番ではない僕たちの、報われるための契約婚
生まれのせいで疎まれていた人間国の王子・ラジャイアは、二年前に獣人の国の王の元へと嫁いだ。獣人王の戴冠に合わせて急遽纏められた、政略的なものである。
しかし獣人王に番が見つかったことにより、その婚姻も半年前に解消された。祖国に帰ることはできず、療養という名目で辺境へと送られることをラジャイアは拒めない。数日後には王都から追い出されることが決まっているラジャイアは、王と番の婚姻パレードをホテルから見下ろしながらため息をついた。
婚姻していたといってもほとんど顔を合わせていなかったおかげで王との間に愛が芽生えることもなく、これからの金銭を保証してくれるとなれば離縁に特段否やはない。番との仲を阻む邪魔者と不条理に虐げられるくらいならむしろありがたいくらいであるが、それはそれとして一方的に捨てられることには少しばかり思うところもある。
そんな僅かな蟠りを持ちながらも王都を離れる日まで何をするつもりもないラジャイアの傍には、一人の護衛が控えていた。
それは一年前、ラジャイアに付けられた専属護衛の犬獣人。申し訳なさそうな顔をした彼は、獣人王の番の元婚約者だったのだ。
・・・・・
犬獣人の護衛×人間の王子のBLです。男性妊娠に言及がありますが、実行はされません。
しかし獣人王に番が見つかったことにより、その婚姻も半年前に解消された。祖国に帰ることはできず、療養という名目で辺境へと送られることをラジャイアは拒めない。数日後には王都から追い出されることが決まっているラジャイアは、王と番の婚姻パレードをホテルから見下ろしながらため息をついた。
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そんな僅かな蟠りを持ちながらも王都を離れる日まで何をするつもりもないラジャイアの傍には、一人の護衛が控えていた。
それは一年前、ラジャイアに付けられた専属護衛の犬獣人。申し訳なさそうな顔をした彼は、獣人王の番の元婚約者だったのだ。
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