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第四十五話 スマホを知るジェインの正体

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 スマホは現代の物だ。一応中世の時代である「ギリアを胸に」の世界にとっては完全にオーパーツな代物である。
 それをジェインが知っている。と言う部分から考えられるのは私と同じ現代から転生してきた。という事だった。
 それにチャラチャラした見た目も中世と言うよりかは現代っぽい。

「くっそー…」

 ジェインは分かりやすくうなだれている。そんなジェインと裁判長と国王に私は更に追撃を決めていく。

「この動画に映っているのは全て真実です。陛下」
「…っ」
「サリオスは信じると仰っていただけましたが、あなたは?」
「なっ…無礼であるぞ!」

 裁判長が私を制すると、国王はよい。と制する。

「本当なのだな?」
「はい」
「サリオスは?」
「その鏡に映っている事は全て真実かと」
「メラニー」
「…はい。全くもって事実でございます」

 動画で自身が犯されている姿がばっちり映っているメラニーも、事実であると認めのだった。

「成程な…」
「国王陛下」
「私はこの鏡?スマホ?という代物に映されている物は概ね真実であると認めよう。裁判長は?」

 国王の言葉に裁判長は目を大きく見開き、手を震わせながら小声で私も認めますと渋々答えるのが精一杯だった。

「いっ…異議あり!」

 とここでジェインが叫ぶ。私は彼を制するべく口を開いた。

「自分の醜聞がこれだけさらされているにも関わらず異議ありですか?」
「なっ…」
「スマホがどういう物か、あなたも分かっている筈ですが」
「ぐっ…」
「そしてそろそろあなたの正体を知りたいのですが。ただの魔術師じゃないでしょう?」
「ただのってなんだよ!」
「あなたはこことは違う所から転生してきたんじゃないですか?」




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