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第1章 異世界漂流と人魚の王国オーシャル
槍使い魔法を学ぶ
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マナさんの魔法の腕を見て、俺も魔法を使いと思ったため、俺は、オルキスさんのところで魔法について教えてもらっていた。
「そうだな、今回は魔法の原理と撃ち方だな。ではソウタ、まずは復習からだ、魔法というのはどんなものだったかな?」
「自分のMPを使って現象やイメージを再現することです!」
「正解だ、では今からその原理について教える。魔法は、使用者のMPにより再現された現象やイメージであり、その魔法を構成するのがMP、それを制御するのが魔力だ。簡単に言えば、魔力は銃でMPは銃弾だ。」
「なるほど、ショットガンを撃ちたいから、それに合う弾をリロードするみたいな感じか?」
「ま、そんな感じだ。そして、それを打つにはどうすればいい?」
「引き金を引く。」
「そう、自分の意思でもってな、でもまずその銃をイメージをしようにも初心者には難しい。オリジナルのものならさらに難しくなる。」
「だから魔導書ですね。」
「そのとおり、私が書いたやつじゃないが水の大魔術師ウォズが書いた「水魔法のすゝめ」これを使う。」
オルキスは本棚から取り出した本を見せる。どうやらこれが魔導書らしい。てっきり俺は古臭い、ボロボロで色わせた本だと勝手に想像していたが、見せられた本は最近書き下されたかのように綺麗な状態だった。
「やけに状態が良いな、新品か?」
「いや、昨日もらいに行った。」
「昨日って、すぐ近くに住んでるんですか?」
「ここから歩いて、3日ぐらいのとこ。」
「それどうやって1日で行ったんですか。テレポートとか?」
「いや、飛んで。」
「飛んで……?」
「その話はもうよい、10ページ初級魔法から始めるぞ。荷物持って草原に行くぞ。」
俺たちは、人形島にある、オイスター草原までやって来た。草原にある岩山の前で授業が再開する。
「どうして、こんなところで?」
「そりゃ、家で魔法撃ったら、家中水でびちょびちょになるだろう。」
「それはそうだな。」
「じゃまずは、水魔法の基礎中の基礎、湧き上がる水からだな。」
湧き上がる水
水魔法の基礎中の基礎、MPを水に変換し発射する。応用力が高く、基礎でもあるが、極めることで初級以上の強さを発揮する。ちなみに、MP1消費につき5Lほどの水を作り出す。
「大事なのはイメージ力だ。手のひらから水が出るような感じでだ。」
イメージ、イメージか。水が手のひらから出る感じで?ダメだ、イメージつかねえ。もっと別のもの何かいい例……
俺は目を閉じて、目の前の岩に右手を向け、頭の中で水道管を思い浮かべる。
蛇口をおもいっきり回し、流出口が開けられ、勢いよく水を流し出すように。
MPを水として変換して、魔力で制御する。
ジョロジョロと音がする、手が少しひんやりする。目を開けなくてもわかった。成功だ。
「これが魔法…?」
「異世界人でそこまでできるなら上出来も上出来だ。なんなら才能あると思うよ、自分が撃った方向を見てみな。」
目の前にあった岩の表面が少し削れている。今もなお右手から湧き続けている水が岩を侵食し破壊しているのだろう。
「ありがとうございます!オルキスさん、いや、オルキス師匠!!」
俺は感激のあまり握手しようとオルキス師匠の方向を体ごと向けてしまった、向けてしまったのだ。
蛇口を閉め忘れたまま。
気づいた時には時すでに遅し。びしょびしょに濡れたオルキス師匠が立っていた。
「ソウタ…お前……」
「あっ、やべ、えっと、そのー。振り上げて拳を下ろしてはもらいませんかね……?」
「おう、下ろしてやるよ、お前の脳天に!!」
勢いよく振り下ろされた拳が俺の脳天に直撃する。
「痛ったぁぁ!!」
「あっ、すまない。ついカッとなってしまった。速攻回復、服も乾かさなきゃな、熱風。」
「ハァハァ…死ぬかと思った。」
蛇口を閉めてから起き上がり、再度周囲を見渡すと海の方に巨大な何かが見えた。
「あれは?」
「あれか、あれは人魚島が人魚島と言われる由縁。人魔共存王国、通称人魚の国オーシャルだよ。厄災戦よりも前、かつて水魔王オーシャルが人間界に侵攻する際に討伐し、拠点となった小島並みに大きな真珠貝の魔物、神珠牡蠣の殻を土台に、その真珠を城に加工したとされる超巨大貝型要塞。それを人魔対戦終結後に長い年月をかけて王国にしたものだ。」
「水魔王ってどんな魔王だったんだ?こんな出鱈目な大きさの魔物を倒すとか化け物じゃねぇか。」
「ハッハハハ!確かにそうだな、魔王間の戦いでは一時期最強とまで言われたほどだったからな。」
「魔王間の戦いって、魔王はひとりじゃないのか?」
「ああ、炎魔王ラヴァル、水魔王オーシャル、風魔王フリール、土魔王ゴードルの4人がいたが今は1人しか魔王はいない。」
「その残った1人は?」
「炎魔女王ルージュ=ラヴァル。炎魔王ラヴァルの娘が今は唯一の魔王として魔界を統治している。」
「4人もいたんだろ?他の魔王はどうなったんだ?」
「炎魔女王ルージュ=ラヴァルの配下になっている空いた四天王を埋めるようにな。とは言っても、各々自由に行動してるし、オーシャルは人間界のこの場所で、世界で初めての人魔共存の王国として人魚の国オーシャルの初代国王としてこの地を治めた。」
「てことはオーシャルはまだ生きてるのか?」
