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第二十六話 カーティスとメラニー
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(カーティスもいない)
私は胸のざわつきを必死に抑えようとしていた。その為に近くにあった小さなハムロールサンドイッチを頬張るも中々落ち着かない。
(なんか嫌な予感がする)
その直後。カーティスが大広間に戻って来た。しかもメラニーを連れて。である。
(カーティスとメラニー?!)
その姿に大広間にいる男女はざわめきたった。サリオスも一瞬ぎょっとした目で二人を見るが、すぐさまいつも通りの軍人らしい顔つきに戻り、二人を出迎えた。
「メラニー、大丈夫か?」
「…申し訳、ありません」
しおらしい態度でメラニーは反省の意思を示す。サリオスはそんなメラニーを一瞥すると、カーティスに礼を言う。と告げ、メラニーの右肩をそっと抱いて大広間の隅っこにある椅子へと連れて行った。
そんなメラニーをカーティスは心残りがあるような目でしばらく見つめている。
(どういう事だ…?)
その後。茶会はお開きとなり、私達は娼館へと戻ったのだった。しかし帰りの馬車の中でも、なぜカーティスがメラニーを連れて戻ったのか。カーティスのメラニーへ対する視線と胸の中で釣り針のように引っかかる。
(よくわからん…てかカーティスはメラニーがいる場所知ってた?知ってたならどうやって知った?)
(まさか、私の後をつけてた…?)
その後。私は娼館の自室に戻り、今後の行動について考える事にした。
メラニーはあの落ち込み及びメンタルからしてただの悪役令嬢には見えない上、カーティスの行動にも謎が残る。
ここである案が閃いた。
「…いっそ、直接メラニーの元へ凸るか…?」
もしかしたら、メラニー及びジェインが「何か」を知っている可能性がある。と私は結論付けたのである。
私は胸のざわつきを必死に抑えようとしていた。その為に近くにあった小さなハムロールサンドイッチを頬張るも中々落ち着かない。
(なんか嫌な予感がする)
その直後。カーティスが大広間に戻って来た。しかもメラニーを連れて。である。
(カーティスとメラニー?!)
その姿に大広間にいる男女はざわめきたった。サリオスも一瞬ぎょっとした目で二人を見るが、すぐさまいつも通りの軍人らしい顔つきに戻り、二人を出迎えた。
「メラニー、大丈夫か?」
「…申し訳、ありません」
しおらしい態度でメラニーは反省の意思を示す。サリオスはそんなメラニーを一瞥すると、カーティスに礼を言う。と告げ、メラニーの右肩をそっと抱いて大広間の隅っこにある椅子へと連れて行った。
そんなメラニーをカーティスは心残りがあるような目でしばらく見つめている。
(どういう事だ…?)
その後。茶会はお開きとなり、私達は娼館へと戻ったのだった。しかし帰りの馬車の中でも、なぜカーティスがメラニーを連れて戻ったのか。カーティスのメラニーへ対する視線と胸の中で釣り針のように引っかかる。
(よくわからん…てかカーティスはメラニーがいる場所知ってた?知ってたならどうやって知った?)
(まさか、私の後をつけてた…?)
その後。私は娼館の自室に戻り、今後の行動について考える事にした。
メラニーはあの落ち込み及びメンタルからしてただの悪役令嬢には見えない上、カーティスの行動にも謎が残る。
ここである案が閃いた。
「…いっそ、直接メラニーの元へ凸るか…?」
もしかしたら、メラニー及びジェインが「何か」を知っている可能性がある。と私は結論付けたのである。
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