめでとうございます」

「ええ。まあね。王太子は３０代の男性で、なぜか、やたらに女の人を近づけない人で、今まで独身だったんだけど、国外で妙齢でいい女性もいないということで、私がお見合いすることになったんですわ」




「それはおめでとうございます。お嬢様のような美しい方なら、間違いなく王太子さまに気に入っていただけると思います」

「ええ。それで、わたくし、ちょっと普通にない、アクセサリーを所望していまして、あなたなら、私を飾るのにふさわしいアクセサリーを用意できるんじゃないかと思ったんですわ。お願いできますわよね？　伊佐木」




　えええええええ！　女性のアクセサリーなんてわかんないよおっ。さすが、シェスティーナお嬢様。無茶ブリだ。

　とほほ～♪




　まあ、いい。こういうときこそ、異世界通販オープンだ！！！

　検索：高貴な女性の身を飾るもの