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再戦
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さっきまではみゃーちゃんの方が大きかったのだが、今はさくらちゃんの方が大きい・・・サイズ差?ハンデ?そんなものを今の二人には感じられない・・・
張り詰めた空気・・・一触即発・・・初合から先程の最後の一撃の様な鋭さと重さが・・・次第に年寄りの目では追えない速度になり・・・短期決戦・・・ものの数秒後には・・・
「さくらちゃんストップ!」
先に音を上げたのはさくらちゃんの中に乗っていたほたるの方だった
「ハハハ。まだほたるには早かったかの?」
乗り手に負担を与えるモードでの戦いでは・・・みゃーちゃんには勝てんよ?
「なら!これでどうだ!」
前後割れとなったさくらちゃんの中に立つほたるは・・・何事か叫び・・・するとさくらちゃんの外殻が崩れ始め・・・ほたるの両手両脚、腰部や胸部、背部へと収束していき・・・
「ドレスなら!」
そのサイズを削り、元のほたるよりちょっとだけ大きいサイズになり・・・二本の刀を一本に持ち替えて、体力の消耗を減らし・・・その速度と手数を増やしていく・・・
対峙するみゃーちゃんは・・・いつのまにか右手には巨大なメイスを持ち、左手には武骨な刀を・・・そして・・・あれ?手数が三つ?尻尾を伸ばして攻撃の手段としている?実質一対三?それにしてはほたるもよく捌いている。あれか・・・あの姿になってから動きのメインはほたるになるが、その四肢や背部スラスターの制御にさくらちゃんが集中したお陰で、中身的には二対一・・・だが・・・
「ハァハァハァ」
いかんせんほたるはまだ子供だ・・・体力的な面で・・・大幅に負けてしまうのは仕方がない。ソレに実践経験も・・・あれ?じゃぁあれか?みゃーちゃんは実践経験豊富って事か?何処で?誰と?いつ?・・・ソレを言い出したら今目の前で体格差と得物差のある殺陣を繰り広げている孫娘・・・何者なんじゃろう・・・本当にあの娘婿の子か?何やら大きな工場に勤めているとは聞いているが・・・技術畑だった様な気もするんだが・・・
「さくらちゃん!これで決めるよ!」
どうやら体力的にもこれが最後にするようだの
「桜花一刀流!」
何それ!何処流派!?いつ学んだの!?ってかその構えは『二の太刀要らずの示現流』ではないか!
そして最後の合は・・・みゃーちゃんの刀がその手から弾かれたことにより、みゃーちゃんが降参し、さくらほたる組が勝ちをプレゼントされる形となった
「みゃーちゃんありがとうね?二人は強かったかい?」
みゃーちゃんは無言でこちらをみて頷き、弾かれた刀・・・を取りに玄関方向に向かうと・・・
「ただいま~。お父さんお久しぶり~」
娘が帰ってきた
張り詰めた空気・・・一触即発・・・初合から先程の最後の一撃の様な鋭さと重さが・・・次第に年寄りの目では追えない速度になり・・・短期決戦・・・ものの数秒後には・・・
「さくらちゃんストップ!」
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乗り手に負担を与えるモードでの戦いでは・・・みゃーちゃんには勝てんよ?
「なら!これでどうだ!」
前後割れとなったさくらちゃんの中に立つほたるは・・・何事か叫び・・・するとさくらちゃんの外殻が崩れ始め・・・ほたるの両手両脚、腰部や胸部、背部へと収束していき・・・
「ドレスなら!」
そのサイズを削り、元のほたるよりちょっとだけ大きいサイズになり・・・二本の刀を一本に持ち替えて、体力の消耗を減らし・・・その速度と手数を増やしていく・・・
対峙するみゃーちゃんは・・・いつのまにか右手には巨大なメイスを持ち、左手には武骨な刀を・・・そして・・・あれ?手数が三つ?尻尾を伸ばして攻撃の手段としている?実質一対三?それにしてはほたるもよく捌いている。あれか・・・あの姿になってから動きのメインはほたるになるが、その四肢や背部スラスターの制御にさくらちゃんが集中したお陰で、中身的には二対一・・・だが・・・
「ハァハァハァ」
いかんせんほたるはまだ子供だ・・・体力的な面で・・・大幅に負けてしまうのは仕方がない。ソレに実践経験も・・・あれ?じゃぁあれか?みゃーちゃんは実践経験豊富って事か?何処で?誰と?いつ?・・・ソレを言い出したら今目の前で体格差と得物差のある殺陣を繰り広げている孫娘・・・何者なんじゃろう・・・本当にあの娘婿の子か?何やら大きな工場に勤めているとは聞いているが・・・技術畑だった様な気もするんだが・・・
「さくらちゃん!これで決めるよ!」
どうやら体力的にもこれが最後にするようだの
「桜花一刀流!」
何それ!何処流派!?いつ学んだの!?ってかその構えは『二の太刀要らずの示現流』ではないか!
そして最後の合は・・・みゃーちゃんの刀がその手から弾かれたことにより、みゃーちゃんが降参し、さくらほたる組が勝ちをプレゼントされる形となった
「みゃーちゃんありがとうね?二人は強かったかい?」
みゃーちゃんは無言でこちらをみて頷き、弾かれた刀・・・を取りに玄関方向に向かうと・・・
「ただいま~。お父さんお久しぶり~」
娘が帰ってきた
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