「いや、人魚の寿命は人間と同じだ。今は九代目国王のトリトス=オーシャルが治めている。」
「へぇー。」
人魚の王国かぁ、行ってみたいな。
「そうだな、今回は魔法の原理と撃ち方だな。ではソウタ、まずは復習からだ、魔法というのはどんなものだったかな?」
「自分のMPを使って現象やイメージを再現することです!」
「正解だ、では今からその原理について教える。魔法は、使用者のMPにより再現された現象やイメージであり、その魔法を構成するのがMP、それを制御するのが魔力だ。簡単に言えば、魔力は銃でMPは銃弾だ。」
「なるほど、ショットガンを撃ちたいから、それに合う弾をリロードするみたいな感じか?」
「ま、そんな感じだ。そして、それを打つにはどうすればいい?」
「引き金を引く。」
「そう、自分の意思でもってな、でもまずその銃をイメージをしようにも初心者には難しい。オリジナルのものならさらに難しくなる。」
「だから魔導書ですね。」
「そのとおり、私が書いたやつじゃないが水の大魔術師ウォズが書いた「水魔法のすゝめ」これを使う。」
オルキスは本棚から取り出した本を見せる。どうやらこれが魔導書らしい。てっきり俺は古臭い、ボロボロで色わせた本だと勝手に想像していたが、見せられた本は最近書き下されたかのように綺麗な状態だった。
「やけに状態が良いな、新品か?」
「いや、昨日もらいに行った。」
「昨日って、すぐ近くに住んでるんですか?」
「ここから歩いて、3日ぐらいのとこ。」
「それどうやって1日で行ったんですか。テレポートとか?」
「いや、飛んで。」
「飛んで……?」
「その話はもうよい、10ページ初級魔法から始めるぞ。荷物持って草原に行くぞ。」
俺たちは、人形島にある、オイスター草原までやって来た。草原にある岩山の前で授業が再開する。
「どうして、こんなところで?」
「そりゃ、家で魔法撃ったら、家中水でびちょびちょになるだろう。」
「それはそうだな。」
「じゃまずは、水魔法の基礎中の基礎、湧き上がる水からだな。」
湧き上がる水
水魔法の基礎中の基礎、MPを水に変換し発射する。応用力が高く、基礎でもあるが、極めることで初級以上の強さを発揮する。ちなみに、MP1消費につき5Lほどの水を作り出す。
「大事なのはイメージ力だ。手のひらから水が出るような感じでだ。」
イメージ、イメージか。水が手のひらから出る感じで?ダメだ、イメージつかねえ。もっと別のもの何かいい例……
俺は目を閉じて、目の前の岩に右手を向け、頭の中で水道管を思い浮かべる。
蛇口をおもいっきり回し、流出口が開けられ、勢いよく水を流し出すように。
MPを水として変換して、魔力で制御する。
ジョロジョロと音がする、手が少しひんやりする。目を開けなくてもわかった。成功だ。
「これが魔法…?」
「異世界人でそこまでできるなら上出来も上出来だ。なんなら才能あると思うよ、自分が撃った方向を見てみな。」
目の前にあった岩の表面が少し削れている。今もなお右手から湧き続けている水が岩を侵食し破壊しているのだろう。
「ありがとうございます!オルキスさん、いや、オルキス師匠!!」
俺は感激のあまり握手しようとオルキス師匠の方向を体ごと向けてしまった、向けてしまったのだ。
蛇口を閉め忘れたまま。
気づいた時には時すでに遅し。びしょびしょに濡れたオルキス師匠が立っていた。
「ソウタ…お前……」
「あっ、やべ、えっと、そのー。振り上げて拳を下ろしてはもらいませんかね……?」
「おう、下ろしてやるよ、お前の脳天に!!」
勢いよく振り下ろされた拳が俺の脳天に直撃する。
「痛ったぁぁ!!」
「あっ、すまない。ついカッとなってしまった。速攻回復、服も乾かさなきゃな、熱風。」
「ハァハァ…死ぬかと思った。」
蛇口を閉めてから起き上がり、再度周囲を見渡すと海の方に巨大な何かが見えた。
「あれは?」
「あれか、あれは人魚島が人魚島と言われる由縁。人魔共存王国、通称人魚の国オーシャルだよ。厄災戦よりも前、かつて水魔王オーシャルが人間界に侵攻する際に討伐し、拠点となった小島並みに大きな真珠貝の魔物、神珠牡蠣の殻を土台に、その真珠を城に加工したとされる超巨大貝型要塞。それを人魔対戦終結後に長い年月をかけて王国にしたものだ。」
「水魔王ってどんな魔王だったんだ?こんな出鱈目な大きさの魔物を倒すとか化け物じゃねぇか。」
「ハッハハハ!確かにそうだな、魔王間の戦いでは一時期最強とまで言われたほどだったからな。」
「魔王間の戦いって、魔王はひとりじゃないのか?」
「ああ、炎魔王ラヴァル、水魔王オーシャル、風魔王フリール、土魔王ゴードルの4人がいたが今は1人しか魔王はいない。」
「その残った1人は?」
「炎魔女王ルージュ=ラヴァル。炎魔王ラヴァルの娘が今は唯一の魔王として魔界を統治している。」
「4人もいたんだろ?他の魔王はどうなったんだ?」
「炎魔女王ルージュ=ラヴァルの配下になっている空いた四天王を埋めるようにな。とは言っても、各々自由に行動してるし、オーシャルは人間界のこの場所で、世界で初めての人魔共存の王国として人魚の国オーシャルの初代国王としてこの地を治めた。」
「てことはオーシャルはまだ生きてるのか?」
「いや、人魚の寿命は人間と同じだ。今は九代目国王のトリトス=オーシャルが治めている。」
「へぇー。」
人魚の王国かぁ、行ってみたいな。
